novas Home+CAとL01はいずれも、AC電源を利用するWiMAX2+用ホームルーターです。
novas Home+CAの発売日は2016年10月、L01の発売日は約4ヵ月後の2017年2月。
L01はnovas Home+CAと比較して大幅に性能アップしています。
ここでは具体的にどこが進化したかをくわしく解説しています。
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novas Home+CAとL01の比較表
以下novas Home+CA・L01両者の比較表を記載します。
際立って進化をとげた点については、赤文字で示しています。

novas Home+CAとL01の比較表
L01が進化したポイントとは
最大通信速度が大幅に高速になった
最大の通信速度が2倍(上りは3倍)にアップしています。これは主に両者が搭載する通信高速化のための技術によるもの。
novas Home+CAは110Mbpsの電波を2つ束ねて220Mbpsの通信速度を実現する「キャリアアグリゲーション(CA)」を採用。
一方L01はキャリアアグリゲーションに加えて、基地局側・Wi-Fiルーター側両方とも4本ずつのアンテナを搭載し同時に通信を行う「4×4 MIMO」という技術を組み合わせることによって、最大440Mbpsを実現。
L01はnovas Home+CAと比較して大幅な高速化を実現しています。

WiMAX/CA/4×4MIMO
4×4 MIMOは電波の反射を利用して通信を行う技術であるため、高い建物など障害物に囲まれた場所でも、安定して高速な通信が行なえるようになる可能性があります。
そのため、novas Home+CAからL01への通信速度は、最大220Mbps→最大440Mbpsという見た目以上に向上することも期待できます。
au 4G LTEに対応
L01は標準となるWiMAX2+だけでなく、より提供エリアが広くつながりやすいau 4G LTEにも対応。
さらにLTEの中でもつながりやすい800MHzプラチナバンドのCA通信 (最大225Mbps)が可能です。
WiMAX2+のつながらない場所では、au 4G LTEによる通信を行うとよいでしょう。
WiMAX2+の契約でau 4G LTEを使うためには、Wi-Fiルーター本体の設定でWiMAX2+・au 4G LTEを通信状況によって自動的に切り替える通信モード「ハイスピードプラスエリアモード」に変更します。
ただし、ハイスピードプラスエリアモードによる通信で月間7GBのデータ通信量を消費すると、WiMAX2+・au 4G LTEの通信両方とも速度制限に抵触し最大128Kbpsという低速な通信になるので注意が必要。
さらにハイスピードプラスエリアモードを使うと1,005円/月の追加料金が発生します。(3年契約のプランに変更することでこの追加料金を0円にすることも可能)
au 4G LTEによる通信は、モバイルWi-Fiルーターをえらんだユーザーが「時々はWiMAX2+の電波がとどかない場所でモバイル通信を行いたい」といった際に便利です。
しかし基本的に自宅や会社など決まった場所で使うホームルーターで、月間7GBまでしか高速な通信が使えないau 4G LTEをメインで利用するのは現実的ではありません。
一方WiMAX2+は工事不要なので、WiMAX2+の電場が届かない郊外へ旅行や出張した際に、L01を持ち込んで旅館やホテルでインターネットをつなげるという際にau 4G LTEが活躍するでしょう。
いずれにしろ、どうせL01を購入するなら、au 4G LTEに対応したメリットもあるので自宅で使うだけでなくいろいろと使い道を考えてみたいものですね。
最大同時接続数について
L01ではnovas Home+CAと比較して、Wi-Fiで同時に接続できる数が大幅にアップしています。
ただし、このメリットを享受できるユーザーは少ないかもしれませんね。
40台もの機器を、同時にWi-Fi接続する家庭は少ないのではないでしょうか。
一方、事務所や会社で使う際などは、パソコンやスマートフォン以外にプリンタなどの周辺機器を接続する際に役立つこともあるでしょう。
デザイン性について

novas Home+CAとL01の比較/デザイン
これも自宅へ設置するWi-Fiルーターとしては重要な要素ではないでしょうか。
novas Home+CAは一般的なWi-Fiルーター同様に機械的で無骨なデザインですが、L01はインテリアに馴染むスタイリッシュなデザイン。
L01はデザイン性でもえらぶことのできる機種といえるでしょう。
L01の評判は?
L01は発売当初から人気で、2017年5月現在も入荷未定もしくは発送に時間がかかるとしているプロバイダが多いようです。
ちなみにauの2017年春モデルの発表会の会場では、L01は同時期に発売されたモバイルWi-Fiルーター「W04」の最大で約3倍程度の通信速度(120Mbps超)を記録していたとのこと。
L01の性能の高さが分かりますね。
そして以下の口コミにあるように、おおむねL01の評判は良いようです。
うん、WiMAXすこぶる調子ええよ。
お試しでNovasとか言うの借りたときは15MBとか夜なんか2MBざらに切ってたけどL01にしてから安定して50MB出てくる。
ストレスフリーやわ。— ♕K.K (@k_kojo1222) March 2, 2017
wimax Speed Wi-Fi HOME L01のWimax2+のスピード色々調べてるんだけど、PING値二桁で低いと100Mbps超える時あるな
— M.charsan (@charsans) February 19, 2017
メーカーの担当者は、本体に大型のアンテナを搭載し電波をキャッチする力をアップしていると語っています。
その効果がでているようですね。
まとめ
最大220Mbpsのnovas Home+CAと比較すると約4ヵ月後に発売されたL01は、最大440Mbpsの通信速度に対応するなど性能を大幅に向上しています。
利用する環境や用途によっては、同時接続数が倍以上にアップしたことやau 4G LTEの通信に対応したことも見逃せません。
さらにデザイン性も高く、インテリアの邪魔にもなりません。
実際にL01を利用するユーザーの評判もよく、自宅や会社専用で使うホームルーターとしては安心しておすすめできる機種です。