WiMAXでインターネット接続する際のルーターは、自宅専用のホームルータータイプとバッテリーを搭載し外出先での利用も可能なモバイルWi-Fiルータータイプに分類されます。
このうちホームルータータイプは、モバイルWi-Fiルータータイプよりサイズが大きい分、アンテナのサイズも大きくなっており、自宅のいろいろな場所にも電波が届きやすいのが特徴です。(モバイルWi-Fiルーターを使う場合は、基本的にはルーターの隣でインターネット接続をする)
2020年1月に、WiMAXではHOME 02という機種のホームルーターがリリースされました。1つ前の「L02」と比較してどちらを選べばよいか検討されている方も多いでしょう。この記事では両者を比較し、当サイトでL02をおすすめする理由を解説しています。
Contents
L02・HOME 02徹底比較表
まずはL02とHOME 02の主要な機能・特徴を比較表にしてまとめます。
HOME 02 | L02 | |
発売時期 | 2020年1月 | 2019年1月 |
メーカー | NEC | HUAWEI |
最大通信速度
(通常時) |
下り:440Mbps 上り:30Mbps |
下り:558Mbps 上り:30Mbps |
最大通信速度
(ハイスピードプラスエリアモード利用時) |
下り:440Mbps 上り:75Mbps |
下り:1.0Gbps 上り:75Mbps |
Wi-Fi規格 | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
最大同時接続台数 | 20台 | 42台 |
通信品質にかかわる機能 | WiMAXハイパワー
バンドステアリング機能 ※前機種(HOME 01)と比べ通信可能エリアが約25%アップ |
360度全方位をカバーする高感度アンテナ・TXビームフォーミング |
その他、注目すべき機能 | スマートスピーカー(Alexa)対応
見えて安心ネット・こども安心ネットタイマー |
専用のスマホアプリから設定変更が可能 |
サイズ | 約50(W)×118(H)×100(D)mm | 約93(W)×178(H)×93(D)mm |
重量 | 約218g | 約 436 g |
こうして表にしてまとめると、両者の違いが分かりやすいですね。もう一方の機種に対して勝っている点については赤文字にしています。
以下、比較すべきポイントを解説します。
主要なスペックについてはL02の方が上
L02・HOME 02を比較すると、最大通信速度に差があることが分かります。この中で、ハイスピードプラスエリアモードは、月間7GBまでしか利用できないため、基本的には「通常のモードで接続できないなど非常時のみ利用する」モードとお考え下さい。
比較すべきは「通常時」の通信速度で、L02はHOME02と比較して最大通信速度に100Mbps超の差があります。特に家族など複数人で同時にインターネット接続するような場合は、より通信速度に余裕があった方が、快適に利用できます。通信速度を家族で分けて使うようなかたちになるからです。(通信速度が足りない場合、家族で同時に高画質な動画を視聴すると、画質が荒くなる・動画が止まる、なんてことも起こりえます)
また最大同時接続数についても、L02はHOME 02の倍以上となっています。パソコン・スマートフォン・スマートスピーカー・ゲーム機・プリンタ等々、インターネット接続する機器が多くなった昨今は、同時接続可能な数が多い方が安心ではあります。とはいえ、HOME 02のように最大20台もあれば、一般家庭ならまず使い切ることがないとは想定されるものの、より多い方が安心ではあります。
通信速度・最大同時接続数といった、ルーターがおさえておきたい最も基本的な機能に関しては、L02の方が優れています。
ちなみに「通信品質にかかわる機能」については重要ではありますが、両者に違いがあり一概には比較できません。ただ、どちらも優れた機能を備えており、「大きな差はない」と考えてよいでしょう。
HOME 02がL02より優れているのは追加機能とコンパクトさ
逆にHOME 02 が L02より優れている点といえば、まずはコンパクトさです。HOME 02はL02と比べると、およそ半分ぐらいのサイズとなっています。より小さい方が、置き場所に困りませんしインテリアの邪魔にもなりませんから優れているとはいえます。
またインターネットへ接続する時間を制限できる「こども安心ネットタイマー」は、お子さんがスマートフォンなどのゲームばかりしている、というご家庭には役立つかもしれません。スマートスピーカー対応も、Alexaを搭載したAmazon製のスマートスピーカーを使っている家庭なら便利かもしれません。
ただ一度設定を完了すれば、その後に設定を変更したりルーターを再起動したりなど、スマートスピーカーを活躍させる機会は少ないと考えられるので、これがHOME 02を選ぶ決め手になる、とまでは言えないでしょう。(たいていの家庭は、試しに1度2度、テストや興味本位で音声による設定変更の指示ができるか試してみて、その後はほとんど使わなくなる、といった感じになると思われます。)
【結論】おすすめするのは機能性で勝るL02
L02とHOME 02を比較した場合、当サイトでおすすめするのはL02です。どちらも大きな差はないため、HOME 02を選んで後悔するということもほぼないと想定されますが、最大通信速度や同時接続数が優れている方が、快適に使える可能性があるためです。一方、「置く場所がないから出来るだけ小さい方がいい」とか「子供がインターネット接続する時間を制限したい」ということなら、HOME 02を選んでもよいでしょう。
【参考】L02をお得に利用できるおすすめのプロバイダは?
WiMAXは選ぶプロバイダによって、かかる費用に大きな差が生じます。その代わりに、どのプロバイダを使う場合でも通信品質に差はないので、一般的により安く使えるプロバイダの方が人気が高いです。
それを踏まえ、最もお得で当サイトでもおすすめしているのがGMOとくとくBBです。GMOとくとくBBは、平均3万円をこえる高額なキャッシュバックキャンペーンを展開しており、多くのWiMAXユーザーに利用されています。実際、どのくらいの差があるのか、主要なWiMAXプロバイダの総額費用を比較した以下の表をご覧ください。
プロバイダ名 | 月額料金 | キャッシュバック | 3年総額 |
GMOとくとくBB | 4,263円 (1-2ヵ月目は3,609円) |
平均30,000円 | 125,160円 |
BroadWiMAX | 3,411円(1-2ヵ月目は2,726円、25ヵ月目以降は4,011円 | – | 131,626円 |
UQ WiMAX | 4,380円(1-2ヵ月目は3,696円) | – | 161,428円 |
表でまとめたように、プロバイダによって3年間の総額が数万円という単位でかわります。なおキャッシュバック額は申し込む時期や選ぶルーターなどによっても変わりますので、詳しくは以下にリンクする公式サイトから確認してみてください。
まとめ
自宅専用で利用するホームルーターである「L02」と「HOME 02」を比較した場合、当サイトではL02をおすすめしています。L02の方が最大通信速度が高速だったり最大同時接続数が多かったりするのが理由です。
ただ、大きな差があるわけではないので、「速度はそこまで求めないからコンパクトな方がよい」とか「子供がインターネット接続する時間を制限したい」といった場合には、HOME 02を選んでもよいでしょう。