WiMAX2+は田舎でもつながる？通信速度は遅いの？

2017/7/17 WiMAX全般

どちらかというと市街地で使われることが多く、都市型の通信サービスと言われることもあるWiMAX2+。しかし提供エリアや口コミをよく調べてみると、必ずしも田舎で満足に使えないわけではないことが分かります。

ここでは、WiMAX2+が田舎で使えるか、どのくらいの通信速度がでるのか、データやユーザーの口コミをもとに解説。あわせて田舎で使う際におすすめのWiMAXプロバイダも紹介しています。

 

Contents

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WiMAX2+の提供エリアはどのくらい広いの？

WiMAX2+の屋外基地局 は20,000局を超え、全人口カバー1億人を達成しています。さらに、実人口カバー率は全国政令指定都市で99％以上。日本全国に散らばる多くのモバイルユーザーが利用できる程に、WiMAX2+の提供エリアは広がっているといえます。

 

提供エリアの中心は人口の多い地域

日本の人口は1.27億人(2015年時点)ですから、WiMAX2+の全人口カバー率を1億人とすると、日本人のうち6人に1人は提供エリアに住んでいないということになります。その一方で、政令指定都市(人口50万人以上の市)での実人口カバー率は99％以上と高いので、WiMAX2+の提供エリアは人口の多い地域を中心に広がっているわけです。

 

多くのユーザーを対象としたモバイル通信サービスの1つですから、人口密集地域を中心に提供エリアが広がるのは当然ですが、市街地・郊外に関わらず人口カバー率が99％を超えるLTEと比較すると、その傾向が強いといえるでしょう。

市街地を離れた郊外や田舎ではWiMAX2+の提供エリア外となる可能性が高くなります。WiMAX2+が「都市型のモバイル通信サービス」という言われ方をすることがあるのは、このためです。

 

田舎でのWiMAX2+の提供エリアは？

提供エリアのサンプル

実際にWiMAX2+の提供エリアがどのように広がっているかいくつかの例を見ていきましょう。以下日本の各地域での、2017年7月時点での提供エリアの例です。全ての都道府県を網羅して掲載はできていませんが、1つの例としてご覧ください。
※色のついた地域がWiMAX2+の提供エリアです。

・北海道(札幌周辺)

札幌周辺/WiMAX提供エリア

札幌周辺/WiMAX提供エリア

・東北(青森・秋田・岩手周辺)

・東北(青森・秋田・岩手周辺)/WiMAX提供エリア

東北(青森・秋田・岩手周辺)/WiMAX提供エリア

・北陸(石川・富山周辺)

北陸(石川・富山周辺)/WiMAX提供エリア

北陸(石川・富山周辺)/WiMAX提供エリア

・関東(東京・埼玉・神奈川周辺)

関東(東京・埼玉・神奈川周辺)/WiMAX提供エリア

関東(東京・埼玉・神奈川周辺)/WiMAX提供エリア

・近畿(京都・大阪周辺)

近畿(京都・大阪周辺)/WiMAX提供エリア

近畿(京都・大阪周辺)/WiMAX提供エリア

・中国

中国/WiMAX提供エリア

中国/WiMAX提供エリア

・四国

四国/WiMAX提供エリア

四国/WiMAX提供エリア

・九州

九州/WiMAX提供エリア

九州/WiMAX提供エリア

・沖縄

沖縄/WiMAX提供エリア

沖縄/WiMAX提供エリア

沖縄/WiMAX提供エリア

沖縄/WiMAX提供エリア

いかがでしょうか？　上述の通り人口の多い地域が中心にカバーされており、田舎へ行く程に提供エリア外になりやすいことが見てとれると思います。

ただ、東京や大阪のような大都市でなくても、「人口が多い」市街地であれば、地方でも提供エリア内である可能性が高いのもわかるでしょう。たとえばビジネスで地方へ出張へ行くような際は、提供エリア内である可能性が高そうですね。

 

WiMAX2+とLTEの提供エリアの比較例

次に大手携帯キャリアなどが使うLTE(au 4G LTE)回線とWiMAX2+の、提供エリアの広さを比較してみましょう。以下、2017年7月時点での札幌周辺の提供エリアを例にとります。

WiMAX・LTE/提供エリア比較

WiMAX・LTE/提供エリア比較

人口が多い地域はいずれもカバーしているものの、郊外では残念ながらLTEの方が、あきらかに提供エリアが広いのがわかりますね。この点は、LTEと比較した場合のWiMAX2+のデメリットといえます。

 

田舎での通信速度は？ユーザーの声をみてみよう

次に田舎でのWiMAX2+の通信速度はどのくらいか、実際のユーザーの声を例にとってみてみましょう。

いかがでしょうか？　中にはこれより遅い例を報告する口コミも見かけますが、5Mbps～10Mbps、もしくはそれ以上の通信速度を記録している例が多いように見受けられます。

ちなみにわたしは東京の山手線周辺でWiMAX2+をよく利用していますが、遅くても10Mbps台、通常は数十Mbps程度の通信速度で利用できています。

 

上の例にあるように、田舎でも中にはわたしの計測値を超える通信速度もあるので、「東京だから必ず速い」とも言えなさそうです。少なくとも、「田舎=WiMAX2+の通信速度は絶対遅い」という先入観は捨てた方がよいですね。

 

