WiMAX2+・ポケットWiFi・モバイルWi-Fiルーターを6つのポイントで比較 – WiMAX2+ならモバイルWi-Fiルーターが無料?

スマホの他、タブレットやノートパソコンを外出先でインターネット接続するための選択肢は良くも悪くも多くあり、迷ってしまうもの。

WiMAX2+・ポケットWiFi・モバイルWi-Fiルーターのどれがいいかは、通信速度や利用できるデータ通信量・料金など6つの比較ポイントで判断することができます。

ここではその6つのポイントと、「どういった場合にどれがよいか」を解説します。

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そもそもポケットWiFi・モバイルWi-Fiルーターとは?

タブレットやノートパソコン、スマホなどをモバイル環境でインターネットに接続する際によく使われるのが、ポケットWiFi・モバイルWi-Fiルーターと呼ばれる機器ですね。

これらの機器とタブレット・ノートパソコン・スマホなどの子機をWi-Fi(無線LAN)でつなげてインターネット接続を実現します。

ただし、ここで確認しておきたいのが「ポケットWiFi」と「モバイルWi-Fiルーター」の違い。

実のところこの2つは呼び方が違うだけで、バッテリーを搭載したコンパクトな外出先用のルーターという意味では同じものです。

自宅で無線LAN(Wi-Fi)ルーターを使うユーザーは多いと思いますが、ポケットWiFiは「ポケットに入るWi-Fiルーター」、モバイルWi-Fiルーターとは「モバイル環境で使えるWi-Fiルーター」ということです。

ポケットWiFiはヤフーモバイルで使われるルーター、モバイルWi-Fiルーターは格安SIMやWiMAX2+で使われるルーターという分類の仕方もできますが、いまやその境界線はあやふやになっています。(そもそも同じものなので…)

ルーターよりも使うサービスで差がつく

ポケットWiFi・モバイルWi-Fiルーターと呼ばれる機器の性能自体は今や大きな差はなくなっておりいずれも高機能。

それよりも差を分けるのはそのルーターを「どのサービスで使うか」です。

ここではポケットWiFi・モバイルWi-Fiルーターを使うサービスとして、WiMAX2+・ヤフーモバイル・格安SIMの3種類を比較します。

WiMAX2+・ヤフーモバイル・格安SIMの比較

以下、WiMAX2+・ヤフーモバイル・格安SIMの3者のおおまかな比較表です。

WiMAX・ヤフーモバイル・格安SIM

WiMAX・ヤフーモバイル・格安SIM

比較ポイント1:通信速度

ドコモ・auから回線を借りて運営する格安SIMは、プロバイダによって大きな差かあるもののおおよそ平均数Mbps程度と考えればよいでしょう。

一方のWiMAX2+とヤフーモバイルは、いずれも10Mbps~数十Mbpsの通信速度が期待できます。

通信速度ではWiMAX2+やヤフーモバイルに軍配があります。

ちなみにWiMAX2+もさまざまなプロバイダによって提供されていますが、プロバイダ毎に通信速度に差はありません。(ヤフーモバイルを提供するのはヤフーのみ)

比較ポイント2:月間データ通信量

WiMAX2+には「ギガ放題」、ヤフーモバイルは「アドバンストモード(オプション)」を利用することで月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信を利用することができます。

一方の格安SIMは月間数GB~30GB程度です。

データ通信量を気にせずモバイル通信を利用するなら、WiMAX2+かヤフーモバイルをえらぶことになります。

なお、WiMAX2+とヤフーモバイルのいずれも回線が混雑して帯域が埋まってしまわないようにするための速度制限がないわけではありません。

ただしWiMAX2+は直近3日間で10GBを消費した際と非常にゆるやかな一方で、ワイモバイルは直近3日間で3GBとその1/3以下となります。

それに加えて、ワイモバイルでは制限後の通信速度を公開していませんが、WiMAX2+ではおおむね1Mbpsと制限下でも標準画質程度の動画が鑑賞できるので不足に感じないユーザーも多いぐらいでしょう。

ちなみにWiMAX2+で速度制限がかかるのは、条件を満たしたあとの約8時間、ワイモバイルは約24時間で(この点でもWiMAX2+が1/3)そのあとは解除されます。

