WiMAX2+の”3日間10GBの速度制限”で気を付けるべき3つのポイント

月間データ通信量無制限のWiMAX2+にも3日間のデータ通信量での速度制限があります。

しかし、ポイントをおさえて気を付けておけば心配する必要がないほどゆるい制限です。

ここでは、この速度制限に関して気を付けるべき3つのポイントを解説します。

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WiMAX2+は無制限に高速なモバイル通信が使えるサービスではない!

大手携帯キャリアや格安SIMなどのモバイル通信では、あらかじめ1ヶ月間で高速なモバイル通信が利用できるデータ通信量の合計が決まっており、それを消費しきってしまうと低速な通信速度に制限されてしまうのが一般的。

その点WiMAX2+は月間のデータ通信量に制限はなく、最大440Mbpsにもおよぶ高速なインターネットをがんがん利用できるのがメリットです。

ただ、ここで気を付けるべきなのはあくまで”月間のデータ通信量が無制限”なのであって、「無制限に高速なモバイル通信が使える」という意味ではないということです。

WiMAX2+の「3日間10GBの速度制限」について

一部のヘヴィユーザーの利用で回線が混雑し、すべてのユーザーが公平に高速なインターネットを利用できない事態を避けるため、WiMAX2+では3日間10GBの速度制限のシステムを運用しています。

この速度制限の具体的な内容は以下のとおりです。

3日10GB速度制限

3日10GB速度制限

WiMAX2+を利用する際は、確かにこの速度制限に気を付ける必要があります。

3日10GBの速度制限で気を付けるべきポイント

WiMAX2+のこの速度制限は、ポイントさえおさえて気を付けておけば実のところ心配する必要はありません。

ここでは3日間10GBの速度制限でおさえておくべき3つのポイントを紹介します。

ポイント1:そもそもそんなにデータ通信量を消費する?

3日間10GBとは、そもそも十分な余裕をもった時間・容量です。

スマートフォンユーザーが1ヶ月に使うデータ通信量が約3GB程度というデータがありますが、

https://www.m2ri.jp/news/detail.html?id=14

この速度制限は、その3倍を超える容量を3日間という短期で消費してようやく抵触するわけです。

以下、インターネットのサービス毎にどの程度のデータ通信量が消費されるのか目安値です。

3日10GBデータ通信量目安

3日10GBデータ通信量目安

この中ではSkypeビデオ通話が消費するデータ通信量がとびぬけて多いものの、それ以外の利用では3日間で10GBも使えないと言い切ってよいのではないでしょうか。

たとえば大きな会社やメール送信を扱う専門の業者でない限り、3日で10,000通のメールなんて送りませんよね。

またLINE音声通話にしても、そもそも10GBで約166時間使えるなら、3日間(72時間)ずっと通話していても使いきれない計算です。

Skypeビデオ通話にしても、ビジネスユーザーですら3日間で4.5時間も使うことはないのではないでしょうか。

一方、動画鑑賞では以下のように膨大なデータ通信量が消費されます。

YouTubeデータ通信量目安

YouTubeデータ通信量目安

低画質・標準画質程度なら特に影響がなさそうですね。

たとえば10GBで標準画質の動画が鑑賞できるのが約47時間なら、1日あたり15.5時間程度動画鑑賞しないと使いきれないことになります。

それに対して高画質(HD)(720p)以上の動画鑑賞を多く使っていれば、現実的に3日間10GBの速度制限に抵触することもありそうですね。

たとえば超高画質(フルHD画質に相当)の動画を1日約2.3時間、3日間連続で視聴すれば「3日間10GB」を満たしますから、気を付けた方がよいでしょう。

このように大量のデータ通信量を消費する一部の通信にさえ気を付ければ、3日間10GBのデータ通信量が消費されてしまうことは普通ありません。

ポイント2:WiMAX2+を使う時間は?

モバイル通信を多く利用する時間は、一般的には午前中から夕方ぐらいではないでしょうか。

たとえば通勤や通学の途中でモバイル通信を利用するなら、早くて朝の6・7時ぐらいから夕方の17~18時頃まででしょう。

ビジネスで利用するなら、多くの企業の営業時間(9時~17時30分)が、モバイル通信が使われる時間です。

これをふまえて、改めて表から3日間10GBの速度制限が実施される時間を見返してみてください。

この速度制限が行われるのは18時~2時頃なので、多くのユーザーがモバイル通信を使わずに自宅の固定回線でインターネットを利用する時間なのです。

もちろん固定回線替わりにWiMAX2+を使うユーザーや、残業して遅く帰る場合などもありますから一概には言えません。

とはいえ要するに最もモバイル通信が使われる時間はこの速度制限の対象外で、その時間は事実上「無制限に高速なモバイル通信が使える」ともいえるわけです。

ポイント3:WiMAX2+を使って何をする?

最後に3日間10GBの速度制限で気を付けるポイントは、制限後の概ね1Mbpsという通信速度。

大手携帯キャリア・格安SIMなど多くのモバイル通信の制限時の通信速度が、最大128Kbps・最大200Kbps程度という点を考えると、1Mbpsは非常に高速です。

この通信速度があれば、LINEの利用やニュースサイトやYahoo!など比較的軽量なホームページを閲覧するぐらいなら全く問題ありません。

さらに、1Mbpsもあればたとえば標準画質の動画を鑑賞できるので、HD画質ほどきれいではありませんが鑑賞に堪えないという程でもないです。

標準画質=アナログテレビ程度、といえばイメージしやすいでしょうか。

もちろんそのくらいの通信速度はあるので、ビジネス利用でもそれほど困ることはありません。

以下、参考までに「概ね1Mbpsでどんな場合に影響がでるか」の例を示します。

概ね1Mbpsの通信速度で影響が出る内容

概ね1Mbpsの通信速度で影響が出る内容

一般的なインターネットの利用においては、この表にあげた内容を気を付ければ、概ね1Mbpsの通信速度でも困ることはないでしょう。

まとめ

WiMAX2+の3日間10GBの速度制限は、どんな種類のデータ通信をする際に気を付けるべきか、WiMAX2+を利用する時間、制限時の概ね1Mbpsという通信速度でどんな影響があるか、をおさえておけば特に問題ありません。

そのくらいこの速度制限はゆるやかなものです。

必要以上にこの速度制限を気にすることなく、快適にWiMAX2+の高速なモバイル通信を楽しんでください。