WiMAX2+と格安SIMの比較 – どちらをえらぶべき?選択をわける7つのポイント

WiMAX2+と格安SIM、どちらも低価格な料金でモバイル通信をたっぷり使えるサービス。

どちらを使えばよいか迷ってしまいがちですが、よくみるとサービスの性格は大きく異なります。

ここではWiMAX2+と格安SIMのどちらを選択するかのポイントとなる、それぞれのサービスのメリット合計7つを紹介します。

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格安SIMと比較した場合のWiMAX2+のメリット

WiMAX2+は最大440Mbpsの高速モバイル通信が月間データ通信量無制限で利用できるサービス。動画鑑賞も重いデータファイルの送受信も、データ通信量を気にせずたっぷり利用することができます。

メリット1:格安SIMと比較して高速

LTE回線を大手携帯キャリアに借りて運用しているMVNOは低価格ですが、通信速度は大手携帯キャリアと比較すると低速であまり期待できません。

私はWiMAX2+と格安SIM(OCNモバイルONE)を併用していますが、そのことを如実に感じます。

私の環境では、格安SIMでの通信は数Mbps程度、WiMAX2+は悪くて10Mbps程度、通常であれば数十Mbpsを超えています。

たとえば、今(18時)計測すると、OCNモバイルONEは下り2.5Mbps、WiMAX2+は下り39.2Mbpsでした。

このように通信速度では、格安SIMと比較してWiMAX2+の方がはるかに高速です。

メリット2:データ通信量を気にせず使い放題

当然ですがWiMAX2+ギガ放題プランは、格安SIMと比較して高速なモバイル通信がたっぷり使えるのがメリット。

最近は格安SIMでも大容量プランが登場しているものの、データ通信量を気にせず使いたいならWiMAX2+のがお得ですし高速です。

たとえば2018年2月時点でDMMモバイルや楽天モバイル、OCNモバイルONEなどが大容量プランを展開していますが、月間20GBのプランで価格は月額約4,000円、月間30GBのプランは月額約6,000円程です。

さらにこれで足りなければ追加で容量を購入(楽天モバイルなら300円/100MB)することになります。

一方のWiMAX2+はプロバイダによって料金は異なるものの月額4,000円で高速なモバイル通信が使い放題。

消費するデータ通信量が増えれば増えるほど、料金差は歴然です。

その上たとえばハイビジョン画質(HD画質)の動画を1時間鑑賞するだけでも約1GB、さらにフルハイビジョン画質ならその倍の約2GB程度もデータ通信量を消費してしまうこともありますから、本当に気兼ねなくモバイル通信を利用しようとすれば20GB・30GBのデータ通信容量でも足りなくなります。

メリット3:20,000円相当のモバイルWi-Fiルーターが無料

モバイル通信を契約しようと思った際に、一番ネックになるのがWi-Fiルーターの料金。

初期費用が数万円程度する場合、その大半はWi-Fiルーターの料金です。

たとえばDMMモバイルでは、LTE通信向けによく使われるモバイルWi-Fiルーターを23,000円(分割では1,223円の24回払い)で販売しています。

その点WiMAX2+では当サイトでおすすめするBroad WiMAXやとくとくBBをはじめ多くのプロバイダが、20,000円相当のモバイルWi-Fiルーターを無料で提供しているのは大きなメリット。

結果的に事務手数料3,000円だけで契約できる場合が多いので、この程度の価格なら思い立ったら今日にでもWiMAX2+の申込をしやすいのではないでしょうか。

WiMAX2+と比較した場合の格安SIMのメリット

格安SIMとはドコモ・auといった通信業者からLTE回線を借りて、安価にモバイル通信を提供するサービスのことです。

プロバイダ(MVNO)によって料金は異なりますが、月額数百円~とその名の通り格安で使うことができます。

メリット1:音声通話が可能

格安SIMであればWiMAX2+と異なり、080・090の番号を使って音声通話ができます。

WiMAX2+でもIP電話やLINEなどを使えば音声通話ができますが、通話の品質や0120番の一部など繋がらない、110などの緊急通報に連絡できないなどのデメリットを考えると、080・090の番号で電話ができる方が安心です。

メリット2:LTE回線を使うので提供エリアが広くつながりやすい

WiMAX2+より低周波の電波を使うLTE回線は、提供エリアが広く屋内でもつながりやすいのがメリット。

WiMAX2+も電波状況が年々改善されているのでけっしてつながりにくいわけではありませんが、LTEと比較してしまうと郊外や地下などでのつながりやすさは劣ります。

メリット3:豊富なプランから希望にちかいものを選択可能

WiMAX2+でえらべるプランは月間データ転送量7GBまでの通称「通常プラン」と、月間データ通信量無制限の「ギガ放題プラン」の2つのみです。

一方の格安SIMはプロバイダによってプラン数が異なりますが、月間データ通信量によって細かくプラン分けされており、ユーザーの都合によって選択しやすいのがメリット。

たとえばDMMモバイルでは2018年3月時点で音声通話が使える「通話SIM」プランだけでも最大月間データ通信量20GBまで1GB・3GB・5GBなど10種類のプランが用意されています。