比較ポイント3:提供エリア/つながりやすさ

まず提供エリアに関して市街地では大きな差はありませんが、郊外に関してはLTEを利用する格安SIMやワイモバイルの方がWiMAX2+より広い傾向にあります。

また屋外でのつながりやすさに差はないものの、屋内ではWiMAX2+よりLTEの方がつながりやすいと言われています。

実際わたしの経験上でも、地下街などでWiMAX2+で接続できなくてもLTEなら電波がとどく、といったことがあります。

またワイモバイルで月間データ通信量無制限となるのはAXGPを使った通信となりますが、AXGPはWiMAX2+と比較しても以下の通り提供エリアが狭いです。

WiMAX・ワイモバイル提供エリア比較

WiMAX・ワイモバイル提供エリア比較

東京のような大都市では差はないものの、それ以外では上記のように大きな差があります。

郊外でデータ通信量を気にせず高速なモバイル通信を利用するなら、WiMAX2+の方が適しています。

比較ポイント4:月額料金の比較

月額料金でもっとも低価格なのは格安SIMです。

月間数GBからの低容量プランもあるため月額数百円程度から利用可能。

ただし大容量を使おうとすれば、WiMAX2+やワイモバイルと変わらなくなります。

たとえば格安SIMの月間20GBのプランでは月額4,000円~5,000円程度である一方、月間データ通信量無制限ならさらにそれ以上使っても料金がかわらないのでWiMAX2+やワイモバイルの方がお手頃ということもできるでしょう。

比較ポイント5:端末代の比較

WiMAX2+・ワイモバイル・格安SIMを比較して際立つのがWiMAX2+の端末代。

「安い」というよりもほとんどのプロバイダで、最新のWiMAX2+機器まで無料で提供しています。

無料でなくても2~3千円です。

その一方で格安SIMでは1万円~2万5千円程度が相場、ワイモバイルではさらにそれより高くなります。

いずれも一括払いだけでなく分割払いがえらべる場合がほとんどとはいえ、WiMAX2+と比較するとこの高額な端末代が契約する際の高いハードルになることは否めないでしょう。

WiMAX2+なら事務手数料3,000円のみで契約できます。

比較ポイント6:契約期間の比較

ワイモバイル・WiMAX2+には契約期間が設定されていて、更新月以外の解約で違約金が発生するのに対し、格安SIMのデータ専用プランではプロバイダにより例外がありますが基本的に契約期間はありません。

1ヶ月で解約しても違約金が発生しません。

一方ワイモバイルのデータプランは3年契約が前提で契約更新月以外の解約は9,500円の違約金が発生、WiMAX2+は2年契約が前提で契約更新月以外の解約は以下の通り違約金が発生します。

  • 1~13ヶ月目:19,000円
  • 14~25ヶ月目:14,000円
  • 26ヶ月目:0円
  • 27ヶ月目~49ヶ月目:9,500円

端末代が無料となるかわりに違約金がもっとも高いのがWiMAX2+です。

しかしモバイル通信を契約して短期で解約することは少ないですよね。

サービスが気に入りさえすれば長期で契約するのが普通ではないでしょうか。

さらにモバイル端末は2年もたてばより速い通信速度にも対応した機種が登場しますし、バッテリーの持ちなども悪くなり交換したくなるものですが、WiMAX2+なら端末代無料で再契約できます。

そういったフットワークの軽さもWiMAX2+の良さといえます。

WiMAX2+・ヤフーモバイル・格安SIMのどれがおすすめ?

ときどきモバイル通信を使う程度なら格安SIMがおすすめ

端末代だけで初期費用が1万円~2万円かかるとはいえ、それほどモバイル通信をつかわないなら月額数百円程度から利用できる格安SIMがおすすめです。

WiMAX2+と比較すると、端末代は数ヶ月で元が取れます。

それほど高速な通信速度も期待できませんが、画質の高い動画を見たり大容量のファイルを送受信したりといった通信をモバイルで行わないなら不足に感じることもないでしょう。

たっぷりモバイル通信を使いたいならWiMAX2+がおすすめ

データ通信量を1日1GB以上消費するような通信を頻繁に行うなら、WiMAX2+をおすすめします。

月間データ通信量無制限な上に高速で、ワイモバイルと比較して速度制限がゆるいことが理由。

3日間10GBの速度制限があるものの、よほどのヘヴィユーザーでない限り、WiMAX2+なら通信量を気にせずたっぷりモバイル通信を使っても問題ありません。

まとめ

WiMAX2+・ヤフーモバイル(ポケットWiFi)・格安SIM(モバイルWi-Fiルーター)を比較すると、たっぷりモバイル通信を使うならWiMAX2+・ときどきモバイル通信を使うなら格安SIMがおすすめ。

一方ヤフーモバイルは、WiMAX2+と同様にデータ通信量月間無制限のプランがあるものの、それを実現するAXGPによる通信は速度制限がきびしく提供エリアが広くないというデメリットがあります。

WiMAX2+ならモバイルWi-Fiルーターを無料で入手でき、手軽に契約可能というメリットも見逃せません。