WiMAX3年契約・2年契約を徹底比較し、両者の違いを紹介。あわせてWiMAXで多くなっている3年契約のデメリット・メリットについてもくわしく解説しています。3年契約にするか迷っている方はこの記事が参考になります。
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WiMAX3年契約と2年契約の徹底比較
WiMAXでは、契約期間が3年となる3年契約のプランが主流になってきました。WiMAX端末によっては、3年契約しかえらべない状況です。それではWiMAX3年契約・2年契約の違いは何でしょうか。
結論から言って、通信品質やサポートなどのサービス内容に変わりはありません。両者を比較した際の違いは、違約金(解約金)及びLTEオプションの費用に関すると取り扱いの2点のみとなります。
違約金(解約金)の違いについて
2年契約・3年契約で、解約時の違約金(解約金)のルールが以下の通り異なります。契約更新月に解約すれば違約金(解約金)が0円となるのはもちろんかわりませんが、違約金が発生する期間に違いがあります。
契約期間 | 2年契約の場合の
違約金 |
3年契約の場合の
違約金 |
1~13ヵ月目 | 19,000円 | 19,000円 |
14~25ヵ月目 | 14,000円 | 14,000円 |
26ヵ月目 | 0円 | 9,500円 |
27~37ヵ月目 | 9,500円 | 9,500円 |
38ヵ月目 | 9,500円 | 0円 |
39~49ヵ月目 | 9,500円 | 9,500円 |
50ヵ月目 | 0円 | 9,500円 |
簡単にまとめると、最初の契約更新月は2年契約では26ヵ月目、3年契約では38ヵ月目に設定されています。この月に解約すれば違約金か0円。そして3年契約の方は、ご覧の通り9,500円の違約金が発生する期間が長くなっています。
LTEオプションの料金が異なる
WiMAXでは、ハイスピードモード及びハイスピードプラスエリアモードという2つの通信モードが用意されています。それぞれの違いは以下の通りです。
ハイスピードモード | WiMAX回線による通信を行うモード
|
ハイスピードモードモード | WiMAX回線の電波が届かないときに自動的にau 4G LTEの通信に切り替えるモード |
高周波を利用するWiMAX回線は、通信速度を高速にしやすい一方で電波の直進性が強く、低周波の電波を利用するLTEと比較すると障害物をすり抜けにくいデメリットがあります。
そのため地下鉄や屋内の奥まった場所などでは電波が届きにくくなります。その点、ハイスピードプラスエリアモードにしておけば、WiMAXの電波が届かない場所でもau 4G LTEの回線でインターネット接続を継続できるわけです。
ハイスピードプラスエリアモードはこのように便利な通信モードですが、1ヵ月(毎月1日~月末まで)で利用できるデータ通信量は7GBまで、またハイスピードプラスエリアモードを利用した月は、LTEオプション料金として1,005円/月請求されるというデメリットがあります。仮に月間7GB以上のデータ通信量を消費してしまうと月末まで最大通信速度が128Kbpsまで制限されます。
これをふまえて、3年契約では1,005円/月のオプション料金が無料に。地下鉄・地下街・ビルの内部など建物の奥まった場所でよくインターネット接続される方にとっては非常に便利です。
わたし自身の経験ですが、WiMAXをヘヴィに利用していると、WiMAXの電波が届きにくい場所でもインターネット接続を必要とする機会は多いです。そして気を付けて使っていれば、「時々利用する」程度のハイスピードプラスエリアモードで月間7GBのデータ通信量が消費されてしまうことはまずありません。
ハイスピードプラスエリアモードのよくある「誤解」に注意!
ハイスピードプラスエリアモードを語る多くのホームページで、この通信モードに関する誤った理解がみられるので注意してください。
よくある「誤解」とは以下のようなもの
ハイスピードプラスエリアモードを1度でも使うと、ハイスピードモード・ハイスピードプラスエリアモード関わらず、全ての通信の合計が7GBを超えると最大128Kbpsの速度制限に抵触してしまう。
ハイスピードモードのデータ通信量も合計7GBのカウントにはいってしまう、というのが誤りです。あくまでハイスピードプラスエリアモードにて月間7GBをこえなければ、速度制限に抵触することはありません!
たとえば、仮にある月にハイスピードプラスエリアモードで月間6.9GBのデータ通信量を消費したとしても、その月はハイスピードプラスモードに切り替えて使えばその後にどれだけデータ通信量を消費したとしてもハイスピードプラスエリアモードの最大128Kbpsという速度制限に抵触することはありません!
