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使い放題のポケットWiFiではWiMAX2+が最強
WiMAX2+は月間データ通信量無制限で、高速なモバイル通信が利用できるのが魅力のサービス。
他にも「使い放題」をうたうポケットWiFiのサービスはありますが、その中でもWiMAX2+こそ最強のサービスといえます。
ここでは他の「使い放題」サービスと比較し、その理由を解き明かします。
WiMAX2+の通信速度は?
東京都の山手線の駅から半径10km以内くらいの場所でWiMAX2+を利用しているわたしの環境では、通信速度が概ね数十Mbps超、電波さえ届いていれば落ちても10Mbps超で安定しています。
格安SIMでの通信速度が遅くなると言われるランチタイムの時間帯などでも、わたしが計測する範囲ではこれより落ちることはありません。
WiMAX2+の3日間10GBの速度制限とは?
WiMAX2+は月間のデータ通信量は無制限ですが、回線の混雑を防ぐ目的で以下内容の速度制限のルールが別に設定されています。
ただ丁寧に数値を追っていくと、これがゆるい制限であることが分かります。
最近のモバイル通信の大容量プランでは月間20GBや30GBのプランが多いですが、その半分などのデータ通信量を3日という短期間で消費しきってようやく制限にかかるわけです。
YouTubeでハイビジョン画質の動画を鑑賞することを考えると、10GBあれば目安として約13時間鑑賞できますから、1日約4時間の視聴を3日間続けても、この速度制限にはかかりません。
また仮に速度制限に抵触しても、他モバイル通信のように最大128Kbps・最大200Kbpsのように遅くならないので、ここに書いたようにYouTubeの標準画質程度なら視聴が可能。
ユーザーによっては制限に気づかないかもしれません。
ワイモバイルとWiMAX2+の比較
提供エリアについて
ワイモバイルのポケットWiFiは基本契約では月間データ通信量は7GBですが、AXGPによる通信を行うアドバンスオプションを追加するとデータ通信量無制限にできます。
しかし、AXGPの提供エリアはWiMAX2+と比較すると以下のようにせまいので注意が必要です。
コンテンツの制限について
またワイモバイルでは、コンテンツに関する以下の制限についても注意が必要となります。
最適化という名のもとにデータが加工されてしまうわけです。
「影響のない範囲で」とのことですが、過去にはこの制限が原因でアプリが正常に機能しなくなった事態が発生しています。
また動画や画像についても、この制限がかかっていない通信を使った場合と比較すると若干画質が悪くなっているとのレビューも数々。
せっかく月間データ通信量無制限のサービスを使っても、画質の良い動画を鑑賞しようとする際に他のモバイル通信と差が出てしまうわけですね。
この点は残念と言わざるを得ません。
速度制限について
ワイモバイルにもWiMAX2+とほぼ同じ、3日間10GBの速度制限があります。
制限時の通信速度は概ね1Mbpsと変わりません。
速度制限が終了する時間のみワイモバイルが~1時頃までと1時間短いですが、両サービス共にだいたい同じといえます。
月額料金について
月額料金では両サービスに差があります。
WiMAX2+は多彩なプロバイダによってサービス提供されており、月額料金はプロバイダによってさまざま。
約3,500円~約4,500円程度でえらべますが、ワイモバイルでアドバイスオプション付きの場合で月額4,380円。
たとえばWiMAX2+では月額最安級のプロバイダ「Broad WiMAX」なら3,411円/月ですが、約1,000円/月の差があります。
ワイモバイルは端末の割賦金が…
WiMAX2+の場合は、多くのプロバイダでWi-Fiルーター代が無料。
たいしてワイモバイルは月額料金の中にWi-Fiルーター代が月額2,000円弱×36回払いで含まれています。
使っている間は月額割引がきくためWi-Fiルーター代が無料にみえますが、3年以下で解約すると、端末代の残金は割引なしで払い続けなければならなくなるため負担が大きくなってしまいます。
この点もWiMAX2+の方が安価に使えるポイントです。
nuro mobileとWiMAX2+の比較
nuro mobileには1日5時間までモバイル通信が使い放題のお得なプランがあります。
月額料金もデータSIMのプランなら月額2,500円とWiMAX2+より900円以上も低価格。
これはWiMAX2+と比較した場合のnuro mobileのメリットといえます。
通信速度は?
