Sakura Wi-FiとWiMAXの徹底比較【Sakura Wi-Fiは本当に速度制限がない?】

Sakura Wi-Fiは、WiMAX同様に月間データ通信量無制限で利用できるモバイル通信サービス(ポケットWi-Fi)。

その上、3日間のデータ通信量による速度制限がなかったり(WiMAXは3日間10GBの速度制限あり)解約時の違約金(解約金)がなかったり(WiMAXは発生)、と公式サイトに記載ある情報ベースでみる限り一見Sakura Wi-Fiの方が使いやすいサービスにみえます。

ここでは、さらに深く両方のサービスの詳細を比較し、どんなときにどちらがおすすめか解説しています。

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Sakura WiFi とWiMAXの徹底比較表

以下、Sakura WiFiとWiMAXのサービスの概要を比較表でまとめます。WiMAXはプロバイダによって料金が異なるので、ここでは参考までに月額最安級で知られるBroad WiMAXを例にとります。

Sakura Wi-Fi WiMAX

(Broad WiMAXギガ放題)

初期費用 契約事務手数料:3,980円

付加機能使用料:4,980円

端末代:0円

合計:8,960円

契約事務手数料:3,000円

端末代:0円

合計:3,000円

月額費用 3,680円 1-2ヵ月目:2,726円

3-24ヵ月目:3,411円

25ヵ月目以降:4,011円

月間データ通信量 無制限 無制限
利用端末 選択不可

※2018年2月時点でモバイルタイプのみ

選択可能

※モバイルタイプ・ホームタイプの選択が可能

速度制限 3日間のデータ通信量による制限はないが、過度の利用では速度制限の可能性あり 3日間10GBの速度制限あり
契約期間の縛り なし 2年もしくは3年
違約金(解約金) なし
サポートについて メールのみ メールおよび電話のサポートあり

比較すべきポイントは?

初期費用はWiMAXの方が安い

WiMAXはほとんどのプロバイダで端末代が発生しないため、事務手数料3,000円のみで契約が可能です。Sakura Wi-Fiも端末代自体はかかりませんが、初期費用の合計は約9,000円とWiMAXの3倍近く。安価に契約できるのは断然WiMAXです。

▽月額費用もWiMAXの方が安い

WiMAXは契約するプロバイダにより月額料金がかわりますが、Broad WiMAXに関しては契約してから2年以内はSakura Wi-Fiより安価です。契約2年目以降は、Broad WiMAXの方が高くなります。

どちらの通信速度が速い?

Sakura Wi-Fiのユーザーの評判を見ていくと、電波状況に問題がなければ、数十Mbps程度の通信速度で利用できている例が多いようです。たいするWiMAXも、ユーザーの評判やわたし自身のもとに考えるとやはり数十Mbps超の通信速度を期待できます。

利用場所によって差はつく可能性がありますが、基本的にはどちらも体感的な差はほぼないと考えてよいでしょう。通信速度では、両サービスを比較できません。

Sakura Wi-Fiは端末の選択が不可

Sakura Wi-Fiは端末(Wi-Fiルーター)の選択ができないようです。一方のWiMAXは契約時に端末の選択が可能な上に、自宅での利用にてきしたホームルータータイプも用意しています。えらぶWi-Fiルーターによって使い勝手が大きくかわることもありますから、この点はWiMAXの方が、サービスとして優れていますね。

Sakura Wi-FiとWiMAXの速度制限の違いは?

これは大きな比較のポイントと言えるでしょう。WiMAXは月間データ通信量無制限のギガ放題プランを利用していても、以下の速度制限のルールが適用されます。

速度制限の条件 3日間で10GBのデータ通信量を消費すること
速度制限が実施される期間 3日間で10GBのデータ通信量を消費した日の

翌日18時頃から翌々日の2時頃まで

速度制限時の通信速度 概ね1Mbps

※YouTube標準画質動画が鑑賞できる程度

Sakura Wi-Fiにはほんとうに速度制限がない?

