WiMAXを固定回線の代替に使ってみた【消費した通信量は?】

WiMAX2+は月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信を利用できるため、節約のために固定回線の代替として使われることも多いです。

しかしネックになるのは速度制限。

ここではわたしが固定回線の代替としてWiMAX2+を使ってみたケースを例に、どのくらいのデータ通信量を消費し速度制限に抵触するかの例を紹介。

またその結果をもとに、どんなケースならWiMAX2+を固定回線として使えるかを考察します。

Contents

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WiMAX2+は固定回線の代替としても使えるモバイル回線

工事不要で初期費用も安いWiMAX2+を固定回線の代替として利用するユーザーは多いです。

WiMAX2+なら早ければ申し込んだ翌日には使えるようになることを加えて、Wi-Fiルーター代も無料とするプロバイダがほとんどなので契約に必要な費用は事務手数料3,000円ですみます。

月額料金も4,000円程度と安いのも魅力。バッテリー非搭載のホームタイプのルーターが人気で品切れになる程。

WiMAX2+を固定回線代わりに使えるのは、高速なモバイル通信を月間データ通信量無制限で利用できるためです。

月間データ通信量を使い切ってしまって、自宅のインターネットが月末までホームページの閲覧にも支障が出るほどに低速となる、といったことはありません。

固定回線代わりとして通信速度は問題ない

WiMAX2+の通信速度は、電波状況に問題さえなければ数十Mbps、場合によっては100Mbpsを超えることもあります。

そのため通信速度に関しては、固定回線の代替として利用しても差し支えないといってよいでしょう。

ちなみに以下は、わたしが自宅でWiMAX2+の通信速度を計測した結果です。

ちなみに計測したのは、固定回線でもモバイル回線でも、混雑して通信速度が遅くなることが多い夜間(午前0時頃)です。

光回線にはかないませんが、このぐらいの通信速度があれば、固定回線の代替として問題ないのではないでしょうか。

ちなみに私の環境ではping速度も50ms未満なので、FPSのような通信品質をきびしく求められるオンラインゲームも問題なく楽しめると思います。

固定回線の代替え利用の際に障害となる3日間10GBの速度制限とは

通信速度に問題なくても、WiMAX2+の固定回線利用のネックとなるのは、3日間10GBの速度制限。

繰り返すようにWiMAX2+には月間データ通信量は無制限であるものの、一部の突出したヘヴィユーザーの利用によりその他大勢のユーザーの利用に支障がでないように、以下速度制限のルールが設けられています。

多くのモバイル通信サービスが月間20~30GBのデータ通信量のプランを提供する中で、3日で10GBというのは余裕がありますが、固定回線の代替として足りるか否かはグレイです。

制限が行なわれる時間に関しても18時頃~2時頃といえば、自宅の固定回線を使うユーザーが多い時間帯です。

最後の制限時の通信速度(概ね1Mbps)とは、他のモバイル通信の速度制限(最大128Kbps・最大200Kbpsなど)と比較するとはるかに高速。

概ね1Mbpsで、実際にどのような影響がでるかは以下コンテンツでまとめていますので、興味があればあわせて参考にしてください。

WiMAX2+の3日間10GBの速度制限に抵触してみて分かった具体的な影響
3日間10GBの速度制限に抵触するとどうなるか、実際に試した結果をまとめています。どんな影響があるか把握しておけば、仮に速度制限に抵触しても適切に対処できるでしょう。

WiMAX2+を固定回線代わりに使ってみたときのデータ通信量

わたしは、普段WiMAX2+を外出先用のモバイル回線としてのみ利用しています。

ファミリレス・カフェ・電車や公園などなどで、好きな動画を高画質で鑑賞したり、仕事をしたりする際に便利に使っています。

今回は固定回線として代替え利用したときにどのくらいのデータ通信量を消費するか、実際に試して計測してみました。

わたしはふだん自宅で仕事をしているので、他のユーザーと比較すると固定回線はヘヴィユーズしている部類に入ると思います。

仕事に息抜きに自宅の固定回線を酷使しています。

そして今回の実験では、WiMAX2+でノートPCをインターネットに接続し、以下通信を行いました。

  • ホームページの閲覧(100ページ程度) ※仕事での情報検索のため
  • YouTube標準画質の動画(60分) ※素人ユーザーの「〇〇してみました」動画など
  • Amazon Music(4時間かけっ放し) ※仕事をしている際のBGM代わりに
  • YouTube1080p画質の動画(60分) ※好きなミュージシャンのミュージックビデオ鑑賞
  • TVerで見逃したテレビ番組視聴(60分)
  • Twitterのつぶやきチェック(20分) ※動画は自動再生状態
  • Google Driveでオフィスファイルのアップロード・ダウンロード(数MBファイル×10回)
  • ウイルスソフトのアップデート(パターンファイル約20MBのダウンロード)

