白ロム端末の持込をWiMAXプロバイダが許可しているかや、白ロム端末の活用方法について紹介しています。安価にWiMAX端末を購入したい場合は、白ロムを検討するのも1つの手です。
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WiMAXの白ロム端末とは？
白ロムとは、WiMAXなどのモバイル通信では「どのプロバイダでも利用できる端末」のことをさします。WiMAXプロバイダから提供されるWi-Fiルーターは、「SIMロック」と呼ばれる「提供されたプロバイダでしか使えない」制限が行なわれているため、他社プロバイダに持ち込んで使う、ということはできません。
一方の白ロム端末なら、どのプロバイダでも利用することができます。ただし、プロバイダのサポート外・保証外となるのでご注意ください。
白ロム端末の持ち込み契約は不可
白ロムのWiMAX端末は、Amazonなどで販売されています。お値段も数千円程度～とWi-Fiルーターとしてはお手頃なので、「これを購入して安くWiMAXを契約できないか」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
ただし結論からいうと残念ながらWiMAXでは、端末持ち込みでの契約を受け付けていません。WiMAXの契約には必ず端末がセットでついてきます。「端末はいらないから、安く契約させてほしい」ということはできないわけです。
そもそも新品のルーターが無料で提供される
それ以前にWiMAXのプロバイダではキャンペーンなどによって、2万円相当の新品のWi-Fiルーターを無料で提供する場合がほとんど。一部プロバイダで料金が発生したとしても3千円程度と、白ロム端末をAmazonなどで購入するより安いくらいです。
そのため白ロム端末を持ち込んで契約する、ということ自体にはあまり意味がありません。それではWiMAXで白ロム端末を購入する理由はなんでしょうか。
白ロム端末を購入する意味はある？使い道は？
白ロム端末はAmazonなどで販売されている以上、使い道がないわけではありません。ここではWiMAX用の白ロム端末を購入する場合の使い道を紹介します。
端末が故障したときなどの交換用
たとえばWiMAX端末の電源が入らなくなったりだとか、落として壊してしまったりだとかで修理・交換が必要になると、最大で2万円程度の交換費用が発生することがあります。(マニュアルに沿った使用での故障であれば1年間は無償修理の対象)また修理に出すと、端末が返却されるまで場合によっては2週間程度かかることがあり、その間WiMAXを使えないのはきついですよね。
そんなときに白ロム端末が手元にあれば、SIMカードを挿しなおすだけでWiMAXによる通信ができるので便利。Amazonなどでは修理・交換費用より白ロム端末が安く販売されている可能性が高い上、それほど日数がかからずに端末を届けてくれることが多いのでWiMAXを使えない期間を短縮できます。
ただし白ロム端末での代用は、繰り返すようにWiMAXプロバイダのサポート外・保証外となるので注意しましょう。自己責任で行う必要があります。
新機種を使いたい場合
WiMAX端末は、スマートフォンと同様に数ヵ月に1度の割合で新機種が登場します。新機種はより高速な通信速度・新機能に対応していることがあるので、ユーザーとしては使ってみたくなるところ。
WiMAXのプロバイダの中には、利用期間が20ヵ月など長く続いていると、端末代無料で機種変更を受け付けるサービスをしているところがあります。ただ利用中のプロバイダがそういった機種変更に対応していなかったり、無料で機種変更を受け付けてくれるまで待てなかったりといった場合には、白ロムの新機種を購入して利用するという方法はあります。
特にモバイル通信をヘヴィに利用しており新機種の利用に好奇心がくすぐられるといったユーザーには、この方法は魅力的かもしれませんね。
格安SIM(マイネオ)のWi-Fiルーターとして使う
格安SIMの中でも、WiMAX回線の運用元と同じKDDI系のau版が使えるマイネオのデータSIMは、白ロムのWiMAXに挿入して利用することができるようです。公式にサポートされている方法ではありませんが、コミュニティサイト「マイネ王」では、実際に使っているというユーザーの声が散見しています。
ただし当然ながら、WiMAX・LTE回線による通信が、マイネオで契約したデータ通信量の範囲内で使えるという話。WiMAXの魅力である、月間データ通信量無制限が実現できるわけではないので注意しましょう。
とはいえマイネオの契約で、格安SIMのLTE回線より高速な通信速度を実現できる可能性があるWiMAX回線が使えるのは魅力ですね。すでにマイネオを契約中のユーザーや、格安SIMで手軽にモバイル通信を使いたいというユーザーは、十分に検討する価値があるのではないでしょうか。
まとめ
WiMAXのプロバイダは、そもそも新品のWiMAXルーターをキャンペーンで無料提供していることが多いため、白ロム端末を持ち込む意味がありません。当然ながら、プロバイダ側も持込を許可していません。
ただし故障した際の代替えや、「安く新機種を利用したい」といった希望がある場合、また格安SIM「マイネオ」用のWi-Fiルーター用としては白ロム端末の利用が可能です。プロバイダのサポートや保証がきかないこと、自己責任になることといったリスクがあるためおすすめすることはできませんが、検討する余地はあるでしょう。