SOHO・個人事務所のユーザーにとってインターネット回線の通信費は頭を悩ませる種。
固定回線・モバイル通信それぞれで馬鹿にならない料金がかかります。
そこでおすすめしたいのが、月間データ通信量無制限のモバイル通信を月額4,000円程度で利用可能なWiMAX2+です。
モバイル通信用だけでなく事務所用のインターネットとしても使うことが可能で通信費の節約になります。
その他、WiMAX2+は初期費用が3,000円ですむなどのメリットもあります。
Contents
WiMAX2+とは?
WiMAX2+は月間データ通信量が無制限であることで人気の高いモバイル通信サービス。
運営元はKDDIグループのUQコミュニケーションズです。
データ通信量を気にしないでよいので、固定回線代わりに利用するユーザーも多くいます。
WiMAX2+がSOHO・個人事務所向けおすすめできる7つの理由
WiMAX2+はさまざまな理由でビジネスユーザーも多いモバイル通信サービス。
月間データ通信量の縛りがないだけでなく多くの魅力があるサービスです。
中でも以下に挙げる7つの理由で、特にSOHO・個人事務所向けインターネット環境用におすすめできます。
メリット1:月間データ通信量無制限でなおかつ定額制
大手キャリアや格安SIMのモバイル通信では、あらかじめ契約で月間のデータ通信量が決められています。
それを超えると速度制限が行われて、ホームページの表示に10秒以上の時間を要するなどビジネス利用に影響がでる程に低速な通信速度(最大200Kbps・最大128Kbps)になります。
それを解除するためには1,000円/GBでデータ通信量を追加購入することが必要。
結果モバイル通信の料金が、当初の想定よりはるかに高くなることがあり得るのです。
ビジネス利用にモバイル通信が必要な場合は、追加で料金を出してでも、通信速度を回復せざるを得ません。
一方のWiMAX2+は月間データ通信量の縛りがない上に定額制なので、追加料金の心配がないのがメリットです。
また大手キャリアが出している大容量のデータプランの料金が20GBで約6,000円なのに対して、WiMAX2+の月額料金はプロバイダ毎に異なりますが月額約4,000円程度。
通信料金の節約をしたい場合には最適です。
メリット2:初期費用が安い
モバイル通信サービスを契約する際、まず大きなハードルとなり得るのは初期費用の高さ。
特に端末代が機種によって2万円~3万円程度の高額になることがあり、それで二の足を踏むユーザーも多いことでしょう。
たいしてWiMAX2+は多くのプロバイダがキャンペーンで端末代を無料とすることが多く、結果的に契約時にかかるのは事務手数料3,000円だけですみます。
事務手数料は、他のインターネット通信サービスを契約する際にも必要となる料金です。
メリット3:工事が不要
フレッツ光やADSLなどの固定回線と違って、WiMAX2+は宅内工事の必要がありません。
工事が入ると工事業者との調整で使えるようになるまで時間がかかったり、立ち合いに時間がかかったりしますが、WiMAX2+ならその心配がないのがメリットです。
事務所移転等があった際にも、端末を持ち込めばすぐにインターネット環境を構築できます。
またイベントや展示会などでプレゼンするためのインターネット環境が必要でも、端末さえあればすぐに用意可能です。
メリット4:固定回線もモバイル通信もこれ1台で
WiMAX2+には月間データ通信量の制限がありません。
最大440Mbpsの高速なモバイル通信が使い放題なので、固定回線代わりに使うことも可能。
1台のモバイルWi-Fiルーターで事務所用・モバイル用の両方に活用できます。
固定回線の料金は安くても月額4,000円~5,000円程度かかるので、その分が毎月節約できるのは、たくさんの予算を使えないSOHOユーザーにはうれしいですね。
メリット5:提供エリアが広い
WiMAX2+の提供エリアは全国実人口カバー1億人以上。
特に市街地の大部分は提供エリア内です。
事務所から営業先からたっぷりWiMAX2+を利用できます。
メリット6:1台で無線接続・有線接続の両方使える
WiMAX2+の機器は、LANケーブルが邪魔にならずスマートな無線LANも、安定性・通信速度に優れた有線による接続も両方可能。
シーン毎に適切な方を利用できます。コンパクトなモバイルWi-FiルーターもUSBによる有線接続ができる上、別売りのクレードル(約3,000円)を購入すれば有線LANによる接続も可能です。
メリット7:遠隔操作による充実したサポートが低価格
