WiMAX2+と他モバイル通信との比較【こんな人にはWiMAXはオススメできない!】

WiMAX2+は高速なモバイル通信が、月間データ通信量を気にせず使えるサービス。

モバイル環境で、動画鑑賞などのデータ通信量を激しく消費するサービスを頻繁に利用したいユーザーにおすすめですが、ここではWiMAX2+には他のモバイル通信サービスと比較してどんなデメリットがあり、どういった人にむかないかをまとめています。

外出先などでのインターネットにWiMAX2+を使うか否かの判断に迷っている際には、この記事を参考にして下さい。

Contents

スポンサーリンク
google_adsense_336_280

WiMAX2+とは?

WiMAX2+は月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信が利用できるサービス。

月額料金は完全定額で、プロバイダによって異なりますが約3,500円~約4,500円程度です。

また最初にかかる費用が少ないのも特長的で、他のモバイル通信サービスでは2万円ほどかかることがあるWi-Fiルーターが、WiMAX2+ならプロバイダのキャンペーンで無料になることもしばしば。

モバイル通信を始める際には高額なWi-Fiルーターがネックになることもありますが、WiMAX2+ならその心配がありません。

プロバイダによっては2万円から3万円というキャッシュバックを行っているのも特長的。

プロバイダによってお得なキャンペーンが目白押しです。

しかしWiMAX2+にもデメリットがあり、これから紹介するタイプにあてはまる人にはおすすめできません。

他モバイル通信と比較から「こんな人にはWiMAXはおすすめできない!」

ネットサーフィンやLINE音声通話ぐらいしかモバイル通信を使わない人

WiMAX2+の魅力は何といっても、高速モバイル通信を月間データ通信量無制限で使えること。

そのため、以下に記載する目安のようにデータ通信量の消費が少ないネットサーフィンやLINEのテキストメッセージ送受信や音声通話程度でしかモバイル通信を利用しないのであれば、その魅力を生かし切れません。

10GB/HP参照目安

10GB/HP参照目安

10GB/SNS目安

10GB/SNS目安

10GB/LINE/目安

10GB/LINE/目安

大手携帯キャリアの大容量プランでは月間データ通信量20GB以上提供されますが、この目安を基に算出すると、たとえばLINEの音声通話なら月間で約332時間(1日10時間以上)通話しないと消費しきれないレベル。

また画像の多いホームページを月間約8,000ページ(1日あたり250ページ以上)閲覧しないと、20GBのデータ通信量は使い切れません。

このくらいなら、モバイル通信用に別途サービスを契約するにしても月間数GB程度・月額1,000円程度の格安SIMの小容量プランで十分でしょう。

月間データ通信量無制限のWiMAX2+ギガ放題プランまで契約する必要はないですね。

モバイル通信を使うのに「ちょっとした手間」をかけるのが嫌な人

手元のスマートフォンでのみモバイル通信を使うのであれば、大手携帯キャリアの通信プランや格安SIMから借りたSIMさえ挿入されていれば、それ1台でインターネットへ接続できます。

またそれらのプランのデータ通信量ですむのであれば、テザリングという手法を使ってスマートフォンをルーター代わりにし、パソコンやタブレットをモバイル通信でインターネット接続することも可能。

たいしてWiMAX2+を利用するのであれば、モバイルWi-Fiルーターという機器を別途携帯しなくてはなりません。

バッテリーを搭載してコンセントに挿さなくても使えるようにしているため、もちろん充電も必要です。

また無線の電波を使うモバイル通信は回線によってつながりやすさが違います。

そして電波の届きにくい建物の窓から離れた場所や地下などでは、WiMAX2+と比較すると大手携帯キャリアや格安SIMで使うLTE回線の方がつながりやすいのは事実。

WiMAX2+の使う周波数と違い、LTE回線が使うのは低周波帯の電波で直進性が弱く障害物をすり抜けやすいのが理由です。

そのためWiMAX2+を使うなら、たとえばレストランなどでは電波をキャッチしやすい窓際の席をとるようにするなどの工夫がLTEよりも必要になります。

つまりLTEと使う手間がかかるのがWiMAX2+ということです。

「そこまでしてモバイル通信を使いたくないな」というユーザーには、WiMAX2+はおすすめできません。

モバイル通信費の節約に興味がない人

大手携帯キャリアでは契約のデータ通信量を使い切っても、1,000円/GBなどで追加容量を購入できます。

格安SIMも同じようにデータ通信量を追加で購入するシステムがありますし、月々4,000円~6,000円程度で20~30GBの大容量プランを契約することも可能です。

既存の大手携帯キャリアの契約や格安SIMの契約でもお金を出しさえすれば、このように大容量の通信が可能なわけです。

たいしてWiMAX2+は、繰り返すように月々約3,500円~約4,500円で高速なモバイル通信が月間データ通信量無制限で使えるサービス。

追加費用もないので、消費するデータ通信量が増えれば増えるほど通信費用の節約になるわけですが、「別に料金が多くなっても構わないよ」ということならWiMAX2+を新しく契約するメリットもなくなってしまいます。

通信速度をあまり気にしない人

モバイル通信で動画を鑑賞したり重たいファイルをダウンロードしたりする機会が少なく、モバイルの通信速度をあまり気にしないなら、安価な格安SIMが適しているでしょう。

格安SIMでは普段はたいてい数Mbps程度、ランチタイムなど混雑する時間帯は1Mbps未満になることもありますが、ちょっとホームページで検索をかけたりLINEで音声通話したりする程度ならそれで十分です。

動画に関しても、映像が荒い低画質でよいならそれほど通信速度は必要とされません。

短期での利用を検討している人

WiMAX2+は2年間の長期契約がベースとなるサービスです。

この契約期間の満了前に解約すると以下の違約金(契約解除料)が請求されます。

WiMAX違約金(契約解除料)

WiMAX違約金(契約解除料)

そのため残念ながらWiMAX2+は短期利用にはむきません。

多くの格安SIMのMVNOでは、データSIMを最低利用期間なしで提供しているためそちらを利用するか、以下のような短期利用専門のレンタル業者を検討するとよいでしょう。



他のモバイル通信と比較してWiMAX2+をおすすめするのは

WiMAX2+をおすすめするのは、裏返すと上記にあげたパターンに当てはまらない人です。

まとめると

  • データ通信量を気にせず動画を見るなどしてモバイル通信を思いっきり楽しみたい
  • データ通信量が増えるたびに通信費用が増えるのは避けたい
  • モバイルWi-Fiルーターを別に携帯する必要があるのもかまわない
  • できるだけ安定的に10Mbpsを超える高速な通信速度をモバイルでも利用したい
  • 短期ではなく長く使えるモバイル通信サービスを探したい

ということであれば、WiMAX2+はオススメできるサービスです。

WiMAX2+ならまるで自宅の固定回線を使うのと近い体感で、快適に高速なモバイル通信が利用できる上に、通信費用を節約することができます。

この点に興味があれば、一度検討していただきたいサービスです。

まとめ

WiMAX2+は「高速なモバイル通信を、月間データ通信量を気にせずがんがん利用したい!」と考えるユーザー向けのサービスです。

そのために別途モバイルWi-Fiルーターを携帯する手間をいとわないのであればおすすめできます。

逆にデータ通信量をそれ程必要としなかったりデータ通信量の節約に興味がなかったりするのであれば、大手携帯キャリアの大容量プランや格安SIMのプランの方が適しています。