WiMAXギガ放題プランも対象!2つの速度制限を徹底解説

WiMAXギガ放題プランの速度制限の詳細を解説。

よりギガ放題プランの速度制限の内容を深く知っていただくために、通常プランの速度制限もあわせて簡単に紹介しています。

WiMAXギガ放題プラン対象の速度制限は決して厳しくはないので、ポイントさえおさえておけば抵触することはありませんし、不安に感じる必要はありません。

Contents

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ギガ放題プラン・通常プランの詳細は?

WiMAXには通称ギガ放題プラン・通常プランと呼ばれる2種類の料金プランがあります。

各プランはプロバイダによっては、「UQ Flatツープラス ギガ放題(ギガ放題プラン)」「UQ Flatツープラス(通常プラン)」などと呼ぶことも多いですが中身に違いはありません。

そして両プランの違いは以下2点です。

WiMAX/通常プラン・ギガ放題プン比較

WiMAX/通常プラン・ギガ放題プン比較

※月額料金はプロバイダによって違います。

通信品質を含めて、この2点以外に違いはありません。このうち、人気が高くおすすめなのはギガ放題プラン。

月間データ通信量を気にすることなく、高速なモバイル通信を思う存分利用できるのがWiMAXの醍醐味です。

通常プラン対象の速度制限とは?

上述の通り通常プランを契約した場合は、月間7GBのデータ通信量を消費すると速度制限に抵触。

月末まで通信速度が最大128Kbpsと低速になります。

この通信速度では、動画サイトはほぼ楽しめませんし、ホームページのダウンロードにも時間がかかりちょっとした情報の検索もストレスになるでしょう。

また通常プランの速度制限で気を付けなければならないのは、大手携帯キャリアや格安SIMの通信プランのように、月途中で1,000円/GBなどでデータ通信量を追加購入するといったシステムがないこと。

良くも悪くもWiMAXは「月額完全定額制」なわけです。その他、通常プランの速度制限は、手動で解除することはできません。

ギガ放題プラン対象の速度制限とは?

月間データ通信量無制限のギガ放題プランでも、以下にあげる2種類の速度制限の対象となります。1つずつ内容を紹介します。

3日間10GBの速度制限

WiMAX ギガ放題プランは、月間でのデータ通信量は表に記載した通り無制限です。しかしWiMAX回線の混雑を回避する目的で、以下内容の速度制限のルールがあります。

WiMAX3日間10B速度制限

WiMAX3日間10B速度制限

ただこれは他モバイル通信と比較しても、大幅にゆるい速度制限といえます。

大手携帯キャリアや格安SIMでは、月間20GB・30GBの大容量プランを提供していますが、上記速度制限では、その1/3・1/2のデータ通信量を3日間という短期間で利用しきってようやく抵触するわけです。

またスマートフォンユーザーの5割以上は、月間3GB以下しかデータ通信利用を消費していないという調査結果もあります。(※)

※(MM総研による調査,2016/12)https://www.m2ri.jp/news/detail.html?id=225

その3倍を超えるデータ通信量をたった3日間のうちに消費しなければ、WiMAXの速度制限には抵触しません。

LTEによる通信を使うときの速度制限

WiMAX用のWi-Fiルーターの機種によってはWiMAX回線だけでなく、大手携帯キャリアや格安SIMが利用しているLTE回線を使った通信も可能です。

WiMAX回線と比較するとLTE回線の方が、提供エリアが広くつながりやすい特長があります。

一部Wi-Fiルーターでは、通信モードを「ハイスピードエリアプラスエリアモード」に切り替えることでLTEによる通信が可能。

ハイスピートプラスエリアモードでは、Wi-FiルーターがWiMAX回線・LTE回線を自動切替します。

これによりWiMAXの電波が届かない場所でも、LTE回線によりシームレスにインターネット接続が継続できて便利。

これだけみると、ハイスピートプラスエリアモードをずっと使いたくなりますが、以下2つの注意点があります。

  • 月間7GBのデータ通信量を消費すると、月末まで最大128Kbpsに速度制限される
  • ハイスピートプラスエリアモードを使うと、1,005円/月が追加請求される

このためハイスピートプラスエリアモードは、たとえばWiMAXの電波が届かない郊外に出張や旅行をするときだけ利用するといった風に節約する必要があります。

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ギガ放題プランの速度制限を気にしなくてよい4つの理由

ギガ放題プランの速度制限のルールをよく考察してみると、大部分のユーザーは気にする必要がないことがわかります。ここではその4つの理由を解説します。

理由1:1日3~4時間の利用ならギガ放題プランの速度制限に抵触しない?

10GBというデータ通信量を聞いてもピンとこないユーザーの方もいますよね。

そんな方にわたしは「1日3~4時間ぐらいWiMAXを使ってインターネット接続しても、よほど膨大なデータ通信量を消費する通信でない限りはこの速度制限に抵触することはないよ」と説明しています。

そのように説明できる理由は、以下YouTubeのデータ通信量の消費目安をみてもらうとわかります。

YouTube10GBデータ通信量目安

YouTube10GBデータ通信量目安

ホームページをみたりTwitterのようなSNSを使ったりと比較すると、動画の鑑賞で消費するデータ通信量は比較にならないぐらい膨大。

たとえばLINEの音声通話で消費するデータ通信量は約1MB/分ぐらいですが、計算してみるとYouTube高画質(HD/720P)はその約12倍ものデータ通信量を消費することになります。

そしてそのYouTube高画質(HD/720P)なら、表にある通り約13時間の視聴で10GBのデータ通信量を消費するので、これを3日間で割って「1日3~4時間ぐらいWiMAXを使っても、速度制限に抵触することはない」というわけです。

ホームページの閲覧、SNSやLINEの利用のように、動画の視聴よりデータ通信量の消費が少ない通信の方が多ければ、もちろんこの3~4時間という目安はもっと長くなります。(つまり3~4時間はかなり余裕を持った目安です。)

「1日3~4時間」の目安が当てはまらない例外とは?

