法人営業のモバイルWi-FiルーターにWiMAXをえらぶべき理由

モバイル通信に何を使うかで、法人営業の外出先での作業効率に大幅な差が生じることがあります。大事なときに「速度制限で大事なファイルが送れない」なんてことがあれば、場合によっては重大な機会損失を招く可能性があるのです。ここでは法人営業用のモバイルWi-FiルーターとしてWiMAXが適している理由や注意点をまとめて解説しています。

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法人営業担当向けにWiMAXをえらぶべき理由

月間のデータ通信量無制限

WiMAXは月間データ通信量無制限で、高速なモバイル通信が行なえるサービス。そのため出先で大容量のデータをたくさん送受信する必要があるケース、また出張の際、モバイル環境でデータ通信料の消費がはげしいウェブ会議に頻繁に参加する必要があるケースなどはWiMAXが適しています。

いますぐファイルを受信する必要があるのに、速度制限中で受信に時間がかかってしまい使い物にならない、なんてことはWiMAXならありません。営業中にインターネット接続の足回りとなるモバイル通信が使えないと、最悪重大な機会損失につながることもありますよね。

月額完全定額制

WiMAXは月額完全定額制のサービスで、追加料金が発生することはありません。そのためデータ通信量の追加購入が発生する可能性がある他モバイル通信と比較して、予算を立てやすいサービスといえます。

その上、WiMAXで月間データ通信量無制限対応のギガ放題プランは月額約3,400円~約4,400円と低価格(月額はプロバイダによって異なる)。大手携帯キャリアのデータプランが月間20GBで月額6,000円なのと比較すると、その安さが際立つのではないでしょうか。格安SIMと比較しても、たとえばNTTコムのOCNモバイルONEのデータプランでは月間30GBで月額6,000円ですから、WiMAXのコストパフォーマンスの高さがひかります。

提供エリアがひろい

WiMAXの提供エリアは全国実人口のうち1億人をカバー、特に全国政令指定都市での実人口カバー率は99%を誇ります。同じモバイル通信の回線で先行するLTEにはかないませんが、WiMAXは営業担当が赴くことが多い市街地を中心として提供エリアが広いです。WiMAXなら、営業先が提供エリア外で使えなかったということが起こりにくいでしょう。

法人営業向けにWiMAXをえらぶ際の注意点

3日間10GBの速度制限がある

月間データ通信量無制限のWiMAXですが、速度制限のルールがないわけではありません。WiMAXギガ放題プランには、一部ユーザーのヘヴィユーズにより回線が混雑しないように、以下内容の速度制限のルールが設けられています。

とはいえ、このルールは非常にゆるいものなので法人営業が気にする必要はほぼありません。大手携帯キャリアが月間20GB・30GBの大容量プランを前面にだしているのに対して、WiMAXギガ放題プランなら、その1/3~1/2の容量を3日間で使い切らないと速度制限にかからないわけです。

10GBといえば、100MBのファイルが単純計算で約100個送受信できる容量です。また膨大なデータ通信量が消費される動画サイト「YouTube」でも、10GBならハイビジョン画質の動画を約13時間鑑賞できる計算になります。画質などが異なるので一概には比較できませんが、外出先で3日間のうちに約13時間もウェブ会議を行うことなどあまりないのではないでしょうか。

この速度制限に関しては、制限に抵触する時間(18時頃~翌2時頃)や速度制限時の通信速度にも注目すべきです。営業周りをすることが多い朝~夕方は速度制限の対象ではなく、実質的に無制限で利用できるともいえます。

さらに仮に制限に抵触しても概ね1Mbpsならホームページの閲覧程度は問題ないですし、100MBのファイルも13~15分程度で送受信が可能。YouTubeの標準画質(アナログテレビ画質)程度の動画も鑑賞可能なので、小さな画面のスマートフォンぐらいなら参加可能なウェブ会議が多いでしょう。大手携帯キャリアや格安SIMの速度制限で、通信速度が最大128Kbps・最大200Kbpsと超低速になるのとはわけがちがいます。

つながりやすさはLTEの方が上

LTE回線と比較してWiMAXが劣る点と言えばつながりやすさです。仮に提供エリア内でも、無線の電波を利用するモバイル通信では、障害物などの関係で電波の受信状況が悪くなりインターネット接続できないことがあります。これはLTEもWiMAXも同じなのですが、電波状況が悪くなりにくいのはLTEです。

その理由は、LTE・WiMAXが使っている電波の周波数帯にあります。LTEは700~900MHzという低い周波数帯を採用しているのに対し、WiMAXの周波数帯は2.5GHz。電波の周波数は高くなればなるほど通信速度が速くなりやすくなる一方で、直進性が強くなり障害物をすり抜け辛くなります。結果、屋内の奥まった場所や地下などでは、WiMAXよりLTEの方がつながりやすいわけです。

ただしあくまで比較論であって、WiMAXが屋内で全くつながらないわけではないので安心して下さい。比べるとLTEの方がつながりやすいという程度です。

WiMAXの契約でもLTE回線が利用可

月間7GBまでですが、契約時にLTE対応のWi-Fiルーターをえらべば、WiMAXの契約でauのLTE回線(au 4G LTE)の利用が可能です。ふだんはWiMAX回線を使い、WiMAXの電波が届かない箇所だけLTE回線で代替するといった工夫をすれば、月間7GB(100MBのファイルを約70個送受信可能)でも十分ではないでしょうか。

またLTE回線を利用した月は、月額料金が1,000円追加されるものの、3年契約をえらべばそれが無料となります。今後モバイル回線を長く使う予定なら、3年契約をえらぶのがおすすめです。

WiMAXをおすすめできないケース

WiMAXは大容量のモバイル通信を頻繁に行う場合に、おすすめできるサービスです。逆にいうと営業担当がモバイル通信を使う用途が、メールチェックや簡単なウェブ参照程度のようなケースであれば、より安価なサービスの方が適しています。

たとえばOCNモバイルONE for Business では、月間1GBのコースをWiMAXの半額以下の月額2,000円で提供中。M2M向けの200Kbpsコース(0.5GB/月)なら月額800円です。

WiMAXには法人契約もあり

WiMAXは個人契約だけでなく、プロバイダによっては法人契約も用意されています。法人契約では、見積もりがとれたり支払い方法に請求書払いがえらべたりします。また法人限定のキャンペーンが展開されていることもあるので、あわせてチェックするとよいでしょう。

法人契約を提供しているプロバイダとして、WiMAXの元祖プロバイダでKDDIグループのUQ WiMAXや月額最安級で知られるBroad WiMAXがあげられます。

まとめ

月間データ通信量無制限でなおかつ月額約3,400円~の完全定額で使えるWiMAXは、法人営業がもつモバイル通信として大いに活躍できるでしょう。大容量のファイルの送受信やウェブ会議などの参加用としても、WiMAXならたっぷりと使えます。WiMAXにも3日間10GBの速度制限がありますが、ルールが非常にゆるやかなので余程のヘヴィユーズでない限り気にする必要はありません。