Jリーグをはじめとした様々なスポーツの試合が、生放送もしくは見逃し配信で視聴できる月額定額制のサービス「DAZN(ダゾーン)」が人気。一方でデータ通信量の消費が激しいことでも知られ、モバイルユーザーの頭を悩ませています。
ここではDAZN(ダゾーン)の視聴で実際にどのくらいのデータ通信量が消費されたかの実験結果や、月間データ通信量無制限のWiMAX2+で、ある程度までは外出先などでもDAZNを快適に楽しめることをまとめています。
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DAZN(ダゾーン)とは? WiMAX2+とは? 簡単なおさらい
DAZN(ダゾーン)とは、Jリーグの全試合が生放送で見られる他、バレーボール・野球・バスケットボールなどさまざまなスポーツがリアルタイム・見逃し配信で鑑賞できる月額定額制のサービス。
一方WiMAX2+とは、固定回線に迫るほどの高速なモバイル通信を月間データ通信量無制限で使えるサービスです。
DAZN(ダゾーン)の視聴で求められる推奨の通信速度
DAZNの視聴の際に求められる推奨の通信速度は以下の通り。
AmazonビデオのHD画質を視聴する際に求められる推奨速度が3.5Mbps、NetflixのHD画質だと推奨速度が5Mbps、YouTube HD画質なら7Mbpsですから、それらと比較するとDAZN(ダゾーン)を楽しむには高速な通信速度が必要といえそうです。
このぐらいだと、利用の通信回線によっては鑑賞できないことも多いでしょう。
特に外出用のモバイル回線であると数Mbpsの通信速度が出ないことも多いですから、環境によっては再生すらできないか、仮に再生できても頻繁に動画がとまったり画質が荒かったりすると想定されます。
DAZN(ダゾーン)の視聴で消費される膨大なデータ通信量とは?
DAZN(ダゾーン)を視聴する際によく言われるのがデータ通信量の消費が激しいということ。
データ通信量の消費状況によっては速度制限に抵触するモバイル通信のユーザーにとってはシビアな問題です。
データ通信量は動画によっても異なるので一概には言えませんが、私が計測した限り以下の通りでした。
ご覧の通り端末によって大きな差が生じていました。
スマートフォンの小さな画面で鑑賞しても2時間で1GB超、PCだとその数倍ものデータ通信量を消費しています。
大手携帯キャリアや格安SIMで月間数GB程度のデータプランに加入しているユーザーは、モバイルでのDAZNの視聴は現実的ではなさそうですね…。
プランによっては比較的消費するデータ通信量が少ないスマートフォンでの視聴でも1ヶ月に数試合程度のみ、PCなら1試合も視聴が完了する前に速度制限に抵触することもあるでしょう。
DAZN(ダゾーン)をテレビ(TV)で鑑賞する際に必要なデータ通信量は?
DAZN(ダゾーン)はテレビ(TV)の大画面で鑑賞することもできます。PCでみるより迫力たっぷりです。
テレビでの視聴方法は複数ありますが、わたしの場合は自宅にもともと設置してあったAmazonのFire TV Stickを利用しました。結果、消費したデータ通信量はPCで視聴した際とほぼ同じ。やはり膨大なデータ通信量が必要となります。
WiMAX2+でDAZN(ダゾーン)は楽しめる?
通信速度は問題ない
私の環境では、WiMAX2+の通信速度は遅くても10Mbps超、通常は数十Mbps程度の通信速度を記録しています。
LTE回線と同様に、WiMAX2+も電波環境によって大きく通信速度が変わるとはいえ、ユーザーの口コミをみても10Mbpsを超える通信速度が計測されたという声が多い印象です。
このぐらいの通信速度なら、DAZN(ダゾーン)でHD画質(1080p)の番組を鑑賞するのも問題ありません。(スマートフォン・PCはもとよりテレビ(TV)での視聴も可能)
実際、私がWiMAX2+を使いDAZN(ダゾーン)を鑑賞する限り、HD画質の動画を鮮明に視聴できています。
WiMAX2+ならランチタイムでも遅くならない?
