YouTube やDAZN(ダゾーン) テレビで見るとデータ通信量はどのくらい?WiMAXでみられる?

YouTubeやDAZN(ダゾーン)などのコンテンツをテレビで鑑賞すると、膨大なデータ通信量を消費します。そのためWiMAXなどのモバイル通信を、固定回線代わりに使っているユーザー、使うことを検討しているユーザーは注意が必要。ここでは、実際にどれくらいのデータ通信量を消費するかや、WiMAXを固定回線代わりに使った場合に、速度制限に抵触せずどの程度鑑賞できるかの目安を解説しています。

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YouTube やDAZN(ダゾーン)もテレでみられる時代に

今やYouTubeやDAZN(ダゾーン)、Hulu、Amazonビデオといったインターネットコンテンツがテレビの大画面で楽しめる時代になりました。サッカーなどのスポーツ生中継や映画、アニメ、テレビ番組の再配信などなど多彩なコンテンツをテレビの大画面で、しかもハイビジョン以上の高画質でみられるのは楽しい限り。しかも無料、もしくは安価な月額定額で鑑賞できるのも魅力です。

消費されるデータ通信量は膨大…

ただし、ここで気を付けなければならないのは、これらのコンテンツをテレビで鑑賞した場合、消費されるデータ通信量がケタ違いに膨大になること。ホームページをみたりインターネットで音楽を聴いたりするのとは比べ物になりません。

本来、これらのコンテンツはフレッツ光など固定回線で視聴されることを想定しているので、データ通信量に関して問題視されることは少ないです。しかし中にはWiMAXなどのモバイル回線を固定回線の代替えとして利用するケースもあるため、その際、速度制限に抵触してしまわないかなどの問題が発生します。そこで、ここではYouTubeやDAZN(ダゾーン)をテレビで視聴すると、どのくらいのデータ通信量を消費するか、著者の計測結果を紹介しましょう。

YouTubeやDAZN(ダゾーン)をテレビでみる方法

ちなみに、わたしはAmazonのFire TV Stickをテレビに接続して、YouTubeやDAZN(ダゾーン)をテレビで見ています。テレビのHDMI端子に挿してWi-Fiの設定をするだけ。しかもWPSに対応しているので、面倒なパスワード入力の必要もなくボタン1つで設定完了します。

他に対応のテレビ製品を使ったりゲーム機を使ったりすることでも、YouTubeやDAZN(ダゾーン)などをテレビで視聴することが可能。ただ、視聴に利用する機器ごとにデータ通信量が異なるのは考えにくいです。

YouTubeをテレビで視聴した際に消費するデータ通信量は?

大画面のテレビでの視聴に適したHD画質(1080P)でYouTubeの動画を鑑賞した場合、消費したデータ通信量は5分で約100MB(1時間換算で約1.2GB)でした。ちなみにパソコンで視聴した場合でも、ほぼ同様のデータ通信量を消費することを確認しています。

格安SIMや大手携帯キャリアでは月間20GBを超える大容量プランを展開していますが、仮に20GBでは月間17時間足らず(1日約35分)で速度制限に抵触することに。いかに膨大なデータ通信量かがわかりますね。

YouTubeには画質が低い動画もたくさん

一般ユーザーも手軽に動画をアップロードできるYouTubeでは、画質の低い動画も数多くあります。テレビの大画面でみると、PCやスマートフォンと比較してもさすがにその粗さが気になるかもしれませんが、ことデータ通信量についてはHD画質(1080P)の動画の数分の一に。データ通信量や速度制限には優しいといえますね。

DAZN(ダゾーン)をテレビで視聴した際に消費するデータ通信量は?

サッカーをはじめプロ野球、バレーボール、F1などさまざまなスポーツの生中継・見逃し配信で人気の高いDANZ(ダゾーン)。料金は月額定額制で毎月1,750円(ドコモユーザーなら980円/月)です。巷の評判通り、消費するデータ通信量は、わたしが計測した範囲でも他の動画サイトと比較しても群を抜いていました。

DAZN(ダゾーン)では高画質・標準画質の2種類があり、アプリが自動的に環境に適した方をえらんでくれます。テレビで視聴した場合、基本的には高画質がえらばれるようです。そして、それを踏まえて消費するデータ通信量は、サッカー1試合分(2時間)で約7GBでした。

わたしはスマートフォンやPCでDAZN(ダゾーン)を視聴したこともありますが、テレビでもPCで視聴するのとほぼ同程度のデータ通信量を消費しているようです。
※わたしの計測では、YouTubeをテレビで視聴した場合の約3倍

DAZN(ダゾーン)が消費するデータ通信量はどのくらい?WiMAXで使える?
DAZN(ダゾーン)でどのくらいのデータ通信量が消費されるかの計測結果や、月間データ通信量無制限のWiMAX2+で問題なくDAZN(ダゾーン)を楽しめるかをまとめています。

ちなみにスマートフォンでDAZN(ダゾーン)を視聴した際のデータ通信量はサッカー1試合分(2時間)で約1.2GB~約1.5GBでした。PCやテレビの場合と比較して5~6分の1程度。視聴する端末によってこれだけ差が生じています。

Amazonビデオをテレビで視聴した際に消費するデータ通信量は?

