WiMAXのハイスピードモード・ハイスピートプラスエリアモード・ノーリミットモードって何?

WiMAXでインターネット接続する際には、ノーリミットモード・ハイスピートモード・ハイスピードプラスエリアモードの3つの通信モードのうちいずれか1つを利用します。

基本的には標準のハイスピードモードを使いますが、各モードにメリットや注意点があるためそれぞれの特長を把握し使い分けることが必要です。

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WiMAX2+の3つの通信モード

WiMAX2+には以下にあげる3つの通信モードがあります。

WiMAX2+を有効に利用する場合は、これら3つのモードの違いを正しく理解しておくことが必要です。

WiMAX2+・通信モード

WiMAX2+・通信モード

WiMAXのWi-Fiルーターによって3つのうちいずれか1つ以上のモードに対応しています。

対応していない場合、そのWi-Fiルーターではそのモードが使えません。

通信モードはどう切り替えればよい?

一部機種を除いて、モードの切り替えはWi-Fiルーター本体の設定を変えることで簡単に実行できます。

申込などは必要ありません。

なお旧機種の中にはノーリミットモードとハイスピードモードの切り替えが自動で行われ、手動で操作できないものもあります。

ノーリミットモードとは?

最大13.3MbpsのWiMAX回線を利用した通信モード。

WiMAXでは、2013年により各段に高速なWiMAX2+回線が登場しました。

ただWiMAX2+リリース当初は、まだこの新しい回線に対応した地域が広くなかったことから、未対応の地域でWiMAX回線が使えるようにつくられたのがノーリミットモードです。

「ノーリミット」という名の通り、他の2つのモードと違って速度制限のないモードでもあります。

現在WiMAXプロバイダでは、ノーリミットモードに対応したWi-Fiルーターをほとんど提供していません。

まだWiMAXにしか対応していないエリアが一部エリアあるものの、より高速なWiMAX2+の提供エリアの広さが、ほぼWiMAXにおいついた(エリアによってはWiMAX2+のみに対応)ことなどがその理由としてあげられます。

そのため現時点でノーリミットモードを使う意味はほとんどありません。

ハイスピードモードとは?

最大440MbpsのWiMAX2+回線を使うWiMAX2+の標準的な通信モードです。

WiMAX2+サービスで提供される全てのWi-Fiルーターは、当然全てこのモードに対応しています。

ギガ放題プランを契約した場合、ハイスピートモードを使った通信について月間データ転送量無制限での利用が可能。

ただしノーリミットモードと違い、以下の速度制限のルールがあります。

3日間10GB速度制限

3日間10GB速度制限

ただこの速度制限は非常にゆるやかなので、ほとんどのユーザーが気にする必要はないです。

10GBとはYouTubeでハイビジョン画質の動画を約13時間鑑賞してようやく消費しきれるデータ通信量。

言い換えると1日2時間の映画を3日連続して鑑賞しても使い切れないほどです。

ネットサーフィンやLINEの利用ぐらいでは到底使い切れません。

さらに万が一制限が行われても、YouTube標準画質の動画が鑑賞できる程度の通信速度は確保できるので、それほど不便にも感じないでしょう。

ハイスピートプラスエリアモードとは?

WiMAX2+とau 4G LTEを自動的にWi-Fiルーターが切り替える通信モード。

WiMAX2+とauのLTE回線であるau 4G LTEを比較した場合、特に田舎などではau 4G LTEの方が対応するエリアが広く、また屋内でのつながりやすさもau 4G LTEに分があります。

”プラス”の名がつくように、ハイスピードモードよりも一見優秀な通信モードといえますが、1度でもこのモードに切り替えると月額1,005円の追加料金が発生するので注意が必要です。

また仮に月間データ通信量無制限のギガ放題プランを契約している場合でも、その対象は繰り返すように上述のハイスピードモードであってハイスピートプラスエリアモードは対象外。

仮にハイスピートプラスエリアモードで月間7GBのデータ通信量を消費してしまうと速度制限が行われ、ハイスピードモードの通信も含め月末まで最大128Kbpsという低速な通信速度が強いられてしまいます。

そのため、このモードを利用するのは地方に数日の旅行や出張をする際など、WiMAX2+の電波が届かないエリアで「どうしても」au 4G LTEの通信に頼らざれるを得ない時だけに節約するとよいでしょう。

ちなみに7GBあれば、目安としてそれぞれの通信ごとに以下にあげるくらいの利用が可能です。

7GBデータ通信量目安

7GBデータ通信量目安

7GB・YouTubeデータ通信量・目安

7GB・YouTubeデータ通信量・目安

なおWiMAXのWi-Fiルーターの中には、ハイスピートプラスエリアモードに対応していない機種もあるので注意してください。

ハイスピードプラスエリアモードを利用したいのであれば、えらぶ機種に注意するようにしましょう。


ハイスピードプラスエリアモードも、3日間10GBの速度制限の対象です。

結局どのモードを使えばよいの?

まず今後新しくWiMAX2+を契約するのであれば、古いWiMAX回線を利用するノーリミットモードに対応したWi-Fiルーターが購入できるプロバイダは少ないです。

仮に対応したWi-Fiルーターを購入できたとしても、現時点で提供エリアの差はほぼないか、地域によってはWiMAX2+しか対応していないこともあるのでノーリミットモードが活躍する機会は少ないでしょう。

ちなみにハイスピードモードで3日間10GBの速度制限が行われた際は、ノーリミットモードの方が通信速度が高速になる可能性は否定できませんが、この制限自体がゆるいためその心配はほとんどありません。

その上、ノーリミットモードに対応するWi-Fiルーターの多くは、ハイスピードモードのエリア外に入った際にのみノーリミットモードに自動切替され手動での切り替えがきかないので、代替えとして使うこともできないです。

そのため基本的には標準のハイスピードモードを利用すればよいでしょう。

3日間10GBの速度制限があるとはいえ、余程のことがないとこの制限に抵触することはありません。

ギガ放題プランを契約すれば、ハイスピードモードの通信は月間データ通信量無制限で利用できます。

最後のハイスピードプラスエリアモードは月間7GBのデータ通信量制限があるため、ハイスピードモードが使えないエリアでのみ「節約して」使うとよいでしょう。

まとめ

WiMAX2+の3つの通信モードのうち、基本的にはWiMAX2+回線による通信が行える標準のハイスピードモードを使います。

WiMAX2+回線の提供エリア外や電波の届かない場所に限り、LTEによる通信が行えるハイスピードプラスエリアモードを使うとよいです。

ただしハイスピードプラスエリアモードを使うと1,005円/月の追加料金が発生する上に、月間7GBのデータ通信量制限があるので、使い過ぎに注意してください。

最後のノーリミットモードは速度制限がないメリットがありますが、対応するルーターをほとんどのWiMAXプロバイダが扱っていない上に3つのモードで最も低速、かつ提供エリアが特別ひろいわけでもないので使う機会はないでしょう。