WiMAXハイスピードプラスエリアモードの速度制限は?無料で使える?

WiMAXハイスピードプラスエリアモードでよく誤解される速度制限の内容や、発生する追加料金について解説。サービス内容さえ把握しておけば便利なハイスピードプラスエリアモードを安心して使うために、知っておきたい知識をまとめています。

Contents

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WiMAXのハイスピードプラスエリアモードとは?

WiMAXの通信モードには以下2つがあり、ユーザーはWi-Fiルーターから簡単に変更することができます。

ハイスピードモード WiMAX回線による通信を行うモード
ハイスピードプラスエリアモード WiMAX回線の電波が届かない場所で、au 4G LTE回線に自動的に切り替えるモード

WiMAXは、大手携帯キャリアなどが採用するLTE回線と比較して高い周波数帯の電波を使っています。電波は周波数が高くなればなるほど通信速度を高速化しやすい一方で直進性が強くなり、地下や建物の奥まった場所に届きにくくなるといった性質があります。その点ハイスピードプラスエリアモードでは、WiMAXの電波が届かない場所で自動的にau 4G LTE回線(auが使うLTEの回線)に切り替えてくれて便利です。

ハイスピードプラスエリアモードのデメリットは?

上の表だけみると、ハイスピードプラスモードと比較してハイスピードプラスエリアモードは便利なようにも見えます。しかしハイスピードプラスエリアモードには以下2つのデメリットがあり、利用には注意が必要です。

  • 1度でも利用すると1,005円/月の追加料金が発生する ※後述する3年契約では発生しません
  • ハイスピードプラスエリアモード独自の速度制限がある

月間データ通信量無制限のWiMAX飢餓放題プランに魅力を感じで利用しているユーザーにとっては、2番目のデメリットの方が重要でしょう。次の項でこの速度制限について解説します。

WiMAXハイスピードプラスエリアモードの速度制限とは?

月間データ通信量無制限のWiMAXギガ放題プランを契約している場合でも、ハイスピードプラスエリアモードを利用した場合は独自の速度制限のルールが適用されることになります。具体的には、ハイスピードプラスエリアモードで月間7GBのデータ通信量を消費した場合、月末まで通信速度が最大128Kbpsに制限されるのです。

そしてこの速度制限の対象はau 4G LTE回線だけでなくWiMAXを使った通信も対象。またハイスピードプラスエリアモードだけでなくハイスピードモードを使った通信も対象となります。つまりWiMAXの契約で使える通信の全てが月末まで最大128Kbpsに制限されてしまう、ということです。

誤ったハイスピードプラスエリアモードの速度制限の考え方

ハイスピードプラスエリアモードの速度制限については、インターネット上でも誤った考え方がよく見受けられるので注意しましょう。

具体的には、

ハイスピードモード・ハイスピードプラスエリアモード合わせて合計月間7GB消費した月にハイスピードプラスエリアモードを利用すると、月末まで最大128Kbpsに制限されてしまう

というもの。

この考え方の誤りが分かりますか? 言い換えるとハイスピードプラスエリアモードで消費したデータ通信量でなかったとしても、ハイスピードプラスエリアモードを1度でも使った月のデータ通信量が7GBを超えるとハイスピードモードを含めて速度制限に抵触する、ということです。

この考え方ではとにかくハイスピードプラスモードを使った月は、月間7GBまでしか使えない(それ以上使うと最大128Kbpsの速度制限に抵触する)ということになってしまいます。

この考え方は誤り。あくまでハイスピードプラスエリアモードでのデータ通信量が7GBを超えた場合に限り速度制限に抵触するのです。

サポートセンターのスタッフでも間違えることがある…

わたしはWiMAXユーザーでしょっちゅう消費するデータ通信量が月間50~70GBを超えて、よくハイスピードプラスエリアモードも使いますが、1度も最大128Kbpsの速度制限に抵触したことはありません。(だいたいこんなきびしい速度制限のルールならハイスピードプラスエリアモードを使ったりしません)

ただ、WiMAXのサポートセンターのスタッフによっては、上記のような誤った認識をもっている場合もあるから注意が必要。わたしは、何人かの読者の方から同じ質問を受けたので、念には念を入れて複数のプロバイダのサポートセンターへ同時に電話とメールで問い合わせをしました。

結果、ある1社のスタッフの方だけは上記誤った認識があり…。そのほかのスタッフの方は間違っておらず、私の認識が正しいことを裏付けてくれましたが…。ちなみに間違った認識をもっていたスタッフのいるプロバイダへ「こういう風に聞いたけど」と再度問い合わせたところ「すみません、案内ミスでした…」という回答をもらいました。

WiMAXに限りませんが、サポートセンターのスタッフの中にも案内を誤ることがあるので注意が必要ですね…。不安に思ったら別の方に聞き直すのがおすすめです。

WiMAXハイスピードプラスモードが無料で使える3年契約とは?

WiMAXは通常2年契約であり、2年に1度の契約更新月に解約することで違約金がかからない、というのが標準。ですが、最近になって契約期間を3年にする代わりに、ハイスピードプラスエリアモードの1,005円を無料とする3年契約プランができました。プロバイダによっては2年契約にしか対応していませんが、今後は3年契約がえらべるプロバイダが増えていくものと想定されます。

WiMAXがつながりにくいところで頻繁にインターネット接続する場合はおすすめ

契約期間が2年から3年に延びるというデメリットはありものの、WiMAXの電波が届かないような建物の奥まった場所や地下などで頻繁にモバイル通信を使ったインターネット接続をするのであれば、本来発生するハイスピードエリアモードのオプション料金(1,005円/月)が無料となるのは非常にお得。3年契約を検討してもよいのではないでしょうか。

WiMAX2+3年契約による無料化で見直そう!LTEオプションのメリットと注意点は?
LTEオプションとは何か、3年契約のデメリットは何かを解説。WiMAX2+の電波が届きにくい田舎や、建物内の奥まった場所でモバイル通信する機会が多いのであれば、3年契約はお得です。

たとえば、こういった考え方もできるでしょう。

2年契約であれば、契約してから26ヵ月目は契約更新月となり無料で解約が可能なのに対し、3年契約ではあと1年待たないとその時点で9,500円の違約金が発生します。しかし、たとえば毎月地下鉄を使って通勤する際に、ハイスピードプラスエリアモードを利用してモバイル通信を使うとしましょう。

仮にそれまでの26ヵ月のうち10ヵ月間はハイスピードモードを利用していたとすれば、本来発生していた1,050円×10=10,500円の有料オプション料金が浮いていることになり、仮に違約金を払って解約したとしてもお得、といえますよね。

当サイトでもおすすめしている平均3万円のキャッシュバックがお得なとくとくBBなども、3年契約に対応しました。ハイスピードプラスエリアモードに興味があれば3年契約を選ぶ価値は大きいです。

とくとくBB公式サイト

まとめ

WiMAXハイスピードプラスエリアモードは、WiMAXの電波が届かない際に自動的にau 4G LTEの通信に切り替えてくれる便利な通信モード。しかしこのモードを使うと1,005円/月の追加料金が発生したり、このモードで月間7GBのデータ通信料を消費すると、月末まで最大128Kbpsまで速度制限されたり、といった注意点があります。

ただし3年契約をえらぶことで、1,005円/月のオプション料金を無料にすることが可能。WiMAXの電波が届きにくい地下や建物の奥まった場所で頻繁にモバイル通信をするのであれば3年契約がおすすめです。