月間データ通信量無制限で使えるWiMAXとソフトバンク回線を使ったネクストモバイルを徹底比較。さまざまな比較を通して、結局どっちがおすすめなのかを詳細に解説しています。
Contents
WiMAXとは?
KDDI系のUQコミュニケーションズが回線を運用し、20以上のプロバイダがサービス提供を行うポケットWiFi(モバイル通信サービス)です。月間のデータ通信量無制限の通称・ギガ放題プランと、月間データ通信量7GBまでの通常プランがあります。オプション料金として1,005円/月を支払うか3年契約をすることで、auのLTE回線を使ったモバイル通信を月間7GBまで行うことも可能です。
ネクストモバイルとは?
株式会社 グッド・ラックが提供する、ソフトバンク回線を使ったポケットWiFi(モバイル通信サービス)です。WiMAXと異なり、サービスの提供元は株式会社グッド・ラックのみで、プランは月間30GB・月間20GBの2種類です。くわしくは後述しますが、ソフトバンク回線を使っているので提供エリアがひろいことと、その回線をソフトバンクで契約するより安価に使えるのが主な特徴としてあげられます。
WiMAX/ネクストモバイル徹底比較表
それでは、WiMAX・ネクストモバイルの特徴を表にして比較してみましょう。なおWiMAXは繰り返すように20以上のプロバイダによってサービス提供されていますが、ここでは中でも月額最安級のBroad WiMAXを比較対象として記載します。
※通信品質はどのプロバイダをえらんでもかわりません。
項目 | WiMAX
(Broad WiMAX) |
ネクストモバイル |
通信速度 | ◎
下り:最大440Mbps 上り:最大30Mbps |
○
下り:最大150Mbps 上り:最大50Mbps |
月間データ通信量 | ギガ放題プラン:無制限
※au/LTE回線は7GB 通常プラン:7GB |
30GB/20GBの2プラン |
提供エリアの広さ(人口カバー率) | ▽WiMAX
全国政令指定都市で99%以上 ▽au/LTE 99%超
|
99%超 |
つながりやすさ | WiMAX:○
au/LTE:◎ |
◎ |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 |
月額費用 | ギガ放題プラン:3,411円
※25ヶ月目以降は4,011円 通常プラン:2,726円 ※25ヶ月目以降は3,326円 |
30GBプラン:3,490円
※25ヶ月目以降は3,695円 20GBプラン:2,760円 ※25ヶ月目以降は3,695円 |
納期 | 最短でオンライン申込当日に機器配送
※到着次第すぐに使える |
最短でオンライン申込当日に機器配送
※到着次第すぐに使える |
契約期間 | 2~3年
※ 契約更新月以外に解約した場合の違約金は9,500円~19,000円 |
2年
※ 契約更新月以外に解約した場合の違約金は9,500円~19,000円 |
通信速度はWiMAXの方が高速?
WiMAX・ネクストモバイルの口コミを見ていくと、数十Mbps程度の通信速度で利用できているユーザーが多いようです。かくいう私も、WiMAXをそのくらいの通信速度で利用しています。口コミから見る限り、両者の通信速度に大きな差は見受けられません。
一方で、最大通信速度の数値をみると、上りはネクストモバイルの方が高速なものの、よく使われる下りはWiMAXの方が約3倍程度高速。そして時々、WiMAXでは100Mbps超の通信速度を記録したとのユーザーの声もときどき見かけます。(ネクストモバイルでは、そこまでの通信速度の口コミは見当たりません)
これらの点から、より高速な通信速度を求めるならWiMAXの方が適切かもしれません。
月間データ通信量はWiMAXの方が余裕をもてる
これは言うまでもないですね。ネクストモバイルは最大でも30GB、WiMAXなら月間データ通信量無制限のプランがえらべます。たとえばハイビジョン画質のきれいな動画であると、たった1時間の視聴でも1GBほどのデータ通信量を消費してしまうこともありますから、データ通信量は多い方が安心です。
節約しながら使うなら月間30GBでも十分かもしれません。ただ「好きなだけ使う」となると30GBで足りないユーザーがほとんどと想定できます。
提供エリアの広さやつながりやすさはネクストモバイルの方が上?