WiMAX2+プロバイダによっては、標準のサポートセンター以外に、Officeなどのアプリーションの操作やルーター・プリンタなどの周辺機器の設定までサポートしてくれる有料サポートを提供しています。
しかも電話だけでなく遠隔での操作まで行ってくれるので簡単で安心。
たとえばWiMAX提供元(MVO)であるUQコミュニケーションズでは月額350円で、月額が業界最安値で知られるBroad WiMAXではメールサービス・セキュリティサービスをセットにして月額900円で、この有料サポートが利用できます。
パソコンや周辺機器の操作やトラブルシューティングに自信がないユーザーには、何とも心強いサービスです。
それらの操作で何時間も無駄にしてしまうことを考えれば、月額数百円程度の出費は安いのではないでしょうか。
SOHOがWiMAX2+を使う際の注意点
月間データ通信量無制限など魅力の多いWiMAX2+ですが、SOHOがインターネットとして利用する際は以下の点に注意が必要です。
3日間10GBの速度制限がある
WiMAX2+ギガ放題プランに月間データ通信量の制限はありませんが、回線が混み合って多くのユーザーの利用に影響がでないようにするための速度制限のルールは別途設けられています。
具体的には以下の通りです。
とはいえ、この速度制限は他のモバイル通信と比較して非常に緩いです。
たとえばソフトバンクやドコモ、auが月間データ通信量20GBの大容量プランを売り出しているのに対し、WiMAX2+はその半分の容量を3日間で使ってはじめて速度制限が行なわれるのです。
また10GBというデータ通信量は、もちろん使い方によりますが数名程度のユーザーの利用であればたいていの場合は十分でしょう。
以下参考までにどのくらいの利用で10GBのデータ通信量が使い切られるかの目安を記載します。
上記表にある通り、ホームページ参照やLINEの利用では、消費されるデータ通信量は微量なので3日間でまず10GBのデータ通信量を使い切ることはないでしょう。
ただし、注意が必要なのはSkypeビデオ通話のように動画関連のデータが発生するような場合です。
ビデオ通話のような動画を使った通信が、この表にある以上に頻繁に行われるようであれば、残念ながらWiMAX2+は合いません。
以下参考までにYouTubeを利用する場合の目安も記載します。
速度制限に抵触した際の1Mbpsという通信速度もポイントです。
大手携帯キャリアで速度制限に抵触した際の通信速度は最大128Kbpsと非常に低速でホームページを開くのにも時間がかかってしまうような通信速度。
一方1Mbps程度の通信速度があれば、ホームページ閲覧や標準画質程度の視聴は可能です。
注意点としてこの速度制限について書きましたが、こうしてみるとかえってWiMAX2+の強みと言ってもよいのでないかという気もします。
最後に。
この速度制限は、ビジネスで最もインターネットの利用が必要と考えられる午前中から午後の6時までは対象外。
言い方を変えれば、この時間は無制限で高速なモバイル通信が利用できる、ともいえます。
郊外や田舎、建物内ではLTEの方がつながりやすい
LTEでは800~900MHzの周波数帯を使っており、遠くまで電波が飛ばせたり障害物を回り込めたりするのが特徴。
一方のWiMAX2+が利用する周波数帯は2.5GHzと高く、残念ながらLTEの方が提供エリアが広く繋がりやすいのが実際のところです。
とはいえ、LTEより後発のWiMAX2+は基地局を急速に増やしており、屋外基地局 20,000局を達成し、全国政令指定都市では実人口カバー率が99%を占めています。
今後も基地局は増え続けていますので、この点は改善されていくと考えらます。
WiMAX2+でもLTEが使える?
機器によりますが、WiMAX2+でもLTEが利用できます。
しかしLTEを使った月は1,005円が加算される上に、LTEが利用できる通信モード「ハイスピードプラスエリアモード」で月間7GBのデータ通信量を消費すると、ギガ放題プランを利用していても通信速度が最大128Kbpsに制限されてしまうので、その点だけ注意が必要です。
ただし、ビジネスでどうしてもモバイルつでのインターネット接続が必要なシーンでは重宝するでしょう。
まとめ
SOHO・個人事務所でインターネット回線を用意する際に、モバイル通信・固定回線用の両方に使えるWiMAX2+。
3日間10GBの速度制限などの注意点はあるものの、最大440Mbpsのモバイル通信が月間データ通信量の制限なしに利用でき、初期費用も3,000円ですむなどのメリットの多いWiMAX2+は、ビジネス用途に魅力的なモバイル通信サービスであることは間違いありません。