ビジネスにとってインターネット回線が必須である現代において、メインとなる回線が万が一の故障でつかえなくなったときに、ビジネスをとめないためのバックアップ回線も重要です。ここではそのバックアップ回線に、安価なWIMAXをおすすめする理由を解説します。
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バックアップ回線はコストと品質のバランスが難しい…
大企業だけでなく、中小企業にとってもビジネスをとめないためにバックアップ回線は必要です。けれど難しいのは、バックアップ回線に何をえらぶかという問題。
高速かつ安定なメイン回線と同様の品質のものを用意すれば、「いざという時のためだけ」に使う回線にメイン回線と同じ程度の費用を負担しなければなりません。かといって安価な回線をえらべば、安定性や通信速度も不安。
またモバイル回線では月間データ通信量に上限があって、少し使っただけで業務に支障をきたすような速度制限に見舞われることもあります。せっかく用意しても使えないバックアップ回線なら意味がありませんね。
WiMAXがモバイルバックアップの回線として適している理由
そこで当サイトがおすすめするのは、WiMAXをモバイルバックアップ回線として採用することです。モバイル回線であると通信速度や安定性、月間データ通信量が心配になりますが、WiMAXは以下2つの理由により、モバイルバックアップ用の回線としても適しています。
安定して数十Mbps~100Mbps超の通信速度を実現
WiMAXはLTE回線より遅くて安定しない、というイメージを持たれている方もいらっしゃるようですが、電波状況さえ悪くなければ、安定的に数十Mbps程度の通信速度が期待できます。環境によっては100Mbpsを超えることも。この程度の通信速度があれば、バックアップ回線としては十分ですね。
月間データ通信量が無制限
WiMAXの魅力はなんといってもこの点でしょう。いくら高速で安定しても、ちょっとした利用ですぐに速度制限に抵触してしまっては、バックアップ回線としては使えないですよね。
その点、WiMAXは月間データ通信量の上限がなく高速なインターネット接続がたっぷりと利用できます。月間のデータ通信量上限で、ビジネスをとめてしまうことはありません。
WiMAXをモバイルバックアップ回線とするならホームルーターがおすすめ
WiMAXにはモバイル通信では一般的なモバイルWi-Fiルーター以外に、自宅や事務所など専用のホームルーターをえらぶことができます。ホームルーターとはいえ、同じWiMAXの契約ですから、たとえば移動する際に再工事や契約の変更が必要になるようなことはありません。
ホームルーターを使うメリットは、コンパクトなモバイルWi-Fiルーターより大型のアンテナを搭載し、WiMAXの電波を受信する性能が優れていること。速度検証では、モバイルWi-Fiルーターの2~3倍の通信速度を実現することがある上に、安定性も高くなっています。
ちなみにホームルーターは、Wi-Fiだけでなく有線LANでの接続も可能です。これらの点から、モバイルバックアップ回線用にWiMAXを用意するのであれば、ホームルーターの選択がベストです。
WiMAXをモバイルバックアップに利用する際の注意点
3日間10GBの速度制限について
WiMAXは月間データ通信量こそ無制限ですが、回線の混雑を予防するための速度制限のルールがないわけではありません。具体的には以下ルールが設定されています。
速度制限の条件 | 3日間で10GBのデータ通信量を消費すること |
速度制限が実施される期間 | 3日間で10GBのデータ通信量を消費した日の
翌日18時頃から翌々日の2時頃まで |
速度制限時の通信速度 | 概ね1Mbps |
1ヵ月で数十GBのモバイル通信の契約が多い中、たった3日で10GBもの膨大なデータ通信量を消費しないと速度制限に抵触しないのはかえって優秀ともいえますが、お使いのネットワークの運用と照らし合わせて検討する必要はありますね。
ちなみに10GBあれば、目安として以下のようなことができます。
項目 | 10GBでできること |
ホームページの閲覧
※文字メインのページ(200KB) |
約5万ページの閲覧 |
ホームページの閲覧
※画像の多いページ(2.5MB) |
約4,000ページの閲覧 |
メールの送受信
※添付ファイルなし(約20KB) |
約50万通 |
メールの送受信
※1MBの添付ファイル付き |
約1万通 |
10MBのファイルの送受信 | 約1,000回 |
100MBのファイルの送受信 | 約100回 |
速度制限が行なわれる時間と制限時の通信速度にも注目
3日間10GBの速度制限は、制限が実施される時間帯と制限時の通信速度にも注意すべきです。表にある通り速度制限が行なわれるのは、個人ユーザーが利用することの多い18時頃~翌2時頃まで。つまり日勤帯のビジネスタイムは速度制限とは無縁なのです。ビジネスでもっともインターネットが利用される時間帯は、速度制限なしでWiMAXが使えます。
一方モバイル通信では、制限時に最大256Kbpsや最大128Kbpsという超低速な通信速度になることがほとんどですが、WiMAXでは概ね1Mbpsの通信