WiMAX2+ 3日間10GBの速度制限の徹底解説! ほとんどのユーザーに影響がない理由

速度制限

WiMAX2+の3日間10GBの速度制限は、他のモバイル通信に比べると非常に緩やかなものです。

LINEのメッセージ送受信や音声通話、SNSの投稿、ネットサーフィンではとても3日間で10GBを使い切れません。

また動画を観たりビデオチャットをしたりする場合でも、たとえばYouTubeのHD画質(720p)程度のレベルの動画なら1日約4時間3日間連続で視聴しないと使い切れない容量です。

さらに、仮にこの速度制限に抵触しても通信速度は概ね1Mbps程度なので、外出先でスマホを使ってネットサーフィンをしたりYouTubeの標準画質の動画を観たりする程度は問題ありません。

ここでは、WiMAX2+ 3日間10GBの速度制限がほとんどのユーザーにとって影響のない理由を徹底的に解説します。

Contents

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3日間10GBの速度制限ってなに? 無制限じゃないの?

・速度制限があることは多くのユーザーにとってはむしろメリット

WiMAX2+ギガ放題プランは月間データ転送量が無制限で使えるサービスですが、速度制限がないわけではありません。それが3日間10GBの速度制限。

「無制限じゃないのかよ」と考えるユーザーもいるかもしれませんが、プロバイダで勤務していた経験もある私からすると、制限があることも仕方ないのかな、と思っています。

むしろ、速度制限というルールがあることで大多数の他ユーザーのメリットにすらなります。

1つ例えを出してみましょう。

公園は誰もが自由にできる公共の共有物。基本的には誰もが「自由に」「無制限に」使ってもよいものです。

でも突然野球やサッカーの試合を始められたり、バイクや車で走り回ったりする人がいたら? 他の人は快適に公園を使えませんよね。そのために利用上のルールが制限します。

モバイル通信で実施されている速度制限もこのルールと同じことです。

プロバイダ側からみると、ヘヴィユーズし過ぎる一部ユーザーは(そのユーザーに悪意がないとは言え)公園にバイクやトラックで乗り込むのと同じようなインパクトがあります。

そこで速度制限をかけるわけです。

速度制限があるために、共有で使うWiMAX2+の回線が混雑から免れ多くのユーザーが快適に利用できます。

最大100Mbpsを超えるモバイル通信サービスが乱立する中で、なんの速度制限もないサービスがあればむしろ私は疑いますね。

そういうサービス程、ホームページに小さい文字でユーザーにとって厳しい速度制限が書かれているものです。

3日間10GBの速度制限の内容とは?

さて、では3日間10GBの具体的な速度制限の内容はどんなものでしょうか。
以下にその内容をまとめます。

WiMAX2+速度制限

WiMAX2+速度制限

WiMAX2+の速度制限は非常に緩いものです。

ソフトバンクやau・ドコモのような大手通信キャリアや格安スマホが月間データ通信量20GB・30GBの大容量プランを発表する昨今に、たった3日間でその1/2~1/3のデータ通信量を消費しないと速度制限にかからないのです。

しかも、大手通信キャリアや格安SIMなど多くのモバイル通信では、速度制限後の通信速度が最大128Kbps・最大200Kbpsと昔のナローバンド並に低速な中、WiMAX2+のこの速度制限では、制限後にも1MbpsとYouTubeの標準動画が鑑賞できる程です。

最大128Kbps・最大200Kbpsでは動画はとてもみられません。

それにちょっとホームページをみるときも、少し画像が多いだけでページが開くのに10秒・20秒などの長い時間がかかりネットサーフィンも快適にできないでしょう。

影響があるユーザーはほんの一握りのヘヴィユーザーだけ!の理由

・高画質(HD)なYouTubeの動画を1日4時間以上かつ3日間連続で鑑賞するくらいでないと3日間10GBの速度制限に抵触しない

そもそも自分の利用に当てはめてみて3日間10GBの通信速度制限に抵触する可能性があるのか考えてみましょう。

ざっくりとした計算になりますが、3日間10GBなら1日あたり3.3GB、1ヶ月間あたり100GBのデータ通信量を消費できることになります。

マーケティングやコンサルティングの専門会社「株式会社MM総研」の調査によると、スマホユーザーの1日あたりの平均通信時間は179.2分で、かつ用途として多いのはコミュニケーション(メール・メッセージの送受信、IP電話、SNS)や情報収集(インターネット閲覧、ニュース、地図アプリ)とのことです。