ただnuro mobileで最も気を付けなくてはならないのは通信速度。
インターネットでユーザーの評判を見てみると、速くて数Mbps、1Mbpsでないことも多いとの声が。
時々、10Mbpsを超える通信速度が安定して出ているといった声もあるものの、「きれいな画質の動画をYouTubeなどで見放題」と期待するとあとで後悔するかもしれません。
1日5時間という設定について
外出先ではモバイル通信を、自宅では家の固定回線のWi-Fiを使うといったユーザーにとっては、1日5時間というのは十分ではないでしょうか。
そのためWiMAX2+の月額3,500円~4,500円というと比較して、1日5時間で2,500円/月というのは妥当ですしお得にみえます。
ただし、自宅の固定回線の代替えとしてもモバイル通信を利用し通信費用を節約したいユーザーにとってはnuro mobileは少し不安かもしれませんね。
nuro mobileとの比較まとめ
nuro mobileは高速な通信速度は期待しにくいものの、1日5時間使い放題で月額2,500円ならお得なサービスといえるのではないでしょうか。
1Mbps程度の通信速度が確保できればYouTubeの標準画質程度の動画なら鑑賞できますし、お安い月額で通信速度を高望みしないのであれば、WiMAX2+にないメリットといえます。
たいして、高い画質の動画をデータ通信量を気にせずたっぷり鑑賞したいなど、通信速度も求めるのであればWiMAX2+に軍配が上がります。
価格と通信速度、固定回線の代替えとして使うかなど、何を重視するかでどちらをえらぶかきまりますね。
ソフトバンクエアーとWiMAX2+の比較
ソフトバンクエアーは「使い放題」をうたっていますが、ワイモバイルと同様にコンテンツに関する制限がある他、「混雑する時間帯(夜間など)は速度制限することがある」との注意書きも公式サイトには記載されています。
実際、夜間などは1Mbpsを切り数百Kbps未満になるのとレビューもよく見かけます。
速度制限なく使えるサービスと勘違いしない方がよいですね。
ソフトバンクエアーの通信速度は?
レビューするユーザーによっても異なりますが、数Mbps程度から10Mbps程度で安定しないという声から、夜間だけでなく1Mbpsを切るとの声も。
通信速度に関しては、WiMAX2+の方が断然期待できそうです。
月額料金は?
ソフトバンクエアーの月額料金は4,380円。
ただソフトバンクのスマートフォンユーザーなら「おうち割」を適用して最大で2,000円の割引ができるのでWiMAX2+よりお得です。
ソフトバンクエアーとの比較まとめ
WiMAX2+と比較した場合、スマートフォンとセットで「おうち割」を適用すればソフトバンクエアーよりお得になるというメリットがあります。
ただし、たとえ自宅でのみ使う回線としても、通信速度ではWiMAX2+の方が快適に使えるサービスと言えるでしょう。
Biglobe のエンタメフリーオプションとの比較
サービス概要と料金について
Biglobe エンタメフリーオプションは、YouTube・Google Play Music・AbemaTVなど対象のサービスに限り、データ通信量を気にせずたっぷり楽しめるのが特長。
オプション自体はデータSIM用なら月額980円。
またこのオプションはBiglobe SIMの6GB/月以上のプランから利用できるので最安2,380円/月になります。
WiMAX2+と比較して1,000円以上安い月額で使えるわけですね。
モバイル通信で使うのが、このオプションが対象とするサービスに限定されるならえらんでもよいのではないでしょうか。
さらに、エンタメフリーオプションで使い放題となるサービスは今後も増える予定とのことです。
通信速度は?
Biglobe SIMは、格安SIMの中でも通信速度に関する評判は上々で、普段は数Mbps~10Mbpsを超える通信速度で利用できるとの声を多く見受けます。
ただランチタイムの時間帯など混雑する時間は、他格安SIMと同様に1Mbps未満の低速になるとの声も。
やはり通信速度はWiMAX2+の方が期待できそうですね。
Biglobeエンタメフリーオプションの対象となる動画の画質は?
