WiMAXのW05レビュー。他の端末と比較してえらぶべき？

WiMAXの機種変更を検討しているため、WiMAXの無料体験サービス「Try WiMAX」でW05をお試しレンタルしました。ここではその体験をもとに、W05をレビュー。他機種と比較してえらぶべきか解説しています。

W05の概要

レビューするにあたって、まずはW05のスペックについて簡単に振り返っておきましょう。

まず気になるのは最大通信速度でしょうか。この前にリリースされたWX04は、下り最大440Mbps・上り最大30Mbps(いずれも通常時)ですから、下りはそれと比較して100Mbps以上も高速に。

ただし、これは2018年7月時点で対応は東名阪の一部エリアのみ。今後エリアは拡大するそうですが、その予定はたっていません。ちなみにより詳細なエリアについては、複数のプロバイダのサポートに問い合わせても「わからない、調べる術もない」とのことでした…。ただ「高速道路の近隣から対応…」なのだそう。どこのエリアでも利用できるのは、WX04と同じく下り最大440Mbpsです。

通信速度は高速で快適

それでは、実際の通信速度はどうでしょうか。W05を使って東京駅周辺で計測してみました。その結果は以下の通り。

いずれの通信速度も高速で、自宅の固定回線などとほぼ変わらず快適に使えるといってよいでしょう。W05に関する他のユーザーの評判も、通信速度に関しては概ね満足しているように見受けられます。

ちなみにグランルーフでの測定では、WiMAXの電波が届かなかったために、au 4G LTEによる通信が可能なハイスピードプラスエリアモードを利用しました。ハイスピードプラスエリアモードについてのくわしい解説は以下コンテンツに譲りますが、簡単に言うとWiMAXの契約で月間最大７GBまでauのLTE通信が使える通信モードのことです。

WiMAXのハイスピートプラスエリアモードって何? 3年契約にした方がよい？初心者にわかりやすく語ってみた

WiMAXのハイスピードプラスエリアモードを初心者の方にでもわかりやすいように解説。またハイスピードプラスエリアモードが無料となる3年契約についてもあわせて紹介しています。

www.wimax-speed.com

ハイスピードプラスエリアモードによる通信は月間の上限があるとはいえ、地下など電波が届きにくい場所でも快適に通信ができるため、個人的にはよく利用しています。

ちなみに、WiMAXの電波が届かなかった走行中の地下鉄車内でも、ハイスピードプラスエリアモードなら、以下のように高速な速度で利用できました。

●都営三田線走行中車内での実測値

これだけの通信速度がでれば、動画鑑賞をはじめ、自宅でインターネットするのとほぼ同じことができると思ってよいでしょう。タブレットなどの大画面の端末で高画質な動画をみるのも可能です。

旧機種と比較して通信速度は高速か

Try WiMAXで借りたW05と、手持ちのW03で通信速度の比較をしてみました。結論から言うと、場所によってW05の方が高速だったり変わらなかったり。全ての場所で「新しいW05の方が高速」とは言えませんが、だいたいにおいてW05の方が高速でした。

以下、いくつか実測値のデータを記載します。

いずれもストレスなくインターネットを使うのに十分すぎる通信速度かと思われますが、ご覧の通り概ねW05の方が高速。一部だけW03の方が速いこともありました。

最大通信速度が下り558Mbps・上り30MbpsのW05に対して、W03は下り440Mbps・上り10Mbps。通信速度にこだわるなら、やはり新機種をえらんだ方がよさそうですね。特にW05・W03を比較すると、上りの通信速度に大きな差が生じることがあるので、オンラインストレージに重いデータをアップロードする機会が多い方などはW05がおすすめです。

本体が旧モデルより大きくなった上、タッチパネルの操作性は落ちた？

W05はすっきりとしたデザインで、好みをえらばないでしょう。ただ、個人的に気になったのは携帯性と操作性。

わたしは普段W05の2つ前のモデルW03を利用しているのですが、以下のようにW05は若干サイズが大きくなっています。

W05：約W130×H55×D12.6mm

W03：約W120×H62×D11.4mm

特に横幅が広くなっているので、(慣れれば気にならなくなるレベルですが)ほんの少し携帯性は悪くなっているように感じました。

しかもタッチパネルが本体中央にあって、タッチパネルのメニューのフォントが一回り・二回り小さくなっている影響で、操作性は下がった印象です。W03は片手での操作も楽だったのですが、W05はまず左手で本体を持ち、右手で小さな文字をタップするという感じ。

まぁ、それほど頻繁に操作する画面ではないのでそこまで大きな問題ではありませんが…。

操作のしやすさは一世代前の機種「W04」の方が高いと感じました。わたしはW04も使ったことがありますが、こちらなら片手での操作も簡単です。

Wi-Fiお引越し機能は、接続する端末が多いなら便利

W05には、以前に使っていたWi-Fiルーターの無線LAN設定情報(SSID・暗号に関する情報)をコピーする「Wi-Fiお引越し機能」があります。仕組みは簡単で、WPSという多くのPCやAndroidスマホにも搭載している機能を使ってコピーしているだけですが、Wi-Fiで接続している端末が多い方なら便利な機能です。

わたしも試しにこの機能を使いましたが、まずW03からW05への設定情報コピーは数タップで簡単に完了できました。時間にして3分もかからない(マニュアルをみずに実行すれば1分もいらない)程度。操作はウィザードでシンプルに行えるので、初心者の方でも迷うことはないでしょう。

W05にW03の設定情報をうつしたあとは、もちろんW03側と同じ設定でW05を使いインターネット接続に成功。わたしの場合、W03でスマホやノートPCあわせて4台の端末を接続しているため、これなら1度で設定が完了でき助かりますね。

他のユーザーのW05の評判は？

通信速度・デザイン性ともに、ユーザーの評価は概ね高いようですね。通信速度についてはもちろんのこと、デザイン性に関しても多くのユーザーの印象は良いようです。以下、いくつか口コミを紹介しますね。

WX02とくらべ一番驚いているのは同じ環境にも拘わらず速度がわりと安定していること。いわゆる（笑）混雑時でもいまのとこ最低でも15～20Mbps 良いときで100Mbps超えてきます。平均で50Mbps～60Bpsあたりでてます。
家にいるときなど有線で繋げばあと10くらい上乗せされます。バッテリーも特に問題ありません。再起動等、不具合もいまのとこ一度もありません。替えて大正解だと思います。満足しています。”

GMOとくとくBBの機種変更でW03から乗り換えました。
埼玉県の、都内まで約50kmの地域に住んでおり、主に自宅にて使用していますが、W03より快適に使えています。
W03の時はスマホにて下り50Mbps～150Mbps、上り約10Mbpsだったのに対し、
W05ではスマホにて下り100Mbps～150Mbps、上り約15Mbpsとの結果になりました。
なによりもW03で気になっていたアップロード時のパケ詰まりのような現象が解消されたのが最高です。

スペックも、デザインも、他社の製品は比べ物になりません。W0xシリーズの集大成的な存在ではないでしょうか。
”

価格.com http://review.kakaku.com/review/K0001026041/

まとめ

個人的には、WiMAXの他機種と比べた時に携帯性・操作性が劣るように感じましたが、通信速度は高速。デザインもすっきりしていて悪くありません。そういった意味で、他機種と比べてもおすすめできます。今後、W05より新しい機種がリリースされると想定されますが、仮にその機種をえらぶよりW05を使う方が大幅にお得なようであれば、W05の方をえらぶ価値があるでしょう。