たとえばLINEのメッセージ送受信で消費されるデータ通信量は、長文で送受信してもたいてい1回100KBに満たないので、10GBあれば3日で10万回も送受信できることになります。

またLINEの音声通話の場合、1分で1MB程度のデータ通信量が消費されるため、3日間10GBなら3日で約1万分も使えてしまいます。1日1440分(3日で4320分)ですから、3日間ずっと通話し続けても使い切れない計算です。

さらにインターネットの閲覧についても、画像が多い高画質なホームページを3MB程度とすれば10GBなら約3,300ページも閲覧できる計算となり、3日間ではとても使い切れないでしょう。

このようにコミュニケーション(メール・メッセージの送受信、IP電話、SNS)や情報収集(インターネット閲覧、ニュース、地図アプリ)といった利用では、3日間10GBのデータ通信量は十分過ぎる量と考えられます。

データ通信量を大量に消費する代表的な使い方といえば動画が絡むもの、言い換えれば動画の視聴だったりビデオチャットの利用だったりです。

ただし、その場合でも以下の表のとおり、10GBもあればこんなにも使える計算です。

10GBのデータ通信量でYouTubeを参照できる時間

10GBのデータ通信量でYouTubeを参照できる時間

YouTubeのことをよく使っている人のために言い換えると、超高画質な動画とはYouTubeのHD画質(1080p)、高画質(HD)とはYouTubeのHD画質(720p)に相当します。

HD画質(720p)程度のレベルの動画を1日約4時間、HD画質(1080p)レベルの動画でも1日約2.3時間、なおかつそれを3日間続けないとWiMAX2+の3日間10GBの速度制限に引っかからないわけです。

また注目すべきは制限が発生する時間。18時~2時といえば、自宅の固定回線を使ってWi-Fi接続する人が多いのではないでしょうか。

つまり仮に制限が発生したとしても、たいていは自宅の固定回線で代替できてしまうのです。こう考えみると、殆どのユーザーはこの通信量制限で困ることはないと言ってよいですよね。

3日間10GBの速度制限で影響が出ると考えられる場合は?

万が一3日間10GBの速度制限(制限後の通信速度は概ね1Mbps)に抵触したとして「どんな場合に影響があるか」をあらかじめ知っておけば、使い方を工夫できるので余計なストレスを貯めずにすみますよね。

ここでは、概ね1Mbpsの通信速度で「どんなときに影響がでるか」をまとめてみます。

概ね1Mbpsで出来ないこと

概ね1Mbpsで出来ないこと

この表にある以外での利用、たとえばスマホでLINEを使ったりホームページを見たり、または標準画質の動画を観るくらいなら問題ありません。

まとめ

WiMAX2+ 3日間10GBの速度制限は一部のヘヴィユーザーを除いてほとんどのユーザーに影響がないばかりでなく、回線の混雑を防ぐためには必要な措置です。

また仮にこの速度制限に抵触しても18時~2時頃までしか速度制限がかからないので、その時間に自宅のWi-Fiを使っているユーザーには影響がない上、速度制限に抵触して1Mbps程度の通信速度があればYouTube標準画質の動画が鑑賞できます。

「WiMAX2+ 3日間10GBの速度制限とはどんなものか」の概要を正しく知っておくことで、この速度制限を必要以上に恐れずにすみます。

かえってWiMAX2+がその程度の速度制限しか行われないユーザーにとって使いやすいサービスであることがわかるでしょう。