約3時間の動画視聴に4時間の音楽かけっぱなし。

このうち、1時間は特に膨大なデータ通信量を消費するHD画質動画の鑑賞です。

固定回線代わりに使ってみる実験ということで、気持ちいつもより多くインターネットを使ってしまいました。

もちろん、この程度なら通信速度は問題ありません。

どれもさくさく利用できます。

そして問題のデータ通信量ですが、これだけ使って2.9GBでした。

仮にこのペースで3日間続けて使っても合計9GB未満ですから、3日間10GBの速度制限に抵触しません。

今回は、いつもよりヘヴィユーズしていますが、さらなるヘヴィユーズをしても問題なさそうですね。

わたしの使い方ぐらいであれば、固定回線の代替としてWiMAX2+をえらんでも快適に利用できるでしょう。

使用例では速度制限に抵触しない、しかしこういう場合は…

わたしの例では、WiMAX2+を固定回線代わりに利用しても速度制限には抵触しません。

ですが、使い方次第では3日間10GBの速度制限に抵触してしまうので注意しましょう。

ネックになるのは、データ通信量の消費がはげしい通信。

具体的に例をあげると、高画質な動画の鑑賞があげられます。

YouTubeの場合、以下のように画質によって消費するデータ通信量に大幅な差があります。

今回のわたしの使用例では、YouTube1080p画質(超高画質)での視聴は1時間だけだったので、1日のデータ通信量は3GB未満にとどまりました。

仮に標準画質で視聴していたところを超高画質に切り替えていたとすると、約1.1GBデータ通信量が増えることになるので、結果消費するデータ通信量の合計は4.0GBに。

これが3日間続けば、速度制限に抵触し標準画質のYouTube動画は鑑賞できるものの、ハイビジョン画質(HD画質)以上は鑑賞できない状態になります。

このように通信の種類によっては消費するデータ通信量が他と比較して膨大となり、速度制限の可能性がぐっと高くなります。

他にデータ通信量のはげしい使用としてあげられるのは、たとえばSkypeビデオ通話。

1分につき目安として約36MBのデータ通信量を消費するため、30分利用するためには、約1GBものデータ通信量が必要となる計算です。

つまり自宅の固定回線の代替としてWiMAX2+を使う際には、残念ながら3日間10GBの速度制限のために、どんな通信でも思う存分使えるというわけではありません。

YouTubeを例にとるなら、HD画質(1080P)の動画を鑑賞する時間を節約して、標準画質に落とすなどの工夫をすることになります。

WiMAX2+を固定回線代わりに使えるケースとは?

わたしの使用例をみてわかるように、余程の利用をしない限り3日間10GBの速度制限に抵触することはありません。

ただし、YouTube1080p画質の動画をたっぷり鑑賞したいなどヘヴィにインターネットを使うなら、残念ながらWiMAX2+を固定回線の代替として利用するのはむかないでしょう。

また固定回線並に高い通信品質が求められる、FPSのようなオンラインのアクションゲームを快適に楽しみたいのであれば固定回線の利用をおすすめします。

逆に言えば、わたしの使用例をみていただいて「こんなに使わないな」と思ったり、動画の画質を落として節約したりしてよい、ということならWiMAX2+を固定回線の代替に使っても問題ありません。

わたしのように仕事のために長時間インターネットを使っても問題ないレベルなわけですから、ざっくりとしたイメージとして四六時中PCに向かってインターネットを使うユーザーでなければ問題になることはないでしょう。

まとめ

WiMAX2+の3日間10GBの速度制限はゆるいため、余程のヘヴィユーズをしない限りこの制限に抵触するほどのデータ通信量が消費されることはありません。

高い画質の動画を長時間鑑するなど、データ通信量のはげしい利用を長時間続けない限りは、固定回線の代替に利用して差し支えないでしょう。

また紹介したわたしの使用例を参考に、「こんなに使わないな」ということであれば、WiMAXを固定回線代わりに検討してよいと考えられます。