WiMAX/WX04の評判と使い心地レビュー【WX04はおすすめしにくい】

国産としては初めてau 4G LTEの通信に対応したWiMAX用ルーター「WX04」。ただ巷の評判はあまりよいとは言えません。その評判の詳細や、わたしが実際にWX04を使ってみた使い心地のレビューを紹介します。WiMAXはえらぶ機種によって、快適さが大きく異なることがあるので、評判やレビューを参考に機種をえらぶのがおすすめです。

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WX04とは?

WiMAX機種の中で、WX04はau 4G LTE通信に対応した初めての国産(NEC製)ルーターです。大手NEC製なので信頼性が高かったり、大容量バッテリー搭載で電池持ちがよかったり、さらに「ワンタイムHS+Aボタン」をはじめとした新しい機能を搭載するなど、ユーザーにメリットが大きいと思われる特徴をいくつもそなえた話題の端末です。

WX04はユーザーの評判がよくない…

鳴り物入りてリリースされたWX04ですが、残念ながら、WX04はユーザーの評判がよいとは言えません。口コミサイトの評価も、ファーウェイ製の機種が概ね高評価なのと比較すると大きな差があります。

WX04で特に多い口コミの内容は以下の通り。

・不安定でよく再起動を起こす
・Wi-Fiが突然接続できなくなる※再起動すると一時的には回復する。
・通信速度が遅い、もしくは極端に遅くなる

その一方で、高速な通信速度で安定して利用できている、という口コミも散見します。個人的な印象では、悪い評判や口コミ・良い評判や口コミの割合は7:3ぐらいでしょうか。個体差がある可能性もありますが、いずれにしろ目立つのは悪い評判や口コミの方です。

WX04と他機種の仕様比較表

WX04と、競合になると想定される同時期に販売された他機種(W05・W04)のスペックを比較してみましょう。

W05 WX04 W04
発売日 2018年1月 2017年11月1日 2017年2月17日
メーカー HUAWEI NEC HUAWEI
最大通信速度

(下り)

※ハイスピードモード時

558Mbps

※一部エリアのみ

他は440Mbps

440Mbps 558Mbps

※一部エリアのみ

他は440Mbps

最大通信速度

(上り)

※ハイスピードモード時

30Mbps 30Mbps 30Mbps
最大通信速度

(下り)

※ハイスピードプラスエリアモード時

708Mbps

※一部エリアのみ

他は440Mbps

440Mbps 708Mbps

※一部エリアのみ

他は440Mbps

最大通信速度

(上り)

※ハイスピードプラスエリアモード時

75Mbps

50Mbps

※一部エリアのみ

37.5Mbbps
WiMAX2+
au 4G LTE
バッテリー容量 2,750mAh 3,200mAh 2,750mAh
サイズ(mm) 約130×55×12.6 約111×62×13.3 約130×53×14.2
重量 約131g 約128g 約140g
他機種にない特長 Wi-Fi設定の簡単引っ越し機能 一時的に4G LTEを利用する「ワンタイム」機能搭載、専用クレードル併用によるWiMAX受信・Wi-Fi受信強度アップ 縦長ボディで持ち運びしやすい

こうして比較表で見る限り、WX04のスペックはW05・W04と比較してそん色ないように見えます。

下りの通信速度が、ハイスピードモード・ハイスピードプラスエリアモード共に他機種より劣りますが、これは一部地域である上に、いずれにしろ普段の使い勝手が大きく変わるほどの差ではないでしょう。逆にバッテリー容量が他機種より大きかったり、ワンタイム機能を搭載していたりなど、他機種より高評価に値するようにも見受けられます。

WX04の使用レビュー

そこでわたし自身もWX04を1日だけではありますが、PCとスマホで試用してみました。以下、そのレビューをまとめて紹介します。

通信速度・安定共に問題なく快適に利用できた

※WX04の測定結果(東京駅八重洲口前)

いろいろと悪い評判のあるWX04ですが、わたしがPCやスマホで1日使った限りは、言われているような再起動が起こるようなこともなく、通信速度も高速(下り20Mbps超がほとんど)で快適に利用できました。YouTubeのフルHD動画や、4K動画さえも問題なく視聴成功。(4K動画の視聴では、たった数分で1GBのデータ通信量を消費してしまいましたが…)問題はありませんでした。

機能性がよく使い心地もよい

わたしが普段利用しているのはファーウェイ製の旧機種「W03」ですが、この機種と比べても特に以下2つの点で使い心地の良さを感じました。

ワンタイムHS+Aボタンが使いやすい

走行中の地下鉄車内など、残念ながらWiMAX回線の電波が届きにくい場所もあります。その場合、ファーウェイ製の端末であれば、トップ画面から2タップで、通信モードをLTE回線が利用できるハイスピードプラスエリアモードへ切り替えます。

