月間データ通信量無制限の高速モバイル通信サービスとしてスポットライトを浴び続けるWiMAX。ですが近年ではドコモ・au・ソフトバンクと言った大手携帯キャリアや格安SIM各社が大容量プランを展開しています。ここでは、これらと比較してWiMAXはどの程度お得なのかを解説しています。
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WiMAXとは?
WiMAXとは高速なモバイル通信が月間データ通信量無制限で使えるサービス。月額料金は完全固定制で、どんなに使っても追加料金が発生することもありません。日本全国での延べ契約数は2,000万にのぼっており、今なおモバイル通信をがんがん利用するユーザーから高い支持をえています。
大手携帯キャリアや格安SIMで大容量プランが続々と登場…
WiMAXの登場以来、他モバイル通信サービスでも外出先で動画をたっぷり鑑賞できたりする大容量プランが続々登場しました。au・ドコモ・ソフトバンクといった大手携帯キャリアでは、2016年に月間20GB・30GBの大容量プランを展開、格安SIM各プロバイダもそれに追随します。
さらに2017年9月には、ソフトバンクが月間50GBという超大容量プラン「ウルトラギガモンスター」をリリース。他モバイル通信も、今後同様のプランを展開することが想定されます。
こんな中で、月間データ通信量無制限のWiMAXサービスを契約する意味は、どんなところにあるのでしょうか。
それでも比較するとWiMAXのコストパフォーマンスが抜群によい理由
WiMAXを契約するメリットはどこにあるか。いくつか挙げることができますが、その主な1つが圧倒的なコストパフォーマンスの高さです。他社でどんなに大容量プランが展開されても(それによりかえって)WiMAXのコストパフォーマンスが際立つといっても過言ではありません。
初期費用の比較
それではまず契約開始時にかかる費用から比較してみましょう。仮にモバイルWi-Fiルーターを使って外出先でモバイル通信をする場合、モバイルWi-Fiルーター本体を購入しなければなりません。
たとえば格安SIMでは人気の高い定番のAtermシリーズのモバイルWi-Fiルーターは約2万円以上です。またドコモのモバイルWi-Fiルーターサービスを利用する場合、Wi-Fi STATION N-01Jなら26,568円かかります。
たいしてWiMAXはだいたいのプロバイダで、モバイルWi-Fiルーターを0円で提供。これはWiMAXには多くのプロバイダがあり、互いに価格競争を行ってくれているためです。利用を開始する際に、この価格差は大きいですよね。
結果、モバイルWi-Fiルーターを利用する際に、契約に必要な初期費用の比較は以下のようになります。
種別 | モバイルWi-Fiルーター代 | 契約事務手数料 | 合計 |
格安SIM | 約2万円 | 3,000円 | 約23,000円 |
ドコモ | 26,568円 | 3,000円 | 約30,000円 |
WiMAX | 0円 | 3,000円 | 3,000円 |
※ドコモはWi-Fi STATION N-01Jを利用する場合
※格安SIMはAtermシリーズを利用する場合
たとえばドコモなら、2年間以上契約することを前提に、分割割賦金を月額料金から差し引いて実質0円にするといった割引を利用することも可能です。ただしこの割引を利用しても、仮に割賦金の支払いが終了する2年以内に解約すると残金は割引が適用されずに支払わなければなりません。支払いの残りが2万円のこっていれば、その額を支払わなければならないわけです。
純粋に端末が0円なのと、仮に割引があっても将来的にその本体代を支払わなければならない可能性があるのと、どちらが良いかは言うまでもないですよね。このように初期費用1つとってもWiMAXのコストパフォーマンスは優れています。
月額費用の比較
さまざまな大容量プランが展開されていますが、WiMAX2+は月額費用をみてもそのコストパフォーマンスの高さは群を抜いています。以下、大手携帯キャリア、格安SIM(データ通信専用)の各データプランの料金と比較してみましょう。
種別 | 月間データ
通信量 |
月額基本料金 | テザリング料 | 合計
月額料金 |
WiMAX | 無制限 | 約3,400円~
