WiMAX2+は月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信を利用できるサービスですが、3日間で10GBのデータ通信量を消費した際と、プランや通信モードによっては月間7GBのデータ通信量を消費した際に速度制限に抵触します。
ここでは、その際に手動で速度制限を解除できるかや速度制限解除に関する注意点をまとめて紹介しています。
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そもそもWiMAX2+って速度制限がある? 無制限ではないの?
WiMAX2+はよく知られるように月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信が使えるサービス。
しかし速度制限がないわけではありません。回線の混雑を防ぐために以下のルールが定められています。
スマートフォンユーザーが消費するデータ通信量の平均が月3GB程度ですから、それと比較すると3日間で10GBというのはどれだけ緩い制限かがわかるでしょう。
大抵のユーザーはこの制限に抵触することなく、たっぷり高速なモバイル通信が楽しめます。
月間7GBのデータ通信量制限とは?
WiMAX2+には月間データ通信量に制限がない「ギガ放題プラン」以外に、月間7GBの「通常プラン」があります。
通常プランをえらんだ場合、月間7GBのデータ通信量を消費すると月末まで最大128Kbpsの速度制限が実施されるので注意しましょう。
またWiMAX2+のサービスでは、えらぶWi-Fiルーターの機種によっては、屋内や郊外でつながりやすいLTE回線での通信が可能なハイスピードプラスエリアモードを利用できます。
このハイスピードプラスエリアモードを使った際も同様に月間7GBの通信量制限があるので覚えておきましょう。
ハイスピードプラスエリアモードの制限はギガ放題プランを契約しているユーザーも対象となります。
WiMAX2+は手動で速度制限を解除できない
WiMAX2+では、大手携帯キャリアや格安SIMのように後からデータ通信量を追加購入するといったシステムはありません。
そのため速度制限に抵触すると「3日間10GBの速度制限」では、制限時間(3日間で10GBのデータ通信量を消費した翌日18時頃~翌々2時頃)が過ぎるまで、月間7GBの速度制限では翌月末まで低速な通信速度(概ね1Mbps・最大128Kbps)でWiMAX2+を使わなければなりません。
制限解除に関するその他の注意点
1日で10GBのデータ通信量を消費すると3日間連続で速度制限が行われる
過去3日間10GBの速度制限では、過去3日間のデータ通信量が10GBを超えた日の翌18時頃~翌々日の2時頃まで「8時間だけ」制限を我慢すればよいように見えてしまうのではないでしょうか。
しかしあくまで「過去3日間の合計」という計算方法であることに注意してください。
速度制限に抵触した後に、1日でデータ通信量のカウントが0になるわけではありません。
たとえば1日で10GBのデータ通信量を消費した場合、翌日から3日間連続で「過去3日間の合計」が10GBを超えることになるのでその3日間は18時~翌2時の速度制限がつづきます。
また1日でここまでデータ通信量を消費していなかったとしても、1日8GBのデータ通信量を消費すると、その日を含む残りの2日間で2GBのデータ通信量を消費すればやはり3日間連続で速度制限が続くことになります。
2時頃以降にいったんセッションを切らないと速度制限が解除されない
3日間10GBの速度制限で速度制限が行われるのは、翌18時~翌々日の2時頃までですが、仮に2時前から接続を継続していた場合、最大で6時頃まではそのままでは速度制限は解除されません。
2時を過ぎて速度制限を解除するには、いったんWiMAX2+によるセッションを切断する必要があります。
つまりWi-Fiルーターのインターネット接続を切る必要があるわけです。
一番簡単なのはWi-Fiルーターを再起動する(電源をいったん切り入れ直すこと)によりセッションを切断することができます。
わたし自身、3日間10GBの速度制限にテストで抵触した際に2時をだいぶ過ぎても速度制限が継続しておかしいな、と思ったことがあります。
その際、ここで書いた通りWi-Fiルーターを再起動することで、通信速度が回復しました。
スマートフォンやPCなどで作業を続けていれば、2時を過ぎてもこの作業を忘れてしまうかもしれませんね。
WiMAX2+の速度制限を回避するためには?
通常プランを契約中ならギガ放題プランへ変更する
通常プランは、ホームページの閲覧やLINEを使うぐらいしかWiMAX2+によるインターネット接続を使わないライトユーザー向けプラン。
動画をたくさん鑑賞したりSkypeのビデオ通話を行ったりなど、データ通信量の消費量が膨大な利用を頻繁に行うのであれば、速度制限に頻繁に抵触することになると想定されるのでギガ放題プランへ変更した方がよいです。
以下参考までにYouTubeの動画を鑑賞する際の月間7GBの目安です。
超高画質(1080p/HD画質)なら、たった約5時間(1日あたり10分以下)鑑賞するだけで<月間7GBが消費されます。
データ通信量の目安をイメージできるようにしておく
速度制限を回避するための最も有効な手段は、「どんな通信でどのくらいのデータ通信量を消費するか」の目安をイメージできるようにしておくことです。
Wi-Fiルーターの簡単な操作でデータ通信量の消費状況はリアルタイムで確認できるので、特に最初のうちはこまめにチェックすることをおすすめします。
データ通信量の目安がイメージできれば、「今日はちょっと使い過ぎだから、明日はこのぐらいの利用におさえた方がいいな」とかのざっくりした計算ができますね。
以下、いくつかのデータ通信量の目安を記載します。あわせて参考にしてみてください。
他の通信も活用しよう
自宅の固定回線のWi-Fiや公衆無線LANなども活用して、WiMAX2+のデータ通信量を減らすことができます。
特にWiMAX2+をヘヴィユーズするような場合は、他の通信も活用するとよいです。
公衆無線LANについては、今や無料で使える便利なサービスもあるのでぜひ活用しましょう。
たとえば、NTTグループのNTTBP社が提供する「Japan Connected-free Wi-Fi」は、対象はAndroid・iOSのみですが、大手コンビニ・ケンタッキーフライドチキンやロッテリアといった飲食店などで公衆無線LANによるインターネット接続が利用できます。
WiMAX2+と併用して使うことで、より快適なモバイル環境を整えられます。
まとめ
WiMAX2+では3日間10GBの速度制限でも月間7GBの速度制限も、データ通信量を購入するなどして、手動で解除することはできません。
また3日間10GBの速度制限ではあくまで「3日間のデータ通信量の合計」が10GBなので注意しましょう。
たとえば1日で10GBのデータ通信量を消費すれば、3日間速度制限が連続することになります。
それから2時を経過しても、Wi-Fiルーターを再起動するなどしてセッションをいったん接続しないと最大6時間は速度制限が継続するので注意してください。