検索上位のホームページの記事だけでなく、まれにプロバイダのサポートの方も間違ってた回答をすることがあるので注意してください…。
わたしは念のためこの問い合わせを複数のプロバイダに問い合わせをし(上記のような誤った回答をしたプロバイダについては数回にわたって問い合わせをし)、全てのプロバイダからわたしの上記説明が正しい旨の裏付けを取りました…。
3年契約のデメリットは?
違約金が発生する期間が長くなる
契約期間が長くなり、解約に際して9,500円の違約金を支払わなければならない期間が長くなることがデメリットと言えます。その分、解約がしづらくなりますね。
月額料金がアップする3年目以降に解約しにくくなる
また契約から3年目以降に月額料金がアップするプロバイダやプランが多い中、2年契約であれば月額料金が高くなる前に解約して、改めて契約し直す(もしくはプロバイダ移行をする)という方法がとれます。しかし3年契約であると同じタイミングで解約してしまうと違約金が発生しかえって損になってしまう可能性が高い、というのもデメリットといえるでしょう。
1台のWiMAX端末を使う期間が長くなる
2年契約で2年後に新しく契約し直すのであれば、再契約のタイミングで結果的に新しいWi-Fiルーターを入手可能です。しかし契約期間がのびれば、1台のルーターを継続して利用しなければならない期間が長くなります。2~3年もたてばより高速な通信速度に対応した新機種がリリースされていてそれを使いたくなるでしょうし、手元の端末はバッテリーが劣化し充電が減りやすくなるのです。
そのため3年契約をえらぶのであれば、機種変更に対応したプロバイダをえらぶのもおすすめです。WiMAXでは一定期間以上契約を継続したユーザー向けに端末代無料で機種変更できるサービスを提供していることがあります。これがあれば、タイムリーに新機種を利用できるようになり、古い機種を使い続ける不便はありません。
機種変更に対応したプロバイダの例として以下があげられます。
Broad WiMAX・とくとくBB・So-net・UQ WiMAX・BIGLOBEなど
3年契約のメリットは?
ハイスピードプラスエリアモードが無料で使えるのが3年契約の唯一にして最大のメリットです。地下鉄・地下街・ショッピングモールなどの奥まった場所・カフェなどの窓際から離れた席など、WiMAXの電波が届きにくい場所は、残念ながら生活の中でいろいろあります。そういった場所でも、ハイスピードプラスエリアモードを無料で利用してインターネット接続を継続できるのは非常に便利ですね。
WiMAXの今後の主流は3年契約?LTEオプションを活用しよう
最初にも書いたように3年契約でないとえらべないWi-Fiルーターなども増え、今後WiMAXは3年契約を前面に出して販売されていくものと想定されます。繰り返すように、3年契約のメリットは、よりつながりやすいハイスピードプラスエリアモードが無料で利用できること。どうせ3年契約をするなら、ハイスピードプラスエリアモードを有効に使うようにしましょう!
ハイスピードプラスエリアモードが利用できれば、地下鉄や地下街・建物の奥まった場所など、WiMAXの電波が届かない場所でもインターネット接続ができるようになります。探してみると、私たちが暮らしている周りにはそういったスポットが、かなり多くあるはずです。また旅行などで郊外を訪れる際も、ハイスピードプラスエリアモードの方がつながりやすく便利に使えることでしょう。
またハイスピードプラスエリアモードをたくさん使うのであれば、かえって3年契約の方がお得、ともいえます。仮に2年契約で契約してから毎月ハイスピードプラスエリアモードを使っていれば、2年契約の契約更新月までに約2.5万円のオプション料金が累積することになります。3年契約でそのタイミングで解約するなら違約金(解約金)が9,500円となり、違約金(解約金)以上の得をしているわけです。
わたしなら3年契約をして、今までWiMAXの利用を控えていた地下鉄などで快適にモバイル通信を楽しみますね。
まとめ
WiMAX3年契約・2年契約の違いは、違約金(解約金)とLTEオプション料金が無料になるか否かです。3年契約は2年契約と比較して、9,500円の違約金(解約金)が発生する期間が長くなります。それによって月額料金が上がる3年目以降に解約し辛くなります。
たいしてLTEオプションが無料となるので、WiMAXの電波が届きにくい地下や建物の奥まった場所でもインターネット接続を継続しやすくなるのがメリットといえます。モバイルでより快適にがんがんインターネット接続をしたいなら、ハイスピードプラスエリアモードが無料となる3年契約は非常にお得です。