一方のSakura Wi-Fiには、上記のような3日間10GBの制限については「ない」と宣言しています。ですが、公式サイトには以下のような記述があります。

月間データ量につきましては、仕入れ元から月間データ量は定め無し(無制限対応)で仕入れております。ですが以下の場合、全ての方に公平公正な通信の利用を提供するため、回線元の判断により地域毎に定める基準に従い速度制限(低速化:128kpps)が発生いたします。

①申込者あるいは利用者が過剰な通信を行った場合。
②著しく短期間で膨大なデータ量の消費または、異常な通信量とみなされた場合。
③P2P通信などで一定期間大量の通信を発生させ、他のユーザのご利用に影響を与えるなど、キャリアがトラフィック異常値、違法な利用用途であると判断した場合。
④動画ストリーミング・オンラインゲーム・VOIP・FTP等負担の大きな通信を行った場合。

データ通信量のリセットは毎月1日です。 また、弊社では代替機(お客様がご利用中の機器が、速度制限発生時に対応させていただく交換機種のこと)のサービスは行っておりません。

「よくある質問 | Sakura Wi-Fi公式サイト」より

具体的な数値の記載がないので、明確にWiMAXとの比較はできませんが、特に気になるのは④です。動画の視聴やオンラインゲームを「負担の大きな通信」と言われてしまうと、できることは限られてしまいます…

それに単にVOIPとだけ指定されていると、050 plusやviberなどの050番号による電話もできないことになってしまいます。ちなみにこれらアプリが消費するデータ通信量は、動画視聴などと比較してはるかに少量です。

Sakura Wi-Fiと同じソフトバンク回線を利用するソフトバンクエアーの例

Sakura Wi-Fiと同様にソフトバンクの回線を利用し、かつ「データ通信量無制限」をうたうモバイル通信サービス「ソフトバンクエアー」の例をみてみましょう。ソフトバンクエアーも3日間のデータ通信量に関する速度制限はない、とうたっています。
※ソフトバンクエアーはソフトバンクが直接販売するサービスです。

そのかわり、以下のような注意書きが記載されています。

ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。動画やファイル交換ソフトなどをご利用の場合は速度が低下する場合があります

そしてユーザーの評判をみると、確かに「夜に遅くなる」「突然速度が遅くなる」などの口コミを多く見かけます。

結論:Sakura Wi-Fiにも速度制限のルールがあると考えるべき

Sakura Wi-FiはWiMAXのように「3日間10GB」というルールを明示していませんが、速度制限のルールが設定されている、と考えた方がよいでしょう。まだ始まって間もないサービスで、なおかつマイナーなサービスであることからユーザー数が少なく、口コミもほとんどありませんが「速度制限なし」を期待して契約するのはおすすめできません。

ちなみに10GBあれば、目安として以下のような通信が可能です。

■データ通信量の消費量(参考値)

項目 10GBでできること
ホームページの閲覧

※文字メインのページ(200KB)

約5万ページの閲覧
ホームページの閲覧

※画像の多いページ(2.5MB)

約4,000ページの閲覧
LINE音声通話(約1MB/分) 約1万分の通話
LINEビデオ通話(約5MB/分) 約2,000分の通話
YouTube高画質(HD)動画の鑑賞(5分で約60MB) 約13時間
YouTube標準画質(SD)の動画鑑賞(5分で約17.5MB) 約47時間

3日間でこれだけできれば十分、と考えるユーザーの方が大多数ではないでしょうか。速度制限について気を付けるのであれば、きちんとルールを明示してくれているWiMAXをえらんだ方が無難です。

Sakura Wi-Fiは電話サポートがない…

モバイル通信 (ポケットWi-Fi)は、固定回線の代替えとして利用するユーザーも多く、ライフラインの1つと言っても過言ではないサービス。そのため、ほとんどのサービスが「何か問題があったとき」のための電話による問い合わせ窓口を用意していますが、Sakura Wi-Fiにはありません。

「サポートよりも価格重視」という中上級者もいるかと思いますが、障害や機器不良などで電話による問い合わせができないのは気になるところです。(メールによる問い合わせは可能) そのためモバイル通信(ポケットWi-Fi)がはじめて、という方などには特にSakura Wi-Fiはおすすめしにくいです。

たいしてWiMAXは、プロバイダごとにサポートセンターの営業時間が異なるものの、電話による問い合わせ窓口を用意していない事業者はほとんどありません。安心して利用したいならWiMAXがおすすめです。

Sakura Wi-Fiの安心全額返金保証とは?

Sakura Wi-Fiでは、1ヵ月以内の解約であれば解約金はもとより、初期費用・月額費用が発生しないという「安心全額返金保証」というサービスを展開しています。モバイル通信サービスはせっかく提供エリア内であることを確認した上で契約したとしても、電波状況などの理由でつながらなかったり思うような速度がでなかったりすることはあります。そのためこういった保証があるのは、ユーザーとしてはありがたいですね。

WiMAXでも、契約書面が届いてから8日以内の解約なら解約金が生じない「初期契約解除制度」には対応してはいます。8日もあれば十分に試せはしますが、初期費用(3,000円)や月額料金(プロバイダによっては日割)が発生してしまいますので、この点はSakura Wi-Fiの方がユーザーに優しいとはいえるでしょう。

