WX06・W06・WX05 – WiMAXでえらぶべきモバイルWi-Fiルーター徹底比較

2020年1月にWX06がリリースされ、現在WiMAXを契約する際に選べるモバイルWi-Fiルーターの機種はWX06・W06・WX05の3つとなりました。けれど、WiMAXを使い慣れた方でないと、結局どれを選ぶべきなのか分からないのが正直なところではないでしょうか。

この記事では、WX06・W06・WX05の3機種を徹底比較した上で、当サイトがW06をおすすめしている理由を解説しています。

■WX06・W06・WX05比較表

  WX06 W06 WX05
発売時期 2020年1月 2019年1月 2018年11月
メーカー NEC HUAWEI NEC
最大通信速度
(通常時)
下り:440Mbps
上り:30Mbps
下り:558Mbps
上り:30Mbps
下り:440Mbps
上り:30Mbps
最大通信速度
(ハイスピードプラスエリアモード利用時)
下り:440Mbps
上り:75Mbps
下り:1.2Gbps
上り:75Mbps
下り:440Mbps
上り:75Mbps
通信品質にかかわる機能 WiMAXハイパワー
2.4GHz/5GHz同時接続
(QRコード接続)
高性能ハイモードアンテナ搭載
TXビームフォーミング機能
WiMAXハイパワー
Wi-Fiチャネル自動切換え
バッテリー容量 3,200mAh 3,000mAh 3,200mAh
最大連続通信時間 約14時間 約11時間40分 約14時間
最大同時接続台数 16台 16台 10台
サイズ(mm) 約111×62×13.3㎜ 約128×64×11.9mm 約111×62×13.3mm
重量 約127g 約125g 約128g
ユーザーの評判

他機種より優れているポイントについては、赤字で記載しています。以下、比較表をもとに注目すべき3機種の機能の特徴をまとめます。

Contents

WX06

他機種と比較して、最も注目すべき違いは「2.4GHz/5GHz同時接続」です。

「2.4GHz・5GHz」というのは、いずれもWi-Fiによる無線接続をする際の電波の周波数を示しています。他の電波の干渉を受けづらく高速な通信を期待できる5GHzによる接続と、ゲーム機やプリンタなど多くの機器が対応する2.4GHzによる接続は、今までの機種では併用できませんでした。

WX06で、2.4GHz/5GHz同時接続が実現したことで、様々な種類の機器を一緒にWi-Fiで接続する際に、よりインターネット接続が安定しやすくなります。なお5GHzは、比較的新しいパソコン・スマートフォンのほとんどは対応しています。問題となるのは、ゲーム機・プリンタなど、2.4GHzのみの対応となる機器を同時にWi-Fiに接続している場合です。

また「QRコード接続」についても、ユーザーによっては役立つでしょう。QRコード接続とは、スマートフォンでQRコードを読み込むだけでWi-Fiの設定を完了しWiMAXでインターネット接続ができるようになる便利な機能です。Wi-Fiの接続にあたり、パスワード入力はいりません。

ただ、この機能がなくてもAndroid端末であれば、「WPS」という機能によってパスワード入力なしで簡単にWi-Fiの接続が完了できます。(W06・WX05・WX06全てWPSに対応)しかしiOS端末はWPSに対応していなかったため、Wi-Fi接続の際は、いちいちパスワード入力が必要でした。

まぁ、パスワード入力といっても慣れた方なら数十秒・数分で完了できる作業なので、それほど大変なことではありません。けれど機種変更をしたり、何らかの事情でWi-Fi接続をやり直したりする際には、QRコードで接続できた方が便利です。近くにいる友達などに一時的にWiMAXでWi-Fi接続させてあげる際にも、この機能があると楽でしょう。

W06

他機種と比べて魅力的な機能といえば、最大通信速度が高速であることです。表に書いた通り、下りの最大通信速度が他2機種と比べ高速になっています。

ただし、ハイスピードプラスエリアモードの方の最大1.2Gbpsについては、提供エリアが東京・埼玉・愛知・大阪府の一部エリアに限る上に、「その一部エリアがどこか」も公開されていません。(2020年1月時点の情報)そのため、あまり期待できない、というのが正直なところです。そもそもハイスピードプラスエリアモードは使い放題のギガ放題プランでも月間7GBまでの利用となります。「思う存分、最大1.2Gbpsの高速通信を楽しむ」ということはできないので注意しましょう。

一方で通常時(ハイスピードモード利用時)なら、最大558Mbpsという他2機種より頭1つ抜き出た高速通信の利用が可能です。最大440Mbpsでも最大558Mbpsでもどちらも高速であることにはかわりないので、ホームページをみたり動画をみたりといった一般的な利用に関しては差は感じられないと想定されますが、「とにかくスピード重視」という方には適した機種といえるでしょう。(数百MB・数GBクラスのファイルを頻繁に送受信するような場合には、この通信速度の差をある程度大きく感じるかもしれません。)