Biglobeの公式サイトには、エンタメフリーオプションについて以下注意書きがあります。
本サービスにおける動画視聴はスマートフォンを対象としており、タブレット等の大画面での視聴には適しておりません。また、お客さまのご利用機器、電波の状態、回線の混雑状況、ご利用エリアなどにより画質が低下することがあります。
http://join.biglobe.ne.jp/mobile/option/entamefree.html
つまり、タブレットやPCなどで視聴する高画質な動画は対象外というわけです。
データ通信量を多く消費するのは実際にはそういった動画ですから、この縛りがあることでサービスの魅力が半減すると言わざるを得ません。
Biglobe エンタメフリーオプションとの比較まとめ
混雑時間帯はある程度我慢して、普段スマートフォンで使うのもエンタメフリーオプションが対象とするサービスに限られるということであれば、WiMAX2+より安価に使える良いサービスと言えそうです。
ただし、各種動画サービスにしろ、ビデオ通話などの大容量のデータ通信量を消費するサービスにしろ、エンタメフリーオプションが対応できないサービスは一定以上存在しつづけると想定されます。
タブレットやPCで鑑賞するような高画質な動画も、エンタメフリーオプションの対象外です。
サービスや端末の種類、利用する時間帯、低速な通信速度にとらわれずに使いたいということなら、多少月額料金は高くなりますが、WiMAX2+の方がおすすめです。
スマモバとWiMAX2+の比較
スマモバとはLTEによる通信を月間データ通信量無制限で使い放題のサービス。
nuro mobileのように時間制限もありませんし、Biglobe SIMのエンタメフリーオプションのように、サービスの限定もありません。
通信速度に関する評判も、一部悪い評価もあるものの、10Mbps超で安定しているとの声が多いように見受けられます。
この内容で月額料金は3,480円。WiMAX2+の最安級とほぼ同程度です。
スマモバのきびしい速度制限とは?
スマモバで最も気を付けるべきはきびしい速度制限。
直近3日間のデータ通信量の合計が3GBを超えた場合に速度制限が実行され、通信速度が最大200Kbpsまで絞られてしまいます。
この速度制限は翌日以降に、直近3日間の合計が3GB以下になるまで続き、深夜0時頃にようやく解除されます。
3GBといえばハイビジョン画質の映画をオンラインで2本程度鑑賞すれば消費してしまうレベル。
そして万が一速度制限が実行され最大200Kbpsというナローバンド並の低速になれば、ホームページが開くのにさえ時間がかかるようになってしまいます。
このぐらいですから、速度制限に抵触したくなければデータ通信量を膨大に消費する利用をかなり我慢しなくてはならず、「月間データ通信量無制限」の魅力は薄れてしまうと言わざるを得ません。
端末セットを購入した場合…
スマモバでは、スマートフォンやモバイルWi-Fiルーターをセットで購入することが可能。
モバイル通信をするためには、スマモバの契約以外にモバイルWi-Fiルーターなどを用意する必要があります。
たとえばモバイルWi-Fiルーター「ZTE MF920S」を購入する場合、1,500円の36回払いとなりますが契約中は毎月1,000円の割引がきいて、月額500円の追加ですみます。
(とはいえこの時点で、WiMAX2+の方が月額料金が安くなり…)
ただしこの支払い前(3年経過前)に解約すると、残りの割賦金は割引なしで一括払いする必要があり、これが大きな負担に。
仮に契約の2年後に解約すると割賦金の残りとして、18,000円を支払わなければなりません。
たいしてWiMAX2+は、もともとキャンペーンでWi-Fiルーターが無料になるプロバイダがほとんど。
この点はWiMAX2+の方が明らかにお得ですね。
スマモバとの比較まとめ
WiMAX2+とスマモバを比較すると、速度制限に大きな差があります。
スマモバの速度制限は厳しいので、思う存分モバイル通信を楽しむためのネックになってしまいます。
そのため、月額料金が同程度のWiMAX2+の方がおすすめです。
スマモバはWi-Fiルーターをセットで購入する場合の負担もネックになります。
まとめ – 結果WiMAX2+が最強である理由
モバイル通信が「使い放題」の他サービスとWiMAX2+を比較しましたが、速度制限・価格・通信速度といったポイント全般的にみると、WiMAX2+が最強であることがわかります。
WiMAX2+より安価で「使い放題」のサービスはありますが、通信速度や用途で限定されてしまうため、「安く使いたい」場合はそちらのサービスの方が適しているとしても、高速なモバイル通信を思う存分使いたいならWiMAX2+の方が適しています。