※安心全額返金保証には以下の注意点かあります。

  • Sakura WiFiの利用がはじめてのユーザーのみ適用
  • クーポン(公式サイトにコードの記載あり)を使って契約したユーザーのみ適用
  • 申込から30日以内に所定の解約手続きを行う必要がある
  • 購入品以外は全て返却する必要があり、送料はユーザー負担
  • 返却手数料(1,000円※アダプタ購入の場合は1,500円)が別途発生

Sakura Wi-Fiは解約時の解約金(違約金)なし

WiMAXは2年・3年の契約期間を基本としており(機種・プロバイダなどにより異なる)、契約更新月以外の解約では以下解約金(違約金)が請求されます。

契約期間 2年契約の場合の

違約金

3年契約の場合の

違約金

1~13ヵ月目 19,000円 19,000円
14~25ヵ月目 14,000円 14,000円
26ヵ月目 0円 9,500円
27~37ヵ月目 9,500円 9,500円
38ヵ月目 9,500円 0円
39~49ヵ月目 9,500円 9,500円
50ヵ月目 0円 9,500円

そのため短い期間での契約がしにくいのがWiMAXのデメリット。一方でSakura Wi-Fiは解約時の解約金(違約金)が発生しません。そのため短期での解約がしやすく、仮に他通信サービスへ乗り換えるとしても、そのタイミングを作りやすいメリットがあります。

モバイル通信のサービスでは、たいていの方が1度契約すれば長期で利用するのが一般的でしょう。とはいえ「そんなに長く使うかわからないな」という方は特に、Sakura Wi-Fiの方が便利ですね。また解約の予定がなくても解約金(違約金)を心配しないでよいのは気が楽です。

3日間の速度制限が気になるならSakura Wi-Fiがよい?

上にも書きましたが、WiMAXには3日間10GBの速度制限がありますが、Sakura Wi-Fiにはありません。ただしSakura Wi-Fiの公式サイトには、注意書きとして動画視聴のような膨大なデータ通信量を消費する利用をした際などは速度制限を行う可能性がある(月末まで最大128Kbps)という記載があります。

そのため当サイトでは速度制限を根拠にして、Sakura Wi-Fiをえらぶのはおすすめしません。3日間10GBの容量であれば「ちょっとやそっと」の動画視聴では使いきれませんし、安心してたっぷりモバイル通信を使いたいのであれば、WiMAXのほうがおすすめです。

速度制限のルールが明確でより安価かつ実績もあるWiMAXがおすすめ

当サイトでは、より安価に使える上で速度制限のルールが明確明快で、かつ実績値も高いWiMAXをおすすめします。WiMAXの方が、速度制限のしきい値がはっきりしている分、裏を返せばそこまでは速度制限が行なわれないことがわかるので安心。また初期費用・月額費用ともにWiMAXの方が安くすみます。

電話サポートがしっかりあることに加え、UQ WiMAXやSo-net、GMOなどなど名だたるプロバイダが扱っており安心して使えるのもメリット。これからモバイル通信(ポケットWi-Fi)を使おうとされる方に、おすすめしやすいです。

Sakura Wi-Fiはこんな場合におすすめ

とはいえ、解約金(違約金)がないことや安心全額返金保証のようなユニークなサービスがあることはメリットといえます。HDクラスの高画質な動画をたくさん視聴するなど、モバイル通信をたっぷり利用したい際はWiMAXの方がおすすめですが、そうでない場合はSakura Wi-Fiは検討してみてもよいでしょう。

電話サポートがない、実績が少ない、ということからポケットWi-Fi初心者の方にはおすすめしにくいですが、ある程度使い慣れた方なら「サポートはそんなに必要ない」という方もいらっしゃいますよね。その上で1年・2年といった契約期間を気にせず手軽に使いたいといった希望であれば、一度検討してみてもいいかもしれません。

まとめ

Sakura Wi-Fiは3日間のデータ通信量による速度制限がないものの、動画の視聴などで速度制限に抵触する可能性があると公式サイトに記載があります。一方で、解約金(違約金)がかからないことはメリットであり、ソフトバンク回線を使っていることから十分な通信速度も期待できるので、2年・3年というしばりなく手軽に使いたいユーザーにはおすすめです。

たいして速度制限があるとはいえ、そのルールが非常にゆるくかつ明確なWiMAXの方が、たっぷりモバイル通信を楽しみたい場合は適しています。初期費用・月額費用ともに安価なのはWiMAX。Sakura Wi-Fiと異なり、電話サポートを用意するプロバイダがほとんどです。そのため、長期利用が前提であればWiMAXの利用をおすすめします。