格安SIMを使っていると、お昼休憩で多くのユーザーがスマートフォンを利用するランチタイムの時間帯に通信速度が遅くなるといったことがあります。(ランチタイムこそゆっくりDAZN(ダゾーン)を鑑賞したいところですが…)
私は格安SIMでは高いシェアを誇るNTTコミュニケーションズのOCNモバイルONEを利用していますが、確かにランチタイムは通信速度が1Mbpsでないことが多いです。
たいして同じ時間にWiMAX2+なら普段通り数十Mbps程度の通信速度がでており、HD画質以上の動画を快適に鑑賞できています。
WiMAX2+の速度制限は問題になる?
WiMAX2+ギガ放題プランは、月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信を利用できることが魅力ですが、一部ユーザーの利用により帯域がいっぱいになってしまう事態を防ぐため、以下の速度制限のルールがあります。
ドコモやソフトバンク・auが、月間20GB~30GBのデータプランを売り出しているのと比較しても、「3日間で10GB」というのは制限が非常にゆるやかといっていいでしょう。
これならPCでの視聴なら3日で2~3時間程度、スマートフォンなら3日で約13~16時間ぐらいは、速度制限に抵触せず鑑賞できることになります。
ただし、この速度制限に抵触して概ね1Mbpsの通信速度になると、DAZN(ダゾーン)の鑑賞は厳しいですね。WiMAX2+でDAZN(ダゾーン)を鑑賞するなら、速度制限に抵触しないように気を付ける必要があります。
朝~夕方までなら実質見放題とは?
ご覧の通り制限がかかるのは18時頃~2時頃という、多くのユーザーが自宅に帰って固定回線を使っているような時間帯。
逆に考えればこの時間を外せば、外出先で速度制限を気にせず何時間でもDAZN(ダゾーン)を鑑賞できるとは言えます。
そのため通勤や通学などの際はWiMAX2+、家では固定回線といった使い分けをするのであれば、速度制限を気にせずたっぷりDAZN(ダゾーン)を楽しめますね。
スマートフォンならサッカーの試合を1日2試合ずつ楽しんでも大丈夫!
DAZN(ダゾーン)を視聴する場合、端末がPCかスマートフォンかで消費するデータ通信量が大きく異なるようです。
スマートフォンでの視聴だと2時間程度で約1.2GB~約1.5GBのデータ通信量が消費されるようですから、サッカーなら1日2試合程度鑑賞しても速度制限に抵触しない計算です。
結論:使い方によってはWiMAX2+で十分
まず3日間10GBの速度制限のルールがありますから、速度制限がない固定回線のようにデータ通信量を全く気にせずDAZN(ダゾーン)を楽しむというのは残念ながら無理ですね。
一方でスマートフォンでの視聴なら、1日4~5時間程度鑑賞しても速度制限に抵触しない計算なので、余程ヘヴィに使用しない限りWiMAX2+で十分と言えるのではないでしょうか。
ただPCでの視聴だと、速度制限に抵触しないためには3日間で2~3時間未満の利用がおそらく限度。
ただし速度制限の影響しない朝から夕方の間ならスマホでもPCでも実質見放題。
そのためDAZN(ダゾーン)を楽しむ際のWiMAX2+の現実的な使い方としては、速度制限の影響がなさそうな通勤・通学の間用(夕方まで)か、スマホでの視聴用に割り切るかのいずれかでしょう。
それ以上にたっぷり楽しむためには固定回線の利用がベストです。
DAZN(ダゾーン)を楽しむのにおすすめのWiMAX2+サービス
月額最安級Broad WiMAX
DAZN(ダゾーン)視聴メインに手軽に安く使うなら月額最安級のBroad WiMAXがおすすめ。
初期費用やWiMAX2+用のWi-Fiルーターが無料なので、契約時にかかる料金は3,000円のみ。
月額料金も3,411円(1~2ヶ月目は 2,726円)と、大手携帯キャリアや格安SIMの大容量プランと比較しても月額2,000円~3,000円程度安くなっています。
まとめ
DAZN(ダゾーン)をスマートフォンで視聴する際は2時間で約1.2GB~1.5GB、PCでの視聴では2時間で約7GB~約8.5GBのデータ通信量を消費します。
一方WiMAX2+は月間データ通信量が無制限ですが、3日間10GBの速度制限のルールがあり、仮にこの制限に抵触すると概ね1Mbpsに通信速度が抑えられます。
そのためWiMAX2+でDAZN(ダゾーン)を楽しむのであれば、速度制限が行われない朝~夕方に鑑賞するかスマートフォンで1日4~5時間以内の鑑賞にとどめるかが現実的です。