1日3~4時間未満でも速度制限に抵触してしまう例として、主にあげられるのは動画視聴やビデオ通話のような動画にまつわる通信です。

たとえば、YouTubeの超高画質(フルHD画質/1080p)だと、たった約7時間の視聴で10GBのデータ通信量を消費するので、1日あたり2時間強の利用で10GBのデータ通信量が消えてなくなることに。

またYouTubeでは4K画質の動画も鑑賞できますが、わたしが計測したところたった10分の視聴で1GBのデータ通信量がふっとびました。

またPCでSkypeによるビデオ通話を行うと、画質によっては30分の利用で約1GBのデータ通信量を消費します。

逆にいえばそれ以外のだいたいの通信は、ギガ放題プランで速度制限に抵触しない「1日3~4時間」の目安があてはまるわけです。

理由2:早朝~夕方までは速度制限の対象外

WiMAXギガ放題プランの3日間10GBの速度制限では、通信速度が抑制される時間は18時頃~翌2時頃までなので、逆に言えばそれから外れる早朝から夕方の時間帯は対象外。

つまり速度制限を受けることはありません。

たとえば会社や学校の行き帰りや、SOHOなどで日中仕事をしている間だけWiMAXギガ放題プランの通信を行うなど、WiMAXを使う時間が18時頃~翌2時頃を外れるのであれば、3日間10GBの速度制限は関係ないということなのです。

理由3:制限後の通信速度(概ね1Mpbs)でも多くの通信は普段通り

大手携帯キャリアや格安SIMで速度制限に抵触すると、最大128Kbps・最大200Kbpsという低速な通信速度になります。

この程度の通信速度では、上でも書いたようにホームページもなかなか開かないため、とても快適に使えるとはいえません。

それに対して、WiMAXギガ放題プランの3日間10GBの速度制限では、仮に抵触しても通信速度は概ね1Mbps。

これは大手携帯キャリア・格安SIMの速度制限の5倍以上の通信速度です。

これくらいなら大部分のホームページは通常通り閲覧できますし、動画も標準画質程度なら鑑賞できます。

つまり万が一速度制限に抵触しても、それほど困らないでインターネットを使えるということです。

WiMAX2+の3日間10GBの速度制限に抵触してみて分かった具体的な影響
3日間10GBの速度制限に抵触するとどうなるか、実際に試した結果をまとめています。どんな影響があるか把握しておけば、仮に速度制限に抵触しても適切に対処できるでしょう。

理由4:ハイスピートプラスエリアモードの速度制限は臨時利用だけならまず抵触しない

LTE回線による通信を行いたい場合のハイスピートプラスエリアモードも、節約して時々使うぐらいに気を付ければまず速度制限に抵触することはありません。

動画の視聴やビデオ通話を長時間利用しない、本当に必要なときだけ使うといったルールを決めておけば、月間7GBもあれば十分。心配する必要はないでしょう。

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こんなユーザーはギガ放題プランの速度制限に影響が?

WiMAXギガ放題プランの速度制限に抵触するか否かの目安として、「YouTube高画質(HD/720P)が3日間で約13時間みられる程度」というのは分かりやすいのではないでしょうか。

たとえば映像がよりきれいな動画をこれ以上長い時間視聴するようなケースでは、3日間10GBの速度制限に抵触するといえます。

また「1日3~4時間程度の利用ならギガ放題プランの速度制限に抵触しない」とは書きましたが、たとえば家族で共有して利用している場合は、家族の利用の時間の合計がこの時間を超えれば速度制限に抵触する可能性がでてきます。

ただ繰り返すように、これは「YouTube高画質(HD/720P)を見続けた場合」というかなり余裕をもった目安なので、ホームページをみたりSNSやLINEをしたりといった使い方なら、はるかに長い時間使ったとしてもギガ放題プランの速度制限を気にする必要はないでしょう。

そして速度制限が実施される18時頃~2時頃に、よくWiMAXを使うなら速度制限の影響が生じます。

ホームページの閲覧やYouTube標準画質程度の若干粗さの残る動画の鑑賞なら、仮に速度制限が行なわれている際もほぼ普段通りに利用可能ですが、逆に言えばHD画質の動画の鑑賞などはできません。

まとめ

WiMAX2+ギガ放題プランの3日間10GBの速度制限は、他のモバイル通信と比較してもはるかにゆるいルール。

HD画質を超えるような動画を長時間視聴するなど、かなりヘヴィな使い方をしない限り抵触することはありません。

速度制限があるからといって必要以上に不安がることはないです。

「これぐらいで10GBが消費されるな」という目安をざっくりとでもイメージできるようになれば、ストレスなくWiMAXが使えますよ。