WiMAXの通常プランの速度制限に関する詳細と、速度制限が解除されない理由について解説しています。このルールを把握しておかないと、速度制限に抵触した際に必要以上にあたふたしてしまうことになるので、あらかじめ確認しておきましょう。
なお、WiMAXギガ放題プランの3日間10GBの速度制限が解除されない理由については、以下コンテンツを参考にしてください。
Contents
WiMAX通常プランとは
WiMAXにはギガ放題プラン・通常プランの2種類があり、その違いは以下の通りです。
プラン名 | ギガ放題プラン | 通常プラン |
月間データ通信量 | 無制限 | 7GB |
速度制限の内容 | 3日間で10GBのデータ通信量消費で翌日18時頃~翌々日2時頃まで概ね1Mbpsに制限 | 月間7GBのデータ通信量を消費すると月末まで最大128Kbpsまで制限 |
月額料金
(UQ WiMAXの場合) |
4,380円 | 3,696円 |
ご覧の通り、速度制限のルールは通常プランの方が厳しくなっています。速度制限に達するまでのデータ通信量に7GBという制限がある他、速度制限が解除される時間も長い上に、制限時の通信速度も格段に遅いです。
WiMAXではデータ通信量の追加購入もできない
WiMAXは良くも悪くも月額完全固定制のサービス。大手携帯キャリアや格安SIMのように、1,000円/GBなどでデータ通信量を追加購入することはできません。そのため7GBで足りない可能性が高いなら、はじめからギガ放題プランをえらぶのがよいでしょう。
ギガ放題プランならそもそも月間データ通信量無制限となる上に、速度制限が実施される時間も短く(朝~昼は実質使い放題)、なおかつ仮に速度制限されても概ね1Mbpsの通信速度は確保されるので、YouTube標準画質クラスの動画は鑑賞できますし、ホームページ閲覧もほぼさくさくです。
WiMAX通常プランの速度制限解除の条件と解除されない理由
WiMAX通常プランの最大128Kbpsの速度制限は月末まで続きます。ただし翌月にかわり、0時0分にすぐに解除されるわけではないため注意が必要。順次解除が行なわれていくといったかちになります。
月があけて「ああこれで速度制限から解放された! 」と思ってしまいがちなのはわかりますが、残念ながらしばらく待たなくてはなりません。
とはいえ、数時間経過しても速度制限が解除されないということもないです。仮に次の日の朝起きても通信速度が遅いままであれば、速度制限以外の原因が考えられますから、以下を試してみてください。
- WiMAXのWi-Fiルーターを再起動してみる
- いつも高速なモバイル通信が行なえている他の場所でも通信してみる
※もし別の場所では高速であれば、基地局の障害か、もっと単純に障害物の
影響などで通信状況が悪くなったと考えられます。
仮にこれらを試しても原因がわからないようであれば、速やかにサポートセンターへ問い合わせてみるようにしましょう。端末自体の故障など別の原因が考えらます。
”順次制限が解除”って具体的にはいつ?
通常プランの速度制限解除に関しては、この点が一番気になりますよね。ただし残念ながら「順次解除」の詳細は公開されていませんし、そもそも決まったルールがないように見受けられます。複数のプロバイダのサポートセンターへ問い合わせましたが「公開していない。詳細は説明できない。」といった回答で共通していました。
とはいえ上述した通り、月が替わって何時間経過しても速度が遅いままであれば、速度制限が原因でない可能性が高いです。他の可能性を疑うようにしましょう。
【参考】ハイスピードプラスエリアモードの速度制限について
WiMAXでLTEによる通信が行なえるハイスピードプラスモードに関しても、通常プランと同様に月間7GBの速度制限があります。つながりやすいLTEが使える便利なモードではあるものの、速度制限時に最大128Kbpsに制限される点と、月末まで制限が解除されない点も同じ。
またギガ放題プランが月間データ通信量無制限とはいえ、仮にこのモードで通信をした場合は、月間7GBの速度制限に抵触します。そうして、速度制限が解除されない場合の注意点も、ここで説明した通常プランの場合と同じと考えてよいです。
まとめ
WiMAX通常プランの速度制限に抵触すると、月間7GBのデータ通信量消費で月末まで最大128Kbpsに低速化します。月初に解除されますが、0時0分になった瞬間に解除されるわけではなく、順次解除されるので、焦らずにしばらく待つようにしましょう。なお「順次解除」といっても何時間も解除されないわけではないですから、万が一翌朝起きたときにも速度が遅いままであれば、障害や端末故障など別の原因を疑ってください。