WiMAXのLTEオプション無料契約(3年契約)はえらぶべき?

WiMAX2+でLTEオプションの料金が無料となる3年契約の概要や注意点、えらぶべき基準を解説しています。

LTE回線の利用は便利ですが、ユーザー毎のモバイル環境や使い方によっては、この契約をすることでかえって損をしてしまうこともあります。

どういったときにこの契約をすればよいか正しく理解して、かしこく活用したいものですね。

Contents

スポンサーリンク
google_adsense_336_280

そもそもLTEオプションとは?

WiMAX2+が利用している電波は高周波であるため直進性が強く、通信速度が高速になりやすい反面、障害物を回り込む力が弱く屋内へ届きにくくなるのが難点。

その点、低い周波数帯の電波を使うLTEの方が屋内でつながりやすいという特長があります。

そしてLTEオプションとは、WiMAX2+の契約でLTEによる通信を行うサービスのことです。

WiMAX2+でハイスピートプラスエリアモードという通信モードを設定すると、WiMAX2+の電波が届かない場所で自動的にLTE通信に切り替えて通信を行います。

LTEオプション利用時の注意点

LTEオプションは一見便利ですが、以下にあげる3つの注意点があります。

  • えらぶWi-Fiルーターによっては対応していない
  • 1度でも使うと1,005円/月の追加料金が発生
  • ハイスピートプラスエリアモードで月間7GBのデータ通信量を消費すると速度制限が実施され、月末まで通信速度が最大128Kbpsになる

月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信が使い放題なのが魅力のWiMAX2+において、特に3番目の注意点は重要。

サービスのメリットを潰してしまうわけです。

そのため仮にLTEオプションを使うとしても、データ通信量を気にしながら使わないといけません。

LTEオプションが無料になる3年契約とは?

WiMAX2+では、LTEオプションの追加料金(1,005円/月)を無料とする3年契約のプランを2017年6月1日にリリースしました。

通常の契約では契約期間は2年間で、契約更新月以外に解約すると以下契約解除料(違約金)が発生します。

WiMAX違約金/2年契約

WiMAX違約金/2年契約

一方3年契約プランでは、契約解除料が以下のようになります。

契約解除料(違約金)が発生する期間が、2年間から3年間にのびています。

月額料金などその他の料金はかわらない

契約期間が2年間の通常契約と3年契約の違いは契約解除料とLTEオプションの料金のみ。

月額料金や初期費用を含め、その他は全くかわりません。

3年契約をする際に注意すべきこと

2017年6月時点で、当サイトの確認する限りこのプランに対応しているのはWiMAX2+の元祖「UQ WiMAX」をはじめ一部のみでした。

3万円程度のキャッシュバックを行うとくとくBBや月額最安級のBroad WiMAXなど、多くのWiMAX2+プロバイダはこのプランに対応していません。

UQ WiMAXと比較すると、Broad WiMAXやとくとくBBなどは2年間総額で2~3万円程度安くなります。

これから3年契約に対応するプロバイダは増える可能性はありますが、3年契約をえらぶことでプロバイダの選択肢が少なくなると想定されることは注意しなければなりません。

また1~2年もWiMAX2+を使っていれば、より性能のよいWi-Fiルーターがリリースされている可能性が高いですし、場合によってはそれがより高速な通信速度に対応している可能性もあります。

手持ちのWi-Fiルーターはバッテリーの減りが早くなるなどで機種変更したくなることもあるでしょう。

2年契約ならフットワーク軽く機種変更のためにプロバイダの乗り換えなどしやすいですが、3年契約だとそれがしにくくなります。

その点、UQ WiMAXは契約してから22ヵ月目以降なら無料で新機種に乗り換えられるシステムがあり便利。

3年契約をする際は検討中のプロバイダか機種変更に対応しているかも確認しておきたいですね。

3年契約をえらぶべきか否かの基準は?

WiMAX2+の電波が届かない場所でインターネットをしたい場合にLTEオプションは役に立ちます。

たとえば、クライアントとのミーティンクが地下でWiMAX2+の電波が届かなかった場合、また旅行や出張でWiMAXの電波が届かない郊外へ行く必要がある場合など、たとえ1,005円/月が追加されてもモバイル通信を使いたいことはあるでしょう。

仮に通信費用の安い格安SIMでも、月間7GBまで高速なモバイル通信が使えるプランを契約しようとすればだいたい月額1,500円以上かかりますから、それと比較すれば安いともいえます。

それをふまえて、どういった場合に3年契約をえらぶべきでしょうか。

以下、その判断をする基準を2つ紹介します

スマートフォンのLTE回線は使えない?

大手携帯キャリアや格安SIMの契約でスマートフォンを利用している場合、スマートフォンではLTE回線を利用していますよね。

仮に毎月データ通信量が余って繰り越しているぐらいなら、WiMAX2+の電波がとどかないときだけその回線を使えないかイメージしてみてください。

「大丈夫そうだな」ということなら、あえてWiMAX2+の3年契約をする必要はないでしょう。

テザリングは使えない?

テザリングとはスマートフォンの通信回線を使って、パソコンやタブレットなど他の機器をインターネット接続する技術のこと。

テザリングに対応したスマートフォンであれば、スマートフォン本体をモバイルルーターのように使うことができるのです。

前項と同様に、仮にスマートフォンで利用しているLTE回線のデータ通信量が毎月余っているなら、それを活用してテザリングを使ってもよいのではないでしょうか。

こんな場合には3年契約はおすすめ

WiMAX2+の電波が届きにくい地下鉄の車内や建物の奥まった場所、旅行や出張で訪れる郊外などでモバイル通信を使う機会が頻繁にあるならLTE回線の利用は便利。

その上スマートフォンで契約しているLTE回線のプランで、残りのデータ通信量がいつも少なくて前項で説明したようにテザリングなどでカバーできないようであれば3年契約はおすすめです。

契約期間は長くなってしまうものの、月間7GB分までLTE通信が無料で使えるようになるわけですから、かえってお得といえるでしょう。

ただ上述したように、そもそも検討中のプロバイダが3年契約に対応していないこともあるので注意しましょう。

2017年6月現在でこのプランに対応しているのは、当サイトが確認する限りUQ WiMAXのみでした。

まとめ

LTEオプションが無料になるWiMAX2+の3年契約は、WiMAX2+の電波が届かない場所でモバイル通信を行う機会が頻繁になるならぜひ検討したいプランといえます。

つながりやすいLTEによる通信を月間7GB分も無料になるのはお得です。

ただしスマートフォンで利用しているLTE回線の契約で、毎月データ通信量に余裕があるなら、3年契約をえらばずそちらを代用する方法もあるでしょう。

スマートフォンのテザリングを使えば、タブレットやPCもインターネット接続も可能です。

また3年契約はそもそも対応しているプロバイダが限られることにも注意して下さい。

当サイトで確認した限り、2017年6月現在、対応するプロバイダはUQ WiMAXなど一部のみです。