WiMAX2+には3日間10GBの速度制限があります。
この速度制限にかからないようにするためには、通信の種類毎にどのくらいの通信量を消費するのか、イメージできるようになることがポイントです。
ここでは、通信の種類毎に消費されるデータ通信量の目安を紹介するとともに、3日間10GBの速度制限に抵触しないためのコツを紹介します。
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速度制限を心配しないためにはデータ通信量の目安を知ろう
WiMAX2+では、月間データ通信量の制限がないギガ放題プランを利用していたとしても、以下の速度制限の対象となります。
ただ、一口に10GBのデータ通信量といっても、実際どの程度のものかイメージできないユーザーは多いのではないでしょうか。
モバイル通信にある程度慣れ親しんだユーザーでも、10GBもの膨大な容量になれば簡単に想像できないものです。
正確に想定できないとしても、ざっくりとだけでもイメージをつかめてさえいればWiMAX2+の速度制限を必要以上に心配することもありませんし、速度制限にかからないよう適切に節約することも可能です。
そこでこの記事では、通信の種類毎にどのくらいのデータ通信量が消費されるものか目安をくわしく紹介します。
通信の種類毎のデータ通信量目安
メールの利用で消費されるデータ通信量目安
メールの送受信で発生するデータ通信量は、ご覧の通りごく微量。
メールの送受信だけで、3日間で10GBのデータ通信量を使い切ることはまずないでしょう。
仮に超高画質な画像ファイルなどの重い容量のファイル(1つ10MBとして)を添付したとしても約1,000通も送受信できることになります。
専門の業者でもなければ、3日で1,000通もメールを送らないですよね。
LINEの利用で消費されるデータ通信量目安
LINEについても消費されるデータ通信量はご覧の通り微量です。
メッセージ送受信について、ここではテキストでの状態で算出していますが、仮にスタンプを使ってもたいしてデータ通信量は変わりません。
また音声通話について、10GBで約10,000分ということは、仮に3日間音声通話し続けても10GB使い切れない計算です。
一方映像の送受信が発生するビデオ通話は、一挙にデータ通信量は増えます。
しかしそれでも1日あたり約11時間、それを3日間連続で使ってようやく10GB消費する計算になるので、速度制限を意識して心配する必要はないでしょう。
ネットサーフィンで消費されるデータ通信量目安
ネットサーフィンで消費されるデータ通信量もそれ程多くはありません。
画像が多いページの場合でも、1日1,300ページ以上閲覧しないと3日間で10GBのデータ通信量を消費しきれない計算です。
それから、実際に消費されるデータ通信量はここで記載した量よりもっと少なくなります。
というのは、ホームページの閲覧ではキャッシュと呼ばれる機能が使えるためです。
1度閲覧してダウンロードした情報は、一定期間使いまわすことができるので再ダウンロードする必要はありません。
たとえばホームページのロゴだったりテンプレートと呼ばれるデザインに関連するデータだったりは、同じホームページで使いまわされていますよね。
これらのデータが再ダウンロードされない分、消費されるデータ通信量は大幅に圧縮されるわけです。同じページを短期間のうちに2度以上閲覧する際も同じことが言えます。
こういったことも含めて、3日間10GBの速度制限に関しては影響がないと思ってよいでしょう。
心配しないといけないのは大手キャリアや格安SIMの契約で、小容量の低価格プランを使った際くらいです。
SNSの利用で消費されるデータ通信量目安
FacebookやTwitterの利用でも、消費されるデータ通信量は「基本的には」微量。
ただしこれはTwitter・Facebookにアップされたテキスト情報を閲覧する場合です。
たとえばYouTubeなどの動画がリンクされていて、それを鑑賞していると膨大なデータ通信量が消費されることになります。
動画の閲覧で消費されるデータ通信量は後述しますが、今までみてきたメールやLINE・ネットサーフィン・SNSといった利用とは比べ物になりません。
速度制限の可能性が一気に高まります。
データ通信量を節約したい場合は、利便性は悪くなってしまいますが、動画の自動再生をオフにしておくとよいでしょう。
動画関連で消費されるデータ通信量目安
動画の鑑賞では、膨大なデータ通信量が消費されることになります。
ここでは、一例としてYouTube動画の参考例を記載しましたが、他の動画でもこの程度のデータ通信量が消費されると思った方がよいでしょう。
動画を長時間閲覧していると速度制限の可能性が一気に高まります。
たとえば、超高画質(1080p)の動画はスマホでも鑑賞できますが、1日に約2~3時間(3日で約7時間)閲覧するというのは十分に現実的ですよね。
その他
動画に関連したところでは、LINEのところでも書きましたがビデオ通話(特にPCを利用した場合)は消費されるデータ量が膨大となります。
たとえばSkypeのビデオ通話をPCで行うと1分約36MBものデータ通信量が消費される目安です。
それからファイルのダウンロードやアップロード。
アプリの中には1GB超のデータ通信量のものもありますし、高画質な写真を大量に送受信してもかなりの容量になります。
また雑誌の読み放題サービス「dマガジン」では、1冊につき100MBを超えることもあるので、何冊も読んでいるとびっくりするようなデータ通信量が消費されることもあるのです。
速度制限に抵触しないために気を付けるべきポイントは?
速度制限にかからないためには、特に動画関連のデータのやり取りなど、ズバ抜けて大量のデータ通信量を消費するインターネットサービスの種類を知っておくこと。
そういったサービスを使った時だけでも、WiMAX2+機器本体などでデータ通信量をチェックすれば、速度制限を避けられるようにうまく加減できるようになるでしょう。
まとめ
WiMAX2+の速度制限の原因になりえる通信は、動画鑑賞などパターンが限られています。
通常はネットサーフィン・LINE・SNSの利用などが理由で速度制限が実施されてしまう程のデータ通信量が消費されることはありません。
そういったデータ通信量に関するイメージをもって、必要に応じてデータ通信量をどのくらい消費しているかチェックする癖をつければ、WiMAX2+の速度制限を予防できるでしょう。