ただ通信速度よりW06で注目すべきは、ユーザーの評判がよいことです。WiMAX向けのモバイルWi-Fiルーターは主にNEC製・HUAWEI製がありますが、残念ながら歴代のNEC製の機種は総じて「接続が不安定」など評判があまりよくありません。そのためカタログ上のスペック表でいくら魅力的にみえても、おすすめしにくいのが正直なところです。

一方のHUAWEI製についてはW06をはじめとして、ユーザーの評価が高い印象です。ちなみに著者も、私的に利用している機種は全てHUAWEI製でしたが、どれも安定して使えており、不具合も経験していないので信頼しています。おそらく、今後新機種がリリースされても、HUAWEI製を優先して選ぶでしょう。

WX05

比較表をみてわかるように、他2機種と比べてみるべきポイントがないです。仮にWiMAXを契約する際に、今回比較する3機種が並んでいたとしても、WX05をあえて選ぶ理由はありません。

プロバイダによっては、旧機種であることからWX05を選んだ場合に限り月額費用が安くなるなどのキャンペーンを利用できる可能性があるものの、それほど大きな料金差が生じることはありません。

加えてWX05を選ぶ上で最もネックとなるのが、実際に利用しているユーザーの評判があまりよくないことです。「接続が不安定でよく途切れる」「この機種に変更した途端、WiMAXの通信速度が遅くなった」といった声が多く聞かれます。そのため当サイトではWX05をおすすめしていません。

スポンサーリンク
google_adsense_336_280

結局どの機種がおすすめか?

WX06・W06・WX05の3機種について、それぞれ見るべきポイントは把握いただけたでしょうか。それを踏まえて、結局、どの端末を選ぶべきでしょうか。

WX06・W06については、機能的には大きな差がない

最も古いWX05は、他機種と比較したメリットがないため除外するとして、残りのW06・WX06に関しては「こっちを選ぶべき」と断定できるような大きな機能の差異はありません。

最大通信速度でみると、決定的な差とまではいえませんが100Mbps超の差があるため、「とにかく通信速度を重視する」という方には特におすすめできます。けれど、ホームページや動画をみるといった程度の使い方なら、取り立てて差を感じるほどではありません。通信速度に、それほど大きなこだわりがないのであれば、気にならないでしょう。

またWX06には「2.4GHz/5GHz同時接続」「QRコード接続」という、他2機種にない機能があるものの、これだけて「WX06」を選ぶべきというような決定的な差にはなりません。このように機能的には決め手になるような差がないことから、比較表だけみて、「どちらにすればよいか」悩む方が多いと想定されます。

ユーザーの評判が安定している「W06」がおすすめ

機能的な差異が大きくないなら、次に見るべきは実際に利用しているユーザーの評価です。まずW06に関しては、繰り返すようにユーザーの評価は概ね上々で、安定して使えているという声が多く見受けられます。わたし自身、W06やW05といったHUAWEI製の歴代WiMAX機種を使ってきましたが、特に不満を感じたことはありません。たいてい数十Mbpsクラスの通信速度で安定的に利用できており、その経験からもおすすめしやいすです。

一方、WX06は2020年1月時点ではユーザーの評価は出そろっていません。けれどWX06と同じNEC製のWiMAX機種に関しては「接続が不安定」「通信速度が遅い」という声が比較的多いのは前述の通りです。

将来的にはWX06でNEC製の評価がかわる可能性がないとは言えませんが、ここは安全策をとって評判が比較的良いW06を選ぶとよいでしょう。

W06を一番安く利用できるWiMAXプロバイダは?

WiMAXはプロバイダごとに通信品質・通信速度の差がないことから、より安く使えるプロバイダを選ぶのがおすすめです。その上で、W06を最も安価な価格で利用可能なプロバイダは、GMOとくとくBBです。実際どのくらい差があるかは、以下主要3プロバイダの料金比較表をご覧ください。

プロバイダ名 月額料金 キャッシュバック 3年総額
GMOとくとくBB 4,263円
(1-2ヵ月目は3,609円)
平均30,000円 125,160円
BroadWiMAX 3,411円(1-2ヵ月目は2,726円、25ヵ月目以降は4,011円 131,626円
UQ WiMAX 4,380円(1-2ヵ月目は3,696円) 161,428円

GMOとくとくBBは端末代が無料なのに加え、平均3万円をこえる高額キャッシュバックがあるおかけで、数あるプロバイダの中でも最も安価にWiMAXが使えるとして、よく知られています。

GMOとくとくBBなら、W06を最も安価に利用することができます。

なお、GMOとくとくBBのキャッシュバック額は申込時期や選ぶルーターによっても異なるため、詳しく知りたい場合は以下公式サイトのURLから確認してみてください。


まとめ

WX06・W06・WX05の3機種を比較すると、機能的・品質的にはWX05が最も劣る一方で、WX06とW06には決め手になるほどの差異はありません。ただし、ユーザーの評価に関いてはHUAWEI製のW06が安定してよいことから、当サイトではW06を選ぶことをおすすめします。W06は他2機種に比べ最大通信速度が100Mbpa以上高速であり、通信速度を重視する方にもおすすめできます。