2018年1月リリースのホームルーター「L01s」と1世代前のL01を徹底比較し、違いを解説しています。違いが分かりにくいこの機種について、その差を理解し自分にあったWiMAXの契約を行うようにしましょう。あわせてL01s・L01をえらぶ際に、もっともおすすめのプロバイダも紹介しています。この機種に関しては、選択するプロバイダによって大幅な料金差があります。
Contents
L01sとは
2018年1月(WiMAXの場合)リリースのファーウェイ製Wi-Fiルーターです。なおauでは2017年12月から対応を開始しています。ホームルーターなので、外出先に持ち出すのではなく、自宅や事務所の中などで利用する専用のWiMAX端末です。
WiMAX用最新ホームルーターL01sと旧機種L01の比較
ここで気になるのは先行して発売されたL01と最新機種「L01s」との違いですね。プロバイダの中には、この両方がえらべる場合もあるようです。以下、比較表にしてまとめてみます。
L01s | L01 | |
メーカー | ファーウェイ・ジャパン | ファーウェイ・ジャパン |
発売年月 | 2018年1月 | 2017年2月 |
最大通信速度 | 下り:440Mbps
上り:30Mbps |
下り:440Mbps
上り:30Mbps |
au 4G LTE対応 | ○ | ○ |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
有線LAN規格 | 10Base-T、100Base-TX、1000Base-T(2ポート) | 10Base-T、100Base-TX、1000Base-T(2ポート) |
最大同時接続数 | 42台(LANポート×2台、Wi-Fi SSID×2×20台) | 42台(LANポート×2台、Wi-Fi SSID×2×20台) |
サイズ | 約93×180×93mm | 約93×180×93mm |
重量 | 約450g | 約493g |
SIMサイズ | Micro SIM | Nano SIM |
色 | グレー | ホワイト |
簡単接続機能 | WPS、NFC、QRコード | WPS、NFC、QRコード |
その他 | LED自動消灯機能 | LED自動消灯機能 |
L01sとL01に違いはほとんどない…
いかがでしょうか? 比較表をみても間違い探しをするように、すぐに何が違うのかわからないと思います。結論から言って性能的な差はほとんどありません。
L01sとL01の違いは数点のみ
L01sとL01の違いは以下に挙げる点だけです。
ゲストSSID(時間制限)機能
※L01sのみ対応 |
自宅に来た友達などの「ゲスト」のために、一時的に利用できるSSID(無線の電波)を提供する機能のこと。ゲスト用のSSIDで接続した場合は、L01sに接続した他の機器やL01sの設定画面にはアクセスできない |
Wi-Fiのアクセス権限
※L01sのみ対応 |
SSID2に接続した端末に関するアクセス権限強化 |
ルーターのランプの明るさ | L01sは目がちかちかしないように、L01と比較してルーターのランプの明るさを落とした。 |
SIMカードのサイズ | L01はMicro SIM、L01sはNano SIM |
重量 | L01は約493g、L01sは約450g |
本体カラー | L01はホワイト、L01sはホワイトに近いグレー |
ゲストSSIDは使えると、来客時に重宝するかもしれません。といっても、どれも「これがあるからL01sをえらぶ」といえるほど、決め手になるものではないでしょう。SIMカードのサイズについては、ユーザーがWiMAXプロバイダからSIMだけ購入して使えるわけではないので、ユーザーにとって特に影響はないです。またデザインについても、以下のようにほとんど変わりません。色の違いもわずかです。
またデザインについても、以下のようにほとんど変わりません。色の違いもわずかです。
念のためWiMAXプロバイダ数社に確認してみた
L01s・L01の違いに関しては、WiMAXのプロバイダ数社のサポートに念のため確認をとりました。サポートの利用規約上、どのプロバイダに問い合わせたかやどんな回答だったか細かくはここに書けないのですが、簡単にまとめると、「性能差は全くない。機能に多少の違いがあるだけでどちらも同じ。」とのことでした。
対応してくださったオペレーターの方々が、皆さま同じように説明しづらそうなのが印象的でした…
【結論】L01・L01sどちらをえらんでもよい
まとめたように、L01sとL01の違いはほとんどありません。プロバイダによってL01sへ対応するタイミングはまちまちですが、結論からいって無理にL01sを待つ必要はないでしょう。
もちろん今後ルーターのアップデートなどで、より新しくリリースされたL01sの方が優遇されるという可能性がないとは言えません。またゲストSSIDといった優位な点がないわけではないので、万が一希望のプロバイダがL01s・L01の両方に対応しているのであれば、L01sをえらぶことをおすすめします。
ただ、たとえばL01sの在庫がなくて待てなかったり、キャンペーンでL01の方がキャッシュバック額は高いなど条件が大幅によかったりするのであれば、私ならL01をえらんでしまいます。
【必見!】L01sが安く利用できるプロバイダ3選!