約4,400円(※1) |
0円 | 約3,400円~
約4,400円 |
ソフトバンク
ウルトラギガモンスター |
50GB | 7,000円 | 500円 | 7,500円
※テザリングなしなら7,000円 |
auデジタルモンスター/ドコモ ウルトラパック | 30GB | 8,000円 | 0円
※キャンペーン中のため |
8,000円 |
OCNモバイルONE
(格安SIM) |
30GB | 6,050円 | 0円 | 6,050円 |
Exciteモバイル
(格安SIM) |
30GB | 5,980円 | 0円 | 5,980円 |
(※1)プロバイダによって異なる
いかがですか? このように大容量プランの月額料金で比較してみると、WiMAXのコストパフォーマンスの高さはダントツです。その他のプランでは、仮に月内にこれ以上のデータ通信量を追加購入する場合1,000円/GBなどの料金が別途発生しますが、月間データ通信量無制限のWiMAXなら、もちろんそれもありません。
ちなみに、この比較はがんがんモバイル通信を利用するユーザー向けに参考となる比較。「あんまり外でインターネットしないな」というユーザーであれば、格安SIMや大手携帯キャリアの方が安価。たとえばOCNモバイルONEでは、3GB/月のプランが月額1,100円で使えます。「外で思いっきりモバイル通信を楽しむなら、WiMAXのコストパフォーマンスの高さが光ってるんだな」と覚えておいてください。
なお、昨今格安SIMで特定の通信によるデータ通信量を0円とする、カウントフリーというオプションが登場しています。手軽に使う分にはよいサービスですが、対象となる動画の画質が制限されているなど注意点が多いため、思い切りモバイル通信を楽しむのであれば当サイトではWiMAXをおすすめしています。よりくわしく比較内容を知りたい方は以下コンテンツも参考にしてください。
格安SIMや既存サービスとのWiMAXの併用がおすすめ
今までデータ通信に限ってみてきましたが、WiMAXはモバイルWi-Fiなど向けのサービスであるため、残念ながら080・090番号による音声通話をする機能がありません。仮にこの音声通話を使う場合は、大手携帯キャリアプランや格安SIMプランと併用しなければなりません。しかし併用することで、今より安価で、なおかつ月間データ通信量無制限のモバイル通信環境が手に入るのです。
早速、併用例を他サービスと比較してみましょう。WiMAXはわたしも利用している月額最安級のBroad WiMAXを例にとっています。
種別 | 詳細 | 合計月額料金 |
Broad WiMAX+
OCNモバイルONE |
Broad WiMAX:3,411円
OCNモバイルONE(3GB月/音声) :1,800円 OCN電話(1回10分の通話かけ放題) :850円 |
6,061円 |
Broad WiMAX+
ソフトバンクモバイル |
Broad WiMAX:3,411円
ソフトバンク データ定額ミニ(1GB/月) :2,900円 ウェブ使用料:300円 スマ放題ライト(1回5分の通話かけ放題) :1,700円 |
8,311円 |
ソフトバンクモバイル
only |
ソフトバンク ウルトラギガモンスター
(月間50GB):7,000円 ウェブ使用料:300円 スマ放題ライト(1回5分の通話かけ放題) :1,700円 テザリング:500円 |
9,500円 |
エキサイトモバイル
(音声通話付プラン) |
月間50GBプラン:10,180円
音声プラン:700円 ※通話し放題サービスなし |
10,880円 |
いかがでしょうか? ソフトバンクなどの既存携帯キャリアとの併用は基より格安SIMとの併用は特にお得。ソフトバンクのみ使うパターンと月額にして約3,000円も安い上に、繰り返すように月間のデータ通信量は無制限です。
まとめ
さまざまな大容量プランがリリースされていますが、比較したように月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信が使えるWiMAXが、コストパフォーマンスに優れたサービスであることは変わりありません。既存のプランや格安SIMと併用することで、現在より安価で、なおかつ月間データ通信量を気にせず快適にモバイル通信が使える環境を用意することもできます。