代表的なWiMAX2+サービスであるUQ WiMAXに関して、どんな悪い評判があるかとその理由について解説。あわせてUQ WiMAXのメリットも紹介しているので、この記事を読めばUQ WiMAXを契約する際に知っておくべき主な知識をえることができます。UQ WiMAXを契約するかお悩みであれば、この記事を参考にしてください。
なお、ここでいうUQ WiMAXとは、UQコミュニケーションズがプロバイダとして展開するWiMAX2+サービスの1つです。WiMAX2+サービス全般を指して、「UQ WiMAX」と呼ぶこともありますが、ここではその意図で解説をしていません。
WiMAX2+サービス全般に関する「悪い評判」について知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
Contents
UQ WiMAXとは?
UQ WiMAXは、WiMAX2+サービスの元祖。UQ WIMAXを提供するKDDIグループのUQコミュニケーションズは、WiMAX回線の運営元であり他プロバイダにこの回線を提供するMNOでもあります。
テレビCMでもUQ WiMAXはおなじみ。格安SIMサービス「UQ mobile」もまたUQコミュニケーションズによるサービスです。
UQ WiMAXの悪い評判は
通信事業者としては最大手のKDDIグループによる提供だったり、人気CMで頻繁に宣伝されているサービスだったりするUQ WiMAXは、信頼して使えるモバイル通信サービスといえます。実際、それが理由でUQ WiMAXをえらぶユーザーも多いです。
しかしUQ WiMAXは数あるWiMAXプロバイダの中でも、「料金が高い」と言われています。逆に言うと、UQ WiMAXに関する悪い評判は、ほぼ料金面に集約されていると言っても言い過ぎではありません。
UQ WiMAXはどれくらい高いの
それでは、UQ WiMAXは他のプロバイダのWiMAX2+サービスと比較してどのくらい高いのでしょうか。各プロバイダの料金を比べてみましょう。以下、WiMAX2+サービスの中でも月間データ通信量無制限で利用できるギガ放題プランを契約した場合の、2年間総額費用の比較表です。
いかがでしょうか? UQ WiMAXは他社プロバイダと比較して月額料金が高く、なおかつキャッシュバックのキャンペーンも行っていません。そのため、最安値のとくとくBBと比較すると2年間総額が約3.5万円違います。
この表をみてもWiMAX2+をお得に使いたい場合に、UQ WiMAXが適していないことは否めないでしょう。これがUQ WiMAXの悪い評判の原因だとしたら、確かに十分根拠のあることです。
WiMAX2+サービスはプロバイダ毎に通信品質はかわらない
UQ WiMAXの悪い評判にダメ押ししてしまうようですが、WiMAX2+はプロバイダが違ったりサービス料金がちがったりするからと言って、通信品質が変わるわけではありません。このあたりは、大手携帯キャリアや格安SIMといったLTE回線を使ったモバイル通信サービスとは違います。
WiMAX2+でプロバイダ毎に通信品質が変わらない理由は、どのプロバイダもUQ WiMAXの提供するWiMAX2+用の回線と設備を使っているからです。WiMAX2+に関する口コミで「プロバイダに○○をえらんだから速度が遅い」とか、その逆がほとんどないのはこれが理由。
そのためプロバイダえらびが簡単とは言えますが、UQ WiMAXのように他プロバイダより価格の高いサービスは余計不利になります。UQ WiMAXは回線の提供元だからといって、「他社より高速」ということはないわけです。
UQ WiMAXをえらぶメリットは?