L01sをえらぶ際に、当サイトでもっともおすすめするWiMAXプロバイダは、以下3プロバイダです。※以下比較表をご覧ください。
プロバイダ名 | 月額料金 | キャッシュバック額 | 2年間総額 |
とくとくBB | 4,263円 | 29,150円 | 74,854円 |
So-net | 3,180円 | – | 79,320円 |
BroadWiMAX | 3,411円 | – | 83,494円 |
とくとくBBは3万円に迫る高額キャッシュバックで最安。さらに2年契約がえらべるメリットがあります。
一方、So-netモバイルWiMAX2+とBroad WiMAXはキャッシュバックなしでも安いプロバイダ。もっともおすすめはとくとくBBですが、「契約から1年後にもらうキャッシュバックが待てない!」ならこの2プロバイダをえらんでもよいでしょう。
L01s/L01をえらぶメリットは?
ここで改めてW05・WX04などのモバイルWi-Fiルーターと比較して、L01s/L01をえらぶメリットについて簡単に解説しましょう。
モバイルWi-Fiルーターはバッテリーを搭載しており、L01s/L01のようなホームルーターと異なり自宅だけでなく外出先でも利用可能です。その一方で、L01s/L01のようなホームルーターはサイズが大きい分、大型のアンテナを搭載しており、WiMAXやWi-Fiの電波をつかむ力が強くなっています。
実際、通信速度はどのくらい変わる?
実際、モバイルWi-FiルーターからL01に移行して通信速度が大幅に上がった、という口コミや評判はよくみかけますし、それを示すような検証結果もあります。また当サイトでは以前、L01の1世代前のホームルーター「novas Homc+CA」とモバイルWi-Fiルーターの比較をしたことがあります。あえて鉄筋コンクリート造りの窓のない電波状況の悪い部屋で計測したところ、以下のように大幅な差が生じました。
ホームルーター(novas) | 下り19.69Mbps/上り2.32Mbps/ping27ms |
モバイルWi-Fiルーター
(W03) |
下り6.51Mbps/上り0.04Mbps/ping49ms |
この結果では、3倍以上ホームルーターの方が高速です。
またWi-Fiの性能について調査するために、ルーターを設置した部屋を出て、10m以上離れたエントランスで計測したところ以下の通りでした。
ホームルーター(novas) | 下り9.32Mbps/上り2.99Mbps/ping36 |
モバイルWi-Fiルーター
(W03) |
Wi-Fi圏外 |
ホームルーターは外出先での利用が難しい(いちいちAC電源につなぐ必要がある)のがデメリットと言えますが、自宅でしかWiMAXを利用しないのであればホームルーターがおすすめです。
まとめ
最新のホームルーター「L01s」と1世代前の「L01」を比較しても、その違いはほとんどありません。性能的な差は一切なく、違うのは、SIMカードのサイズ・本体重量・本体カラーのみ。どちらを選んでもかわらないので、プロバイダやキャンペーンなど他の条件で選択するとよいでしょう。