格安SIMのカウントフリーは、特定の利用でのデータ通信量が無制限となるお得なサービス。ただし、特に膨大なデータ通信量を必要とするテザリングの利用者は、デザリングによってインターネットにつなげたタブレットやノートPCもカウントフリーの対象となるのか気になるところですね。
ここでは、テザリングで接続した端末もカウントフリーの対象になることとその理由、注意点について解説。あわせてデータ通信量無制限で使えるWiMAXとの比較を通して、より深くカウントフリーの特徴について解説しています。
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基本的にはテザリングで接続した端末もカウントフリーの対象
特定のサービス利用の際に生じるデータ通信量が無料となる、格安SIMのカウントフリー機能は非常に便利ですよね。そしてこのカウントフリーを、テザリングの際にも有効活用したい(接続先の端末でもカウントフリーを使いたい)と考えるものの、その可否が分からない方が多いようです。
結論から言うと、基本的にテザリングで接続した他の端末もカウントフリーの対象になります。テザリング利用者の方には朗報ですね。通信料金を節約できる格安SIMを利用するメリットが増えます。
テザリングで接続した端末もカウントフリーの対象となる理由
そのインターネット利用がカウントフリーの対象か否かの判定は、ユーザーの通信情報をベースに行っています。そしてその通信情報とは、具体的にIPアドレス・ポート番号、および通信のヘッダ(どのような通信かをしるしたラベルのようなもの)などです。「IPアドレスやポート番号と言われてもわからない」という方は、単純に「インターネット接続をする際の概要」と考えてもらえればかまいません。
そうしてカウントフリーの判定に使われる通信情報には、「ユーザーがテザリングで接続しているか否か」は含まれないのです。結果、カウントフリーが有効なSIMカードが挿入されたスマホなどの端末同様に、接続先の端末もカウントフリーが利用できる、ということになります。
ただしテザリングでカウントフリーするのはおすすめしない場合もある
上で述べたように、テザリングで接続した端末もカウントフリーの対象となります。ただしテザリングで接続した端末について、カウントフリーを利用するのはおすすめできないことも多いです。
一例として、大手BIGLOBE格安SIMのカウントフリー機能「エンタメフリー」のケースをみてみましょう。エンタメフリーでは、YouTube動画などがカウントフリーの対象に。
テザリングを利用する場合は、タブレットやノートPCをインターネット接続したい場合が多いですよね。けれどBIGLOBEモバイルのエンタメフリーオプションでは「本サービスにおける動画視聴はスマートフォンを対象」と公式に書いています。
これはどういうことかというと、タブレットやノートPCなどの閲覧に適しているようなHD画質(ハイビジョン画質)などの動画が、このオプションの対象外だからです。エンタメフリーオプションは、スマホの小さな液晶画面での閲覧に適しているような標準画質(アナログテレビ画質)での動画鑑賞を対象としています。ちなみに最近の大きな液晶を搭載した一部スマホは、きれいなHD画質の動画を鑑賞できることも多いのですが…。
その他、以下にあげるような理由でもテザリングでカウントフリーを利用するのが快適でないことがあります。
●そもそも速度が足りないことも多い
格安SIMは、ランチタイムや夜間などの混雑時間帯などに通信速度が極端に落ちることが多いです。また混雑時間帯以外でも、大手携帯キャリアなら数十Mbpsでるところが、格安SIMでは数Mbps程度しかでないこともあります。そのためテザリングで複数の端末を同時接続したり、はたまたスマホより高速な通信速度が必要になることが多いタブレット・ノートPCで思うように使えなかったりすることがあります。
●カウントフリーでは利用の対象が限られる
テザリングを利用するような方は、様々なサービスをいろいろな使い方で利用したい方が多いでしょう。しかし、たとえばTwitterがカウントフリーの対象でも埋め込まれたYouTubeなどの動画はカウントフリーの対象にならないなどの制限が多い点に気をつけなくてはありません。公式アプリ以外の通信がカウントフリーの対象とならないことも多いです。
月間データ通信量無制限のWiMAXとカウントフリーの簡単比較
ここでは、月間データ通信量無制限で利用できる代表的なポケットWiFiサービス「WiMAX」と格安SIMのカウントフリーについて簡単に比較してみましょう。両者を比較することで、カウントフリーの特徴がより理解しやすくなると共に「どんなときにポケットWiFiを使うとよいか」もわかります。
カウントフリー | WiMAX | |
使い放題となる対象 | △
(対象が限られる) |
◎
(対象は無制限) |
通信速度 | △
(特に混雑時間帯が遅い) |
○
(時間帯に関わらず基本的に高速。数十Mbps超の通信速度を記録することが多い) |
スマホでの利用 | ○
(適している) |
〇
(適している) |
タブレットでの利用 | △
(高画質な動画鑑賞など適していないケースが多い) |
〇
(適している) |
パソコンでの利用 | ▲
(高画質な動画鑑賞など適していないケースが多い) |
〇
(適している) |
月額料金 | 無料もしくは数百円程度
※プロバイダによって異なる |
約3,400円~約4,400円
※プロバイダによって異なる |
カウントフリーは、対象が限られているとはいえ、一部のサービスのデータ通信量が無料となるのがメリット。月額料金に関しても、プランにふくれていて追加料金がかからないか、かかったとしても数百円程度とたいていの場合で安価です。
たいしてWiMAXは、どんなサービスも月間データ通信量無制限で利用できる他、接続する端末もえらばないのがメリットと言えます。ただし月間約3,400円~約4,400円の追加となり、格安SIMのカウントフリーオプションの料金より高くなります。
こんな人は格安SIMのカウントフリー機能がおすすめ
カウントフリーの対象となる利用が限定されているとはいえ、逆にいえば「それだけで十分」ということならおすすめです。格安SIMのプランに料金が含まれていて追加料金がかからないか、月額数百円と安価な価格でお得に使えるのが魅力です。
たとえばBIGLOBEのカウントフリーならYouTubeが対象となりますが、スマホの小さな液晶でしか動画を鑑賞しない(タブレットなどで動画をみない)ということなら十分でしょう。
こんな人はWiMAXがおすすめ
特定のサービス・利用方法に限らず月間データ通信量無制限で利用したいときはWiMAXをおすすめします。また「タブレットやノートPCをテザリングしてインターネットにつなげたい」と場合や「持っているスマホが大画面だからHD画質以上の動画を鑑賞したい」といった場合も、WiMAXをえらんだ方が快適です。
おすすめのWiMAXプロバイダは?
WiMAXはどのプロバイダをえらんでも通信品質がかわらないため、よりお得に使えるプロバイダがおすすめ。当サイトでは平均3万円のキャッシュバックがもらえて業界屈指の安さを誇る人気のとくとくBBをおすすめしています。
なおキャッシュバック額は契約する時期やえらぶ機種などによって異なります。(3万円より高くなることもおおいです。)最新のキャッシュバック額は、以下公式サイトのリンクから確認してください。(Googleなどの検索でヒットする公式より、以下リンクからの方がキャッシュバック額が高額となります。)
まとめ
格安SIMのカウントフリーでは、基本的にテザリングでインターネットにつなげた端末も対象となります。しかしサービスによってタブレットやノートPC向けの利用は対象外だったり、通信速度が遅かったりするので、より快適に使いたいならWiMAXのような月間データ通信量無制限で利用できるポケットWiFiがおすすめです。カウントフリーを使う用途が限られていて、スマホでのみインターネット接続する、とうことならカウントフリーで安くお得に使えます。