それではUQ WiMAXをえらぶメリットはなんでしょうか。通信品質が他プロバイダと比較して変わらない上に料金もかわらないなら、UQ WiMAXをえらんでは損に見えます。
メリットはズバリ「安心して使えること」です。それは「大手が運営しているから」という理由だけではありません。UQ WiMAXでは、ユーザーが安心して使える体制が整っているのです。以下、その3つの内容を解説します。
サポート品質はWiMAXプロバイダ中随一
WiMAXに限らず、モバイル通信サービスでは、「サポートセンターの対応時間が短い」とか、「サポートセンターに電話がつながりにくい」といったユーザーの声が聞かれることがあります。ですが、UQ WiMAXに関して言えばその心配は不要。以下サポートセンター対応時間の比較表をご覧ください。
サポートセンターの対応時間は、群を抜いてUQ WiMAXが長いです。土日祝日や平日でも21時まで開いていれば、夕食をすませてからゆっくり問い合わせできるユーザーも多いのではないでしょうか。
著者が何度かサポートセンターへ電話をかけた限り、他社プロバイダと比較してつながりやすいですし、実際「サポートセンターへつながりにくい」という不満は、UQ WiMAXに関してはほとんどみかけません。
また、メールで問い合わせた際の返信も他社と比較してスピーディです。他社プロバイダでは、メールの返信までに2~3営業日、遅いところだと10日間~2週間程度かかかるところもありますが、UQ WiMAXでは基本的に問い合わせから24時間以内の返信を目標としています。
実際、わたしが何度かメールで問い合わせた際にも、回答に1営業日以上かかったことはありませんでした。早いときは、数時間中に返信があります。
また回答の内容も、他社プロバイダと比較して親切で丁寧な印象です。サポートという性質上、もちろんユーザーにとってうれしい回答ばかりではありませんが、それでもきちんとその理由を説明してくれています。
安心して使うために役立つオプションが優れている
UQ WiMAXの魅力は、豊富なオプションのラインナップにもあります。無料の公衆Wi-Fiオプションや月額制のセキュリティソフト、動画や音楽の配信サービスまでさまざま。そして中でも、以下の2つは要注目。WiMAX2+を安心して利用するのに役立ちます。
■端末補償サービス(月額380円)
他社にも修理費用を負担してくれる補償サービスがありますが、修理期間が2週間程度かかったり、その間に代替品を貸してもらえなかったりすることがあるのが難点です。また多くの端末補償オプションでは、端末の紛失や盗難には対応していません。
その点、UQ WiMAXの端末補償サービスは全く逆で、電話1本で交換用の端末をスピーディに届けてくれます。代替機がなくて長期間使えない、といったことはありません。さらには端末の紛失や盗難にも対応しています。
■おまかせサポート(遠隔サポート)(月額350円)
WiMAX2+に関する内容に限らず、PCやスマートフォン、各種周辺機器に関する一般的な操作を、電話や遠隔操作で手厚くサポートしてくれるオプションです。遠隔操作なら、オペレーターに画面に出ている表示の説明をしたり、指示通りに操作できているか冷や冷やしたりする必要はありません。電話の向こうのオペレーターが、手元の画面を共有して参照しながら、てきぱきと操作を進めてくれます。
無料での機種変更にも対応
WiMAX2+で新しい端末へ交換する際は、現在の契約を解約して新たに契約し直すのが一般的。WiMAX2+はほとんどのプロバイダで端末代がかからず、初期費用が安いのが理由です。WiMAX2+は高速化を続けているので、新しい端末に切り替えることで、通信速度が速くなることも多くあります。
ただし契約更新月に解約しないと違約金が発生してしまう上に、現在の契約を維持したまま機種変更できた方が簡単ですよね。UQ WiMAXでは、その点について機種変更のシステムを用意しており、現在の契約が22ヶ月以上続いていれば無料で機種変更が可能です。また22ヶ月以上前でも、6,000円~の安価な価格で機種変更を受け付けてくれます。
初心者やビジネスユーザーにはおすすめ
WiMAX2+サービスは、本当にサポートへ頼らなければならないシーンはあまりありません。特にモバイル通信の使い方に慣れたユーザーなら、仮になにがしかの問題が起こっても自分で簡単なトラブルシューティングはできてしまうでしょう。そのため、そういったユーザーであれば、価格でWiMAX2+サービスをえらぶことをおすすめします。
たいして、モバイル通信に慣れていないユーザーや、少しでもモバイル通信が使えない時間があっては困るビジネスユーザーであれば、UQ WiMAXがおすすめ。手厚いサポートと充実の有料オプションにより、何か問題が発生した際の体制も万全で不安なく利用できます。
まとめ
UQ WiMAXは月額料金が安かったり2~3万円の高額キャッシュバックを行ったりするプロバイダと比較すると、2年間の総額費用が多くかかってしまうことは否めません。しかし他社プロバイダよりサポートが手厚く、安心して使うのに役立つオプションも豊富なので、初心者やビジネスユーザーにはおすすめできます。