ウルトラパック(ドコモ)とWiMAX2+の徹底比較と通信費用の節約パターン紹介

ドコモでウルトラパックと呼ばれる月間データ通信量20GB・30GBの大容量プランがリリースされましたが、外出先で高画質な動画をたっぷり鑑賞するなどモバイル通信を満喫する場合は月間データ通信量無制限のWiMAX2+が有効。

WiMAX2+を組み合わせることで通信費用の節約も実現できます。

この記事では、豊富な具体例をベースにどの程度WiMAX2+が安くなるか解説しています。

Contents

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ドコモのウルトラパックとは?

ドコモのウルトラパックは、2016年9月に販売開始された大容量データパックプラン。

月間20GBのプランで月額6,000円、月間30Gのプランでは月額8,000円。

それまでは、たとえば月間8GBのプランで月額6,700円だったことを考えると、大容量を低価格で使いやすくなったといえるでしょう。

ウルトラパックの登場でWiMAX2+をえらぶ意味はなくなった?

WiMAX2+は月額約3,500円~約4,000円で、高速なモバイル通信が月間データ通信量無制限で使えるサービス。

データ通信量を大量に消費する動画を、モバイル通信を使いたくさん鑑賞する際などによく使われます。

しかし大容量プランの登場により、「WiMAX2+まで契約することないかな」という声もちらほら聞こえてくるようです。

でも価格や実際どのくらいのデータ通信量が必要かを考えてみると、WiMAX2+の有用性はかえって今までよりはっきりした、ともいえます。

こんな利用だと20GB・30GBでは足りない!

YouTubeデータ通信量目安

YouTubeデータ通信量目安

上記はYouTube動画を鑑賞する際に消費されるデータ通信量の目安。

標準的な画質と超高画質(1080p)では、ご覧の通り消費されるデータ通信量は大幅に違うことがわかりますね。

映画やアーティストのミュージックビデオなどはより画質のよい状態で見たくなるもの。

とはいえ仮に超高画質なら14時間(1日あたり30分未満)の鑑賞で20GB、21時間(1日あたり42分未満)で30GBのデータ通信量が(動画視聴だけで)消費されてしまいます。

さらにJリーグサッカー全試合生中継をはじめとしたさまざまなスポーツをリアルタイム、もしくはオンデマンドで鑑賞できるサービス「DAZN」の場合、PCでJリーグを1試合(2時間として)鑑賞すると約7GB~8.5GBものデータ通信量が消費。

月間30GBのプランを使っても、月に3~4試合しか鑑賞できません。

他にもビデオ通話や大容量データの送受信でも膨大なデータ通信量を必要とするでしょう。

確かに月間数GBのプランと比較すれば十分に大容量ですが、モバイルでも光に迫る高速な通信が当たり前の現代では月間20GB・30GBでも足りないくらい、大量のデータ通信量を消費するサービスがたくさんあるのです。

料金比較するとWiMAX2+はウルトラパックよりはるかに安い?

ウルトラパックvsWIMAX2+月額料金比較

ウルトラパックvsWIMAX2+月額料金比較

繰り返しになりますが、WiMAX2+のウルトラパックは月間20GBのプランは月額6,000円、月間30GBのプランなら月額8,000円。

たいしてWiMAX2+の中でも月間データ通信量無制限のギガ放題プランは、プロバイダにより料金が異なり約3,500円~4,000円と2/3~1/2以下の価格です。

さらにドコモのウルトラパックでは、月途中でデータ通信量を追加購入する場合1,000円/GBかかりますからもっと高くなる可能性もあります。

WiMAX2+はその必要なく月間データ通信量が無制限ですから、どれだけWiMAX2+が安いかわかりますね。

小容量プランとWiMAX2+の併用で節約に?

次に気になるのは、ドコモユーザーがどうやってWiMAX2+を使うかですね。

WiMAX2+には音声通話の機能がないので、ドコモから移行することはできません。

そこでおすすめするのが、ドコモとWiMAX2+の併用。

ドコモの低容量プランに移行し料金を抑えた上で、WiMAX2+を契約します。

以下ドコモ・WiMAX2+を併用した場合の料金比較です。

ドコモウルトラパック・WiMAX2+併用料金比較

ドコモウルトラパック・WiMAX2+併用料金比較

※WiMAX2+は月額業界最安級のBroad WiMAXにて計算

たとえばデータパック30GBと比較すると、月額1,000円安くなる上に高速通信が使えるデータ通信量が無制限になります。

データパック20GBについても併用パターンより月額1,000円安いですが、1GBでもデータ通信量を追加すると料金が同じになるか、もしくはより高くなるのです。データ通信量を節約してストレスをためることを含めて考えると、併用パターンがどれだけお得かわかるでしょう。

ドコモにデータプランをつけない選択肢もあり

ドコモのスマートフォン契約では、データプランとインターネット接続のためのSPモードを付与せず、電話かけ放題のカケホーダイプラン(月額2,700円)だけの契約も可能。

カケホーダイプランとBroad WiMAX ギガ放題プランを組み合わせると月額6,111円。

たいしてカケホーダイプランとSPモード、データパック20GBを組み合わせると月額9,000円となり、併用パターンは月額約3,000円安くなります。

ただこのパターンだと、スマートフォンでインターネットをするには常にWiMAX用のWi-Fiルーターが必要。

さらに@docomo.ne.jpのSPモードメールが使えません。

またスマートフォンの端末割引を利用していた場合は、データプランを解約することによる無効になるため残額を一括払いする必要が生じます。

こういったデメリットを踏まえた上で、出来る限り月額料金を節約したいならこの方法をえらんでもよいでしょう。

シェアパックを使うと、さらにWiMAX2+で節約できる?

たとえば月間5GBのデータプランを夫婦でシェアするケースを想定し、2人ともカケホーダイプランを契約するなら月額13,000円。

これに加え、会社に通い外出先でインターネットをする機会が多い夫だけWiMAX2+(Broad WiMAXギガ放題プラン)を使うとすると、合計月額16,411円。

これに対し、月間50GBのデータプランを夫婦でシェア、なおかつカケホーダイプランを契約するケースでは月額22,500円となり、WiMAX2+を組み合わせるパターンの方が月額約5,000円も節約できる計算です。

格安SIMに乗り換えればさらに節約できる?

以下格安SIM(OCNモバイルONE)とWiMAX2+を組み合わせたパターンと、ドコモプランの料金比較例です。

WiMAX・格安SIM vs ドコモ料金比較

WiMAX・格安SIM vs ドコモ料金比較ドコモのカケホーダイライトプラン(1回5分の通話がかけ放題)と比較するため、OCNモバイルONE側には月額850円で1回10分の通話が無料でかけ放題になるオプションの有り無し2パターンを掲載。

通話はLINEなどですませるのでかけ放題プランがいらないなら月額約2,300円、付与するパターンでは月額約1,300円も節約できます。

年間で計算するとそれぞれ約28,000円、約16,000円の節約となります。

その上、WiMAX2+と格安SIMの組み合わせでは、月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信が利用できるわけです。

まとめ

ドコモのウルトラパックと比較しても、WiMAX2+は低価格。

その上、高画質な動画をたっぷり鑑賞するなどモバイル通信を満喫したい場合はWiMAX2+が有効です。

さらに、料金プランの組み合わせ次第では、WiMAX2+を契約することによりかえって通信費用を節約することもできます。

WiMAX2+を使えば「データ通信量を気にせずモバイル通信を満喫したい」という希望も「通信費用を節約したい」という希望の両方をかなえられるのです。