またほとんどのプロバイダで月毎にプラン変更が可能。

サイフの具合にもあわせて常に最適なプランをえらぶことができます。

メリット4:契約解除料(違約金)が少ない

プロバイダや利用のキャンペーンによって異なることもありますが、基本的にWiMAX2+では以下契約解除料がかかります。

  • 1~13ヶ月目:19,000円
  • 14~25ヶ月目:14,000円
  • 26ヶ月目:0円
  • 27ヶ月目~49ヶ月目:9,500円

その代わりにWiMAX2+ではモバイルWi-Fiルーターを無料で提供できる、とも言えます。

一方の格安SIMはプロバイダによって詳細は異なるもののだいたいWiMAX2+より契約解除料の期間が短かったり安かったりするのがメリット。

たとえばOCNモバイルONEでは、データSIMプランは最低利用期間が1ヶ月間のみ、音声SIMプランは半年間でその前に解約すると8,000円の違約金が発生します。

このように解約時の違約金はWiMAX2+と比較すると少なくなっており、手離れがよいのは魅力ですね。

結局WiMAX2+と格安SIMを比較してどちらをえらぶべき?

WiMAX2+・格安SIMそれぞれのメリットを比較すると以下の通りです。

WiMAX2+・格安SIM比較表

WiMAX2+・格安SIM比較表

基本的にはこの表にしたがって「何を重視するか」によってWiMAX2+と格安SIMのどちらをえらぶかが決まります。

以下、よりくわしく解説します。

音声通話を使うなら格安SIM

これは言うまでもありませんね。

WiMAX2+には080・090の番号で電話する機能はありません。

1日数GBデータ通信量を消費することが多いならWiMAX2+

データ通信量を気にせずモバイル通信を使うなら、WiMAX2+がおすすめ。

1日に数GBのデータ通信量を消費することが多くあるようならWiMAX2+の方がお得です。

たとえばモバイル通信でHD画質以上の動画をたくさん鑑賞しようとすれば月間データ通信量に制限があると難しいでしょう。

そうでなくても「データ通信量をいつも気にして縛られる生活は嫌だ!」と思うならWiMAX+がおすすめです。

データ通信量を気にしなくてすむ生活に慣れたら後戻りできなくなりますよ♪

1日数GBデータ通信量を消費することが滅多にないなら格安SIM

モバイル通信を頻繁に行うものの、それほど消費するデータ通信量が多くないなら格安SIMがおすすめ。

たとえばフルハイビジョン画質の動画をモバイル通信で1時間鑑賞すれば、目安として約2GBのデータ通信量が必要ですが、1日1GB以上のデータ通信量を消費してしまうことが滅多にないなら格安SIMの方がお得でしょう。

通信速度重視ならWiMAX2+

LTE回線を大手通信キャリアから借りて通信を行う格安SIMと比較すると、WiMAX2+の方が通信速度は速い傾向にあります。

格安SIMでは数Mbps未満になることも多いですが、WiMAX2+なら数十Mbpsを超えることも珍しくありません。

また格安SIMのプロバイダによって通信速度の差は大きいのも注意。

WiMAX2+なら基本的にどのプロバイダも同じ回線、同じ設備を使っているのでプロバイダ毎の差はありません。

WiMAX2+と格安SIMを併用する方法も(タッグ利用がおすすめ

WiMAX2+と格安SIMを「どちらか」だけえらぶのでなく、併用して使うことで大手携帯キャリアを使う場合と比較して、通信費用を節約できることがあります。

以下、WiMAX2+・格安SIMを組み合わせて契約した場合の月額料金とドコモの月額料金の比較例です。

WiMAX+格安SIM併用vsドコモ

WiMAX+格安SIM併用vsドコモ

WiMAX・格安SIM併用2

WiMAX・格安SIM併用2

WiMAX2+を利用するので月間データ通信量に制限がなくなる上、通信費用も大きく節約できるという例です。

最大で月額2,900円(年間約3.5万円)もの通信費用を節約可能なので、その分貯金なり新しいスマホの購入などに使えます。

まとめ

WiMAX2+は通信速度が速くデータ通信量を気にせずモバイル通信が使い放題なことに加え、モバイルWi-Fiルーターが無料にでき申込しやすいのがメリット。

一方の格安SIMは音声通話が可能な上に、必要なデータ通信量を細かく選択できたり、LTE回線を使っているためWiMAX2+と比較すると電波が届きやすかったりするのがメリットといえます。

その上、契約解除料が全くないかWiMAX2+と比較して安いので、手離れがよい点もメリットです。

目安として1日数GBのデータ通信量を消費することがよくあるなら(もしくはそういった使い方をしたいなら)、WiMAX2+を使うとよいでしょう。

また現在大手携帯キャリアを利用中で通信費用やデータ通信量で困っているなら、格安SIMとWiMAX2+を契約して最大3.5万円の節約をしつつたっぷり高速なモバイル通信が使える環境を手に入れるのもおすすめします。