提供エリアでなかった場合の対策は？

提供エリアにしてほしい旨の希望を出すことはできる

WiMAX2+回線の提供元であるUQコミュニケーションズでは、ユーザーからエリア改善要望を受け付けています。要望が必ずしも通るわけではありませんが、提供エリア拡充の際の参考資料にしてくれるようなので、提供エリア外で残念に思っていた方は試してみてはいかがでしょうか？

お客様の声を聞く｜UQWiMAX｜超高速モバイルインターネットWiMAX2+

 

短期での利用ならLTEオプションが使える

WiMAX2+提供エリア外の地域へ、出張や旅行などで数日滞在することがあるようなこともあるでしょう。その際は、WiMAX2+のWi-Fiルーターの一部が対応しているLTEオプションを使うのも1つの手です。LTEオプションを使うことにより、WiMAX2+の電波が届かない地域で、自動的にWi-Fiルーターが通信の回線をLTEに切り替えてくれます。

ただしLTEオプションの利用にあたっては、以下2点の注意点に気を付けなくてはなりません。

  • 利用した月は1,005円/月の追加費用が加算される
  • LTEオプションが使える通信モード(ハイスピードプラスエリアモード)で月間7GBのデータ通信量を消費すると、速度制限に抵触し月末まで通信速度が最大128Kbpsまで落ちる

特に2番目の速度制限は注意が必要。最大128Kbpsではホームページすら開くのが遅くなり、満足に使えなくなります。7GBもあれば余程ヘヴィな使い方をしない限り、数日程度の利用で使い切ることはないでしょう。

WiMAX2+でLTEが使える?ハイスピードプラスエリアモードの速度制限などを徹底解説
WiMAX2+でLTEが使える?ハイスピードプラスエリアモードの速度制限などを徹底解説
WiMAX2+の契約でもつながりやすいau 4G LTEの通信が使えるハイスピードプラスエリアモード。ここでは便利なこのモードを使う際の速度制限をはじめとした注意点、速度制限に抵触するまでの目安やかしこい利用法について解説しています。
www.wimax-speed.com

 

Try WiMAXでの無料体験を駆使するのもおすすめ

使いたい場所がWiMAX2+の提供エリアか否かは、WiMAX2+回線の提供元であるUQコミュニケーションズの以下公式サイトURLから確認できます。

 

サービスエリア | UQ mobile / UQ WiMAX

 

ただ、提供エリア内でも電波状況によって通信品質は変わりますから、自分がどのくらいの通信速度でWiMAX2+を使えるのか試してみたいところですよね。

そこでおすすめするのが、15日間無料でWiMAXを試せる「Try WiMAX」。サービスで提供されるのと同じWi-Fiルーターを使って、自分の環境でどのくらいWiMAX2+が快適に使えるか確認できます。

 

田舎で使うのにおすすめのWiMAXプロバイダは？

契約後に期待したような通信速度がでなかったりした場合に、すぐに解約すると19,000円の違約金(キャンペーンによりさらに高くなることも)を支払わなければなりません。ただし初期契約解除制度という、通信サービスでいうところのクーリングオフ制度に近い法律を使うことにより、契約書面が届いてから8日以内なら違約金なしで解約することが可能です。

WiMAXを違約金0円で解約できる初期契約解除制度とは？
WiMAXを違約金0円で解約できる初期契約解除制度とは？
WiMAXを違約金なしで解約できる初期契約解除制度を解説。手続に必要な書面の書き方もまとめています。契約しても電波状況で使えないこともあるモバイル通信サービスにおいて、初期契約解除制度はユーザーが知っておくべき重要なルールです。
www.wimax-speed.com

 

ただし、WiMAX2+のプロバイダによっては、初期契約解除以上にユーザーに親切なルールを設けていることもあるので、そういったプロバイダをえらぶのもおすすめです。以下、ユーザーが解約しやすいルールを設けているプロバイダを紹介しています。

 

・とくとくBB(20日以内のキャンセルなら違約金無料)
とくとくBBは、平均して3万円の高額キャッシュバックをすることで知られる、人気のWiMAXプロバイダです。使う場所が提供エリア判定で「○」だったことを確認しておくことが前提ですが、契約してから20日以内なら違約金なしで解約できるルールを設けています。

初期契約解除よりも、ゆっくり試せるので不安であればおすすめです。



・Broad WiMAX(「いつでも」指定サービスへ違約金なしで移行可能)
Broad WiMAXは月額最安級を売りとするWiMAXプロバイダ。とくとくBBと肩を並べる人気を誇っています。

Broad WiMAXでは、サービスに満足できなければ、光回線やLTEによるモバイル通信など指定の通信サービスに、契約してから「いつでも」違約金なしで移行が可能な「満足保証」というシステムが利用可能。移行先のサービスは限定されてしまいますが、期間に区切れがない点はユーザーにとっては非常にありがたいですね。田舎でも安心して契約することができるでしょう。



まとめ

田舎では、WiMAX2+の提供エリアはLTEと比較して狭いことは否めません。しかし東京のような大都市でなくても、比較的人口の多い場所であれば田舎でも提供エリア内である可能性が高いですし、大都市に負けない通信速度を記録する例もあります。

先入観をもって諦めずに、契約を検討してみてはいかがでしょうか。無料でWiMAX2+を試せるサービスや、違約金なしで解約できるシステムがあるプロバイダもあります。