WiMAX2+を契約する際に迷うのがルーター選び。
その最初の選択肢がホームルーター・モバイルルーターのどちらをえらぶかです。
当サイトでは基本的に自宅でしか使わないような場合でも、バッテリーを搭載し自宅でも外出先でも使えるモバイルルーターをおすすめします。
ただしホームルーターならではのメリットやモバイルルーターが選択できない場合もあるので、そういったケースを想定することも必要。
ここでは、モバイルルーター・ホームルーターのどちらをえらぶべきか、具体的な利用シーンや仕様を比較しつつくわしく説明します。
Contents
ホームルータータイプとモバイルルータータイプの比較
WiMAX2+のWi-Fiルーターには、一般的によく使われるモバイルルータータイプ以外にホームルータータイプがあります。
モバイルルーターはバッテリーを搭載する上にコンパクトで外出先での利用に適したタイプ、たいしてホームルーターはバッテリーには非対応(AC電源利用)で自宅や事務所など決まった場所で使うのに適したタイプです。
電源以外の大きな違いは、Wi-Fiの電波強度。
小型化した上にバッテリーを搭載したモバイルルーターは、自宅用としてよく使われるWi-Fiルーターと比較するとWi-Fiの電波がそれ程強くありません。
Wi-Fiルーターを利用する場合、ルーターを設置した場所とは違う部屋や階でWi-Fi接続しインターネットを使うこともあるでしょう。
もちろんモバイルルーターでもそれができないわけではありませんが、基本的には手元に置いた状態で使うのが合っている機器。
あまり離れていたり、間に障害物があったりするとWi-Fi接続ができないこともあります。
ホームルータータイプ「L01」とモバイルルーター「W04」の比較
電源・Wi-Fi以外のホームルーター・モバイルルーターの違いを、同時期に発売されたモバイルルーター「W04」とホームルーター「L01」の比較を例に見ていきましょう。
ご覧の通り重量や寸法には両者に大きな差があり、モバイルルーターの方が断然コンパクトかつ軽量。
次に有線LANでの接続に関し、モバイルルーターは別途クレードルという機器が必要なのに対して、ホームルーターには標準で利用可能です。
対応する無線LANの企画に関してはどちらも同じですが、L04は2.4Ghz帯・5Ghz帯と異なる周波数帯の電波を同時利用可能なのに対し、W04は同時利用不可。
2.4GHz帯はゲーム機など多くのWi-Fi機器が対応する一方、5GHz帯は電波干渉が少なく比較的高速な通信が行いやすい特長があり、接続する機器によって最適な方を使い分けることが可能です。
また最大同時接続数についても、両者に大きな差があるのは見ての通りです。
L01なら3LDK(70~80平米)の住宅も1台で接続可
Wi-Fiの性能に関してもホームルータータイプ「L01」は優れており、1台で3LDKの住宅をカバーするほどの電波強度を誇ります。
たいしてW04は、基本的には同じ部屋、場合によっては隣の部屋でも接続できるくらいと想定するのが分かりやすいでしょうか。
「家でしか使わない」場合も基本的はモバイルルーターがおすすめ
モバイルルーターも自宅で使えないわけではありません。
Wi-Fiの性能に劣るとはいえ、基本的にはモバイルルーターからそれ程離れずにパソコンやスマートフォンなどをインターネットにつなげることが多いでしょうから、そうなるとモバイルルーターの弱点も問題になることは少ないと考えられます。
市販のWi-Fi中継器 (Amazonなどで2,000円程度~購入可)を使えば、Wi-Fiの電波を遠くまで飛ばすこともできます。
それにいくら「家でしか使わない」と最初に考えていても、外出先で動画を見たり重いファイルの送受信をしたりする経験を1度でもすると、その快適さや便利さから離れられなくなるもの。
人を待っている間や、おいしいお食事屋さんで行列に並んでいる間に自宅のWi-Fiと同じようにデータ通信量を気にせずスマートフォンでインターネットが使えれば苦になりません。
またSOHOなどのビジネスでWiMAXを契約する場合でも、営業やクライアントとのミーティングなど外出先でインターネットを使う機会もでてくるでしょう。
その際にデータ通信量を気にせず使えるモバイルでのインターネット環境があれば、どんなに役立つか知れませんね。
こういったことから家や事務所でしかWiMAX2+を使わない場合でも、基本的には利便性の高いモバイルルーターがおすすめです。
ホームルーターをおすすめする場合
ホームルーターは、自宅や事務所などで高いWi-Fi性能が必要なとき、Wi-Fiルーターを外にもちだせないときにえらびます。
たとえば2LDK・3LDK以上の広さのお宅で、ご家族数人でWiMAX2+によるインターネットを使うような場合。
こうなると、Wi-Fiルーターの設置個所はたとえば最もWiMAXの電波が届きやすい窓際に設置するなどして、家族はWi-Fiルーターから離れた部屋でそれぞれインターネットを楽しむといったこともあるでしょう。
それに1人がモバイルルーターを持ち出すと他の家族がWiMAX2+を使えませんから、外出先での利用もしにくくなります。
数名規模の事務所用のインターネット回線としてWiMAX2+を使う場合も同様です。
また高い通信品質が求められるオンラインゲームを楽しむ際などにもホームルーターの方が有利。通信速度が出やすいのは、Wi-Fi性能が高いホームルーターです。
まとめ
ホームルーターとモバイルルーターを比較した場合、自宅でも外出先でも使える利便性の高いモバイルルーターの方がおすすめです。
ただし2LDK以上の広さの自宅で家族数人で固定回線替わりにWiMAX2+を使う際など、モバイルルーターがえらべないときのみホームルーターをえらぶとよいでしょう。