まず提供エリアに関してWiMAXは「全国政令指定都市で99%以上」とあるように、特に市街地はほぼカバーしています。急速にエリア拡大をすすめているので、郊外でもつながらないわけではありませんが、提供エリアのひろさでみると、ネクストモバイルが利用するソフトバンク回線にはかないません。
ただWiMAXでは、月間7GBまでとはいえ、ソフトバンク回線と引けを取らない提供エリアの広さを誇るau/LTE回線の利用も可能。「普段はWiMAX回線を使い、WiMAXの電波が届かない郊外へ行くときだけau/LTE回線を使う」といった使い方も考えられます。
つながりやすさに関しても、WiMAXとソフトバンク回線を比較するとソフトバンク回線の方が優れています。たとえば地下の空間(地下街や地下鉄の車内)など無線の電波が届きにくいと考えられるスポットでは、「WiMAXではつながらないがソフトバンク回線ならつながる」ということはあるでしょう。
ただし、繰り返すようにWiMAXではソフトバンク回線と同じぐらいのつながりやすさを誇るau/LTE回線の利用も可能なので、「WiMAXがつながらないところだけau/LTE回線を使う」といった使い分けはありえます。
初期費用/月額費用
初期費用はどちらも同じ。両者ともに、他のポケットWiFiのサービスでは数万円することがある端末代が無料なので事務手数料3,000円だけですむのは魅力です。
一方、月額料金で比較すると、月間データ通信量無制限で使えるWiMAXギガ放題プランがコスパはダントツでよいのはあきらかですね。ただ、全ての料金を見比べると、WiMAXの通常プラン(月間7GB)が割高にみえるのは否めません。
納期について
先に断っておくと、WiMAXはえらぶプロバイダによって大きく納期が異なります。その中で、当サイトで推奨しているBroad WiMAXやとくとくBB、UQ WiMAXでは最短申込当日での端末配送が可能。たいするネクストモパイルも同じ条件で配送可能なので、この点では差がない、といってよいでしょう。
契約期間について
WiMAXでは2年・3年の契約期間プランがあり、3年プランではau/LTE回線(月間7GBまで)が無料で使えます。そして3年プランが主流になりつつあり、Broad WiMAXでは3年プランしかえらべません。たいしてネクストモバイルの契約期間は2年間。契約期間の縛りが短くてすむ可能性があるのは、ネクストモバイルといえるでしょう。
結局どっちがおすすめ?
基本的にはWiMAXかおすすめ
WiMAXであれば月間データ通信量無制限な上に、2年以内なら月額料金もネクストモパイルより安くすみます。(3年目以降も約400円程度の違いです) 通信速度をみても、WiMAXの方が期待できます。
「30GBまでで良いかな」と思っていても、1度月間データ通信量無制限の環境でインターネットをしてみると、データ通信量を気にせず使える開放感が手放せなくなるものです。そもそも月間30GB近く使っている方なら、ちょっと使い方を変えるだけですぐにその容量で足りなくなるでしょう。
つながりやすさ・提供エリアの広さは、ネクストモバイルの方が上ですが、WiMAXでは月間7GBまでau/LTE回線を使うことも可能なので、ある程度のカバーが可能です。
ネクストモバイルはこんな場合におすすめ
WiMAXの提供エリア確認をしてみて、提供エリア外だった場合でもネクストモパイルでは利用できる可能性があります。当然ですが、そんなときにはネクストモパイルをえらぶことになります。
またモバイル環境であまり動画をみないとか、データ通信量がそれほど必要ないのであれば、比較したうちもっともコスパが高く使えるのはネクストモパイルの月間20GBのプランです。価格的にみると、WiMAXの通常プランの方が若干安いですが、データ通信量も含めたコスパを考えると、ネクストモバイル20GBプランのほうが高いですね。一方、ネクストモバイル30GBのプランをえらぶくらいであれば、WiMAXをえらぶのがおすすめです。
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⇒★ネクストモバイル★
まとめ
基本的には、月間データ通信量無制限でなおかつコスパが非常に高いWiMAXがおすすめです。通信速度的にも、下りの最大通信速度が3倍近くになるWiMAXの方が期待できます。一方、WiMAXの提供エリア外となってしまった郊外や、モバイル環境であまり動画をみないなどたいしてデータ通信量を消費しない方であれば、ネクストモパイルがおすすめです。