AmazonビデオはAmazonが運営している動画配信サービス。新旧映画やテレビ番組の配信、アニメ、独自番組などなどプライム会員ならさまざまなコンテンツが見放題です。わたしも個人的によく利用しているサービスで、名作と呼ばれる映画でも無料で見られたりするため気に入っています。

DAZN(ダゾーン)と同様に、こちらも環境によって標準画質・高画質・最高画質のいずれかが自動的にえらばれますが、テレビで視聴する場合は最高画質になるようです。そしてテレビで視聴した際のデータ通信量は、1時間で約2GB。これもPCで視聴するのと同程度のデータ通信量です。

Huluをテレビで視聴した際に消費するデータ通信量は?

Huluは月額933円の定額で、日本や海外のドラマ・映画などが見放題となるサービス。テレビ番組の見逃し配信や連動した企画などもあり、話題を呼んでいます。

そしてHuluをテレビで視聴した際のデータ通信量は、わたしが計測したところ30分で約300MB(1時間換算で約600MB)でした。今まで紹介した動画サイトの中では、最も低い数値。DAN(ダゾーン)と比較すると、実に5~6分の1程度です。このように一口で動画サイトといっても大きな差があるようですね。

WiMAXを使いテレビでYouTubeやDAZN(ダゾーン)などを見られるか?

WiMAXは月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信を利用できるサービスなので、固定回線の代替手段としてよく使われます。そのため、YouTubeやDAZN(ダゾーン)をテレビで視聴する際の回線として、WiMAXが登場することもよくある筈です。

わたしの環境下では、通常数十Mbpsクラスの通信速度で利用できており、YouTube・DAZN(ダゾーン)・Amazonビデオ・Huluなどをテレビで視聴することもできています。(今回の計測では全てWiMAXを使っています。) もちろん無線によるモバイル通信なので、電波環境次第で通信速度は大きくかわりますが、わたしと同程度、もしくは100Mbpsを超える通信速度を記録したとの声を聞くこともあります。そのため通信速度の点では、問題ないと考えてよさそうです。

注意すべきは「3日間10GB」の速度制限

ただし注意しなくてはならないのが以下「3日間10GB」の速度制限のルールです。

WiMAXには月間データ通信量に関する制限はないものの、一部ヘヴィユーザーの利用によって回線の帯域が埋まってしまわないように、極端な利用には制限をかけています。ただ数字をみるとわかるように、大手携帯キャリアや格安SIMが月間20GB・30GBを大容量とうたって販売している現代に、3日間という短期間でその半分もしくは1/3のデータ通信量を消費してようやく制限に抵触するほど緩いルール。

そのため固定回線の代替としてWiMAXを利用しても、通常はこの速度制限に抵触することは、ほぼないと想定されます。

WiMAXを固定回線の代替に使ってみた【消費した通信量は?】
わたしの経験を例に、固定回線の代替にWiMAXを利用するとどのくらい通信量を消費するか紹介。この結果をもとに、どんな場合にWiMAXを固定回線代わりに使えるかを考察しています。

ただし、テレビでYouTubeやDAZN(ダゾーン)、Amazonビデオ・Huluなどの動画サイトを鑑賞する場合は別。3日間10GBの速度制限に抵触する可能性は大いにあります。以下、今回の計測を元に、10GBで各サービスがどのくらいの時間視聴できるか表にしてまとめてみました。

●各サービスで10GBのデータ通信量を消費する目安

サービス名 YouTube

HD画質(1080P)

DAZN(ダゾーン) Amazonビデオ Hulu
10GBで視聴できる時間 約8.3時間 約2.8時間 約5時間 約16.6時間
1日あたり 約2.8時間 約1時間 約1.7時間 約5.5時間

WiMAXを使う用途は、もちろんテレビで動画サイトを見るだけではないはずなので、実際にはこれより短くなります。また、どのくらいそれぞれの動画サイトをみるかはその人次第かと思いますが、YouTube・Hulu程度ならたいてい十分、DAZN(ダゾーン)・Amazonビデオになると、それぞれのサイトをよく利用するユーザーには物足りないかもしれませんね。

まとめ

動画サイト毎に、消費されるデータ通信量には大幅な差があります。当サイトで確認した限り、たとえばDAZN(ダゾーン)で消費するデータ通信量は、Huluの5~6倍程度も多いです。それぞれの動画サイトのデータ通信量を把握し、その上でWiMAXなどのモバイル通信が固定回線代わりに使えるか判断するとよいでしょう。