W04は2017年2月にリリースされたWiMAX端末。ここではこの機種を実際に使ってみたレビューを掲載しています。より新しい機種が発売されている現在においても、この機種をえらぶことでよりお得なプランを契約できることがあるので、検討に値する機種です。
Contents
WiMAX用Wi-Fiルーター「W04」とは?
2017年2月に販売開始されたHUAWEI(ファーウェイ製)のWiMAXルーターです。発売当時は、縦型で持ちやすいデザインなどが話題になりました。2018年1月時点で、同じHUAWEI製でより新しい機種「W05」も発売されましたが、多くのプロバイダがW4を継続して取り扱っています。
W04のスペック表(W05やWX04との比較)
以下、W4のスペック表をより新しい「W05」「WX04」とならべるかたちで記載してみます。
W04 | W05 | WX04 | |
発売日 | 2017年2月17日 | 2018年1月 | 2017年11月1日 |
メーカー | HUAWEI | HUAWEI | NEC |
最大通信速度
(下り) ※ハイスピードモード時 |
558Mbps
※一部エリアのみ 他は440Mbps |
558Mbps
※一部エリアのみ 他は440Mbps |
440Mbps |
最大通信速度
(上り) ※ハイスピードモード時 |
30Mbps | 30Mbps | 30Mbps |
最大通信速度
(下り) ※ハイスピードプラスエリアモード時 |
708Mbps
※一部エリアのみ 他は440Mbps |
708Mbps
※一部エリアのみ 他は440Mbps |
440Mbps |
最大通信速度
(上り) ※ハイスピードプラスエリアモード時 |
37.5Mbbps | 75Mbps | 50Mbps
※一部エリアのみ |
WiMAX2+ | ○ | ○ | ○ |
au 4G LTE | ○ | ○ | ○ |
バッテリー容量 | 2,750mAh | 2,750mAh | 3,200mAh |
サイズ(mm) | 約130×53×14.2 | 約130×55×12.6 | 約111×62×13.3 |
重量 | 約140g | 約131g | 約128g |
他機種にない特長 | 縦長ボディで持ち運びしやすい | Wi-Fi設定の簡単引っ越し機能 | 一時的に4G LTEを利用する「ワンタイム」機能搭載、専用クレードル併用によるWiMAX受信・Wi-Fi受信強度アップ |
こう比較してみると、W04とW05・WX04にそれほど大きな差がないことがわかります。LTE通信が使えるハイスピードプラスエリアモードの最大上り通信速度こそ、W05の半分の37.5Mbpsですが、これは標準のハイスピードモードが使えないときに一時的に使うモードなのでルーターえらびの決め手になるほどの差とは言えないでしょう。
W04の実際の通信速度は?
わたしは、UQ WiMAXが実施している無料体験サービス「Try WiMAX」を利用して、W04を使用してみました。
以下、現在メインで利用しているW04の一世代前の機種「W03」とW04を使い、自宅で速度測定した比較結果です。自宅は東京23区内(山手線駅の半径10km以内の場所)ちなみにW03のハイスピードモード利用時の通信速度は、下り最大220Mbps・上り最大10Mbpsです。
※いずれもハイスピードモード利用
下り | 上り | PING値 | |
W03 | 43.95Mbps | 10.45Mbps | 39ms |
W04 | 50.07Mbps | 20.32Mbps | 29ms |
下りは数Mbps程度ですがW04の方が高速、上りはW04が約2倍の速さとなっています。とはいえ、いずれも高速で、この程度の差ならホームページ閲覧や動画鑑賞など、日常的にインターネットを利用するシーンで体感的な差を感じることはないでしょう。いずれの機種でも快適に利用できるはずです。
一方、上りの差が大きいので、容量の大きなファイルをアップロードするときのみそれが表れると想定されます。
W04は手に持ちやすく操作しやすい!
何よりわたしが気に入ったのは、W04の操作感です。たとえば地下鉄などでWiMAXの電波が届かず一時的にハイスピードプラスエリアモードに切り替えたりする際、縦型で持ちやすいW04なら片手で簡単に操作ができます。
電車内で立っているときなど、片手で吊革をもって、片手でW04を操作してなんて操作も楽々で快適。電源オン・オフも簡単です。アクティブにWiMAX端末を使いこなすユーザーにとっては、この魅力は大きい、と感じました。
ハイスピードプラスエリアモードも便利
WiMAXの電波がとどかないときに、au 4G LTEによる通信で代替する通信モード「ハイスピードプラスエリアモード」は、W04に限った機能ではありませんが、非常に便利。地下鉄や建物の奥まった場所など、たとえ東京都内であってもWiMAXの電波が届きにくい場所は点在していますから、そういった場所でもインターネットを継続利用でき快適です。
たとえギガ放題プランでも月間7GBまでしか使えなかったとしても、あくまで非常用の通信モードなので、ときどき使う分ならこの容量で十分でしょう。そしてハイスピードプラスエリアモード・ハイスピードモードの切り替えがスムーズに操作できるという点では、縦型の端末デザインはさらに大きなメリットになります。
【結論】W04はW05・WX04と比較してもえらぶべき端末!
2018年2月現在、より新しいW5・WX04と並んで、W04も多くのWiMAXプロバイダが取り扱い中です。繰り返すようにW04の縦型デザインは使いやすので、このデザインが気に入ったら、他の性能に大きな差がないこともあり、あえてW04をえらんでもよいと思います。
またプロバイダによってはW04より新しい機種がえらべなかったり、W04の方が契約条件はよかったりすることもあります。そういった場合は、あえてW05・WX04ではなくW04をえらぶのもよいでしょう。
W04を安く利用できるプロバイダは?
2018年1月現在、W04を取り扱っていてお得に契約できるプロバイダとしては「カシモWiMAX」があります。カシモWiMAXは月額料金が最安級で、同じく月額最安級として人気のBroad WiMAXと比較しても以下の通り月額料金が安いです。
※参考までにWiMAXの元祖UQ WiMAXの月額料金も記載します。
■WiMAXギガ放題プラン月額料金
プロバイダ名 | 月額料金(ギガ放題プラン) |
カシモWiMAX | 1-2ヵ月目:1,380円
3-24ヵ月目:3,380円 25ヵ月-:4,079円 |
Broad WiMAX | 1-2ヵ月目:2,726円
3-24ヵ月目:3,411円 25ヵ月目~:4,011円 |
UQ WiMAX | 1-2ヵ月目:3,696円
3ヵ月目-:4,380円 |
UQ WiMAXやBroad WiMAXは最新のW05やWX04が選択可能。ただしカシモWiMAXは2年契約がえらべるメリットもありますし、端末にそれほど強いこだわりがないならカシモWIMAXをえらんでもよいでしょう。
まとめ
W04はより新しいWiMAX端末「W05」「WX04」と比較してもそれほど性能の差がありません。通信速度は速く、縦長のデザインは手に持ちやすく操作しやすく快適。そのため端末に強いこだわりがないなら、W04を提供するより安価なカシモWiMAXをえらぶのもおすすめです。