WiMAX2+の3日間10GBの速度制限 – 気を付けるべき6つの落とし穴

WiMAX2+の3日間10GBの速度制限に関して、ユーザーが陥りやすい6つの落とし穴を解説します。

言われてみると当たり前なことでも、よくある月間データ通信量による速度制限とは内容が異なるため、実際に使ってみて気づくことも多いものです。

この速度制限に不安があればこの記事を参考にしてみてください。

Contents

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WiMAX2+ 3日間10GBの速度制限のおさらい

WiMAX2+では月間データ通信量の制限がなく高速なモバイル通信が利用可能ですが、回線の混雑を防ぐ目的で以下速度制限のルールがあります。

WiMAX2+/3日間10GB速度制限

WiMAX2+/3日間10GB速度制限

WiMAX2+を契約した際には、このルールに気を付けて利用することが必要です。

速度制限時にも、YouTube標準画質が視聴できるほどの概ね1Mbpsの通信速度が確保できるものの、速度制限前と比較するとHD画質以上の動画を鑑賞できなかったり、FLASHを使った重たいホームページを開くのに時間がかかるようになったりなどの影響が生じます。

落とし穴1:通信の種類によってデータ通信量が劇的に異なる

これは最も大きな落とし穴ですね。

インターネットの通信の種類によって消費するデータ通信量に大きな差があります。

たとえばホームページを閲覧したりLINEでテキストメッセージを送受信したりするくらいなら、速度制限に影響しないほどのごく微量のデータ通信量しか消費されません。

しかし動画鑑賞では、それらとは比較にならないほどのデータ通信量が消費されることになります。

以下、通信の種類毎に必要とされるデータ通信量の目安です。

データ通信量目安/ホームページ・LINEなど

データ通信量目安/ホームページ・LINEなど

YouTube/データ通信量目安

YouTube/データ通信量目安

この表で示した目安では、ホームページは100ページみても消費されるデータ通信量は約250MBですが、YouTube超高画質(HD画質/1080P)ならたった10分視聴するだけで約226MBとほぼ同程度のデータ通信量が消費されることになります。

また同じ動画でも画質の違いによって、データ通信量に大きな差が生じるので注意しましょう。

YouTube標準画質と超高画質を比較すると、6倍以上の開きがあります。

新しい種類のデータ通信を行う際には、Wi-Fiルーターの表示などでどの程度のデータ通信量が消費されたか確認してみるのがおすすめ。

知らず知らずのうちに膨大なデータ通信量が消費されてしまうのを防ぐことができます。

またこうすることで、特に気を付けるべき動画鑑賞のような通信で、実際にどの程度のデータ通信量を消費するのかざっくりとイメージできるようになります。

落とし穴2:家族で使っていると特に影響大

固定回線代わりにWiMAX2+を使っていれば、当然ながら他の家族の利用で3日間10GBのデータ通信量を消費してしまうこともあります。

家族にデータ通信量の意識がなければ、知らず知らず高画質な動画を鑑賞してしまうなどで、気づけば速度制限に抵触するなんてことも。

特に家族で使う場合は、Wi-Fiルーターの表示などで、どの程度のデータ通信量が消費されているか、こまめに確認しておくとよいでしょう。

そしてもっと気を付けるべきは速度制限に抵触してしまった後。

本来であれば「YouTube標準画質が鑑賞できる程度の概ね1Mbps」が確保されるわけですが、家族で共有している場合は、この通信速度を分け合うことになるのです。

そのためお父さんが「標準画質の動画」を鑑賞していたら、別の部屋で娘さんがYouTubeを鑑賞できなくなる、といった現象が起こることになります。

家族で使う固定回線の代替としてWiMAX2+を使う場合は、こういったことがケンカの原因にもなりますから注意したいですね。

落とし穴3:午前2時以降は、いったん切断する必要あり

UQ WiMAXの公式サイトには以下のような注意書きがあります。

2時前より継続して利用している通信については、2時以降も最大で6時頃まで速度制限が継続することがあります。この場合、一旦、セッションを切断すると速度制限が解除されます。

http://www.uqwimax.jp/plan/wimax/note/gigahodai_speedlimit_10/

つまり、午前2時をまたいでWiMAX2+をそのまま利用し続けていると、6時頃まで速度制限が解除されないことがあるということです。

わたし自身、このルールを忘れていて失敗した経験があります。

3時に近くなっても「まだ速度制限解除されないな」と思い、原因を探るためにUQ WiMAXの公式サイトを検索していて思い出しました。

セッションを切断するため、モバイルWi-Fiルーターの電源を一旦オフ/オン(再起動)して接続しなおしたところあっさりと回復。

そもそも午前2時前後も継続してWiMAX2+を使い続けるユーザーは少ないかもしれませんが、これは忘れやすいので注意しましょう。

わたしがしたように、Wi-Fiルーターを再起動するだけで回復します

落とし穴4:速度制限に抵触後もカウントが0になるわけではない

月間データ通信量による制限だと、月初にカウントが0の状態でデータ通信量のカウントが始まるため、WiMAX2+の3日間10GBの速度制限でもカウント0になるタイミングがあるように勘違いするユーザーもいるようです。

WiMAX2+3日間の速度制限では、単純に過去3日間のデータ通信量を合計した数値を参照しています。

そのため日付が変わればデータ通信量の合計はかわりますが、速度制限に抵触したか否かなどに関わらずカウントが0になることはありません。

「速度制限を受けたから、明日には回復するかな」というわけではないので注意して下さい。

落とし穴5:速度制限中のデータ通信量もカウントの対象となる

これも勘違いするユーザーがいるようです。速度制限に抵触し概ね1Mbpsとなったときの通信に関しても、データ通信量のカウントに対象となります。

繰り返しになりますが、速度制限抵触前後に関わらず、過去3日間のデータ通信量の合計が速度制限の判断基準。この原則は変わりません。

落とし穴6:1日でも膨大なデータ通信量を消費すると速度制限が長く続く

考えてみると当たり前のことですが、繰り返すように3日間でのデータ通信量の合計が速度制限の判断基準。

1日でも膨大なデータ通信量の消費が行なわれると、その前後の日付のデータ通信量の消費が少なくても、以下図のように速度制限が続くことになります。

WiMAX2+/速度制限の落とし穴

WiMAX2+/速度制限の落とし穴

「今日はあんまり使わなかったから明日は速度制限がないだろうな」と、なんとなく考えてしまいがちですが、上述のように速度制限が行なわれてカウントが0になるわけでもないので、この点には注意して下さい。

そのため頻繁に図のような膨大なデータ通信量を使う日があって、なおかつ、速度制限の対象となる18時頃~2時頃にモバイル通信を行うことが多いなら、残念ながらWiMAX2+は合わないかもしれませんね。

一方、朝から夕方(2時頃~18時頃まで)にしか使わないのであれば、速度制限が実施されないのでデータ通信量に関わらずWiMAX2+はおすすめといえます。

まとめ

WiMAX2+の3日間10GBの速度制限は、大手携帯キャリアや格安SIMの速度制限と比較すると優しいものですが、紹介したように使ってみてはじめてわかる落とし穴もあります。

逆にいえば、ここで紹介した落とし穴も含めて速度制限の概要を把握しておけば、速度制限に抵触する回数を減らしより快適に使えるようになるでしょう。