そしてハイスピードプラスエリアモードが利用できるのは毎月7GBまでですから、使い終わった後は、改めてWiMAX回線のみを利用するハイスピートモードに戻さなくてはなりません。

たいしてWX04であれば、設定画面のトップにある「ワンタイムHS+Aボタン」をタップするだけで、ハイスピードプラスエリアモードが利用可能。切り戻しもファーウェイ製と比較してワンタップの差とはいえ、たとえば電車のつり革につかまりながら片手で設定を変える際など、この差は案外大きいです。

さらに万が一切り戻しを忘れてしまった場合、ファーウェイ製ではいつのまにかデータ通信量が月間7GBを超え、速度制限が発動して月末まで最大128Kbpsという低速で我慢することになる – といったこともありえました。その点、WX04であれば、電源をオン/オフしたり、10時間経過したりすると自動的にハイスピートモードに戻り、使い過ぎを予防することができます。

ハイスピードプラスエリアモードを利用しているときは、ハイスピートモードに戻すのを忘れないように気を付けてはいるものの、わたしもときどき翌日なんかに「やばい! 忘れてた」なんて気づくこともあります。そんなときにも「ワンタイムHS+A」ボタンで助けてもらえますね。

ただ個人的な感想でいえば、自動的にハイスピートモードに戻るまでの時間が、10時間というのはやや長過ぎである気もします。YouTube のHD画質の動画を2~3時間視聴するだけでも1~2GBのデータ通信量がすぐになくなってしまうので。

文字が大きくて見やすい

地味ではありますが、これもユーザーにとっては助かるメリットといえるでしょう。以下、W03とWX04の設定トップ画面を並べたものです。

WX04では、データ通信量や時間といった特に確認したい情報が大きな文字で見やすく表示されています。一方のW03の方はデータ通信量が下部に小さく表示されているので、WX04と比較すると見づらいです。ちょっとした違いですが、毎日使い続けることを考えると、使いやすさに差が出るでしょう。

ちなみにワンタイムHS+Aボタンは、設定画面を表示する前のロック画面に配置されています。ロック解除せずとも、ボタンの長押しで通信モードを切り替えられる仕様です。

丸みを帯びたデザインで手に持ちやすい

WX04は本体背面が丸みを帯びており、手に持ちやすくなっています。W03も背面に多少の丸みがあるのですが、WX04の方がカーブは大きいので、より手に持ちやすいのはWX04と感じました。これも毎日使う機種であることを考えると、案外大きな差といえると思います。

ファーウェイ製と比較するとping値が悪い?

わたしが試用した限り、もっとも気になったのはこの点です。今回テストで使ったWX04・W03の通信速度については、計測してみるとたいていWX04の方が高速でした。たいして通信の安定性を示すping値に関しては、ほぼWX04の方がだいたい2倍ほど大きな数値(小さいほど安定性が高い)だったことには懸念を感じました。

以下、計測例を記載します。

場所 W03 WX04
東京駅八重洲口 下り:42.47Mbps

上り:9.17Mbps

ping:35m

下り:33.51Mbps

上り:12.53Mbps

ping:63ms

東京駅構内

※地下で電波環境がよくないと想定される場所

下り:12.10Mbps

上り:8.89Mbps

ping:39ms

下り:21.66Mbps

上り:9.11Mbps

ping:77ms

ping値が2桁程度なら、普段ホームページを閲覧したり動画を見たりする分には大きな問題がないと想定されますが、違いが生じるのはたとえば通信品質を厳しく問われる、FPSなどのオンラインゲームをプレイするような際。

一部オンラインゲームでは、ping値が50msを切るか否かが、快適にプレイできるかどうかのボーダーライン、という話をよくききます。今回の結果を見る限り、WX04の方が通信速度は高速なケースが多かったものの、ping値で見る限りW03の方が快適にオンラインゲームをプレイできそうです。

【結論】概ね快適に使えたもののWX04はおすすめしにくい…

今回わたしが試用した限りでは、特に大きな問題は発生せず概ね快適に使えました。「ワンタイムHS+Aボタン」や画面の見やすさなど、魅力もいくつか見つけました。しかし、この機種はおすすめしにくいです…。

その最も大きな理由として、再起動を繰り返すなど悪い評判が多いことがあげられます。わたしのように快適に使えている、といった声もちらほらと聞くので個体差がある可能性も高いですが、だとしたら外れを引いてしまうこともあるわけで…。いずれにしろ、これだけ悪い評判が多いと、他の方に使ってみるといいよ、とは言いにくいですね。

また、わたしが計測した範囲でファーウェイ製のW03と比較して、ping値が高かったのも気になります。仮にping値をそれほど関係ないホームページ閲覧や動画鑑賞ぐらいにしか利用しないとしても、これだけ差があると、思いもよらぬところで影響が出ないとも限りません。

そのため当サイトでは評判もよく、実績もあるファーウェイ製のW05やW04をおすすめします。