WiMAXと市販無線LANルーター併用のメリットと方法について

WiMAXを固定回線替わりに使っている場合、WiMAXと市販無線LANルーターを併用すると有効な場合があるのはご存知でしたか。ここではそのメリットと方法についてくわしく解説しています。自宅のWiMAXに不満がある場合、この方法で解決できる可能性があります。

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WiMAXと市販無線LANルーターを併用するメリット

WiMAXは外出先だけでなく、自宅で固定回線の代替えに使われることも多いです。WiMAX・市販無線ルーターの併用は、固定回線の代替え利用の際に有効な方法です。

WiMAXのルーターの中でもよく使われる「モバイルWi-Fiルーター」はコンパクトで持ち運びに適しています。その反面、搭載するアンテナが小型なので市販無線LANルーターと比較して電波を送受信する力が弱いです。

そこでWiMAXのルーターに市販無線LANルーターを接続することで、Wi-Fiの電波をより遠くへ飛びやすくするのが併用の主なメリットです。さらに市販無線LANルーターのWi-Fiの電波の方が、障害物には強くなっています。最近では鉄筋コンクリートの3階建てのお宅で、すべての部屋へWi-Fiの電波を飛ばせるような高性能な機器も登場しています。(モバイルWi-Fiルーターではまず難しいでしょう)

その他、WiMAX・市販無線LANルーターを併用するメリットとして以下もあげられます。

●通信速度が高速化・安定化する可能性がある
Wi-Fiの電波が改善するので、通信速度の高速化・安定化が期待できます。

●同時接続できる台数を増やす
WiMAX用のモバイルWi-Fiルーターはせいぜい同時10台までが限界。たいして市販無線LANルーターではそれ以上の台数を同時接続できる機器も多いです。

●Wi-Fiの機能性アップ
たとえばSSIDごとに利用可能な時間を決めて制限をかけたり、来客用の一時的なSSIDをつくったりなど、市販無線LANルーターの機能性をアップすることができます。

併用にデメリットはある?

結論から言うと特に注目すべきデメリットはありません。強いていえば無線LANルーターや後述するクレードルを追加購入する必要があること、接続するため機器やケーブルが増えるので、その分場所をとることぐらいです。

それから、たとえばWiMAX用のモバイルWi-Fiルーターと接続するスマホやPCの距離が近いなどでもともとWi-Fiの電波をきちんとキャッチできている環境では、併用のメリットを活かせない可能性が高いので注意しましょう。

WiMAXと市販無線LANルーター併用に必要なもの一覧

WiMAXと市販無線LANルーターの併用にあたって以下が必要となります。

  • WiMAXのモバイルWi-Fiルーター
  • 市販無線LANルーター
  • WiMAX用のクレードル
  • LANケーブル

この中で「WiMAX用のクレードル」がどういうものかわからない方もいらっしゃるかもしれませんね。

クレードルとは、モバイルWi-Fiルーターを設置することで簡単に充電ができるようになる機器です。スマホや携帯電話の充電器のようなものを思い浮かべるとイメージが近いと思います。クレードルは充電の機能の他に、モバイルWi-Fiルーターを設置した上でLANケーブルを接続することにより、有線LAN接続が可能となる機能もあります。

クレードルは3千円程度で購入可能。WiMAX契約時に購入することが多いですが、UQアクセサリーショップ、あるいはAmazonなどで中古品を購入することができます。

WiMAXと市販無線LANルーター併用の設定方法

WiMAXと市販無線LANルーターを併用するための設定方法は簡単。利用する機器により例外的な設定が必要になることはありますが、基本的にはモバイルWi-Fiルーターをクレードルに設置し、クレードルのLANポートと市販無線LANルーターのWANポートをLANケーブルでつなげるだけ。

市販無線LANルーターとWiMAX用Wi-Fiルーター

あとは通常通り、市販無線LANルーター側でマニュアル通りWi-Fiの設定をすませばそれで接続できるようになります。

長いLANケーブルを使うことでより繋がりやすくなる

WiMAXのクレードルに市販無線LANルーターを接続するだけで、市販無線LANルーターの高性能なWi-Fiを使えるようになりますが、他にも併用の有効な使い方があります。それは長いLANケーブルを利用することです。

WiMAXの電波は窓際の方がキャッチしやすいという特徴があります。そこでWiMAX用のモバイルWi-Fiルーターやクレードルは窓際に設置し、市販無線LANルーターは長いLANケーブルを使い、PCやスマホなどに近い他の部屋に設置するわけです。

これにより、WiMAXの電波もWi-Fiの電波も安定して送受信できるようになり、通信速度の向上も見込めます。これは、特に自宅の電波環境がよくないときにおすすめの方法です。

長いLANケーブルを床などに設置することのわずらわしさはありますが、なるべく目立たないように隠せる機器も市販で発売されています。そういったものを活用すればあまり気にならないでしょう。

まとめ

WiMAXと市販の無線LANルーターを併用することで、WiMAXやWi-Fiの電波を送受信しやすくなり、結果接続が安定したり通信速度が高速化したりする可能性があります。WiMAX・市販無線LANルーターの併用にはクレードルが必要になりますが、クレードル自体は3,000円程度で購入可能。また設定は簡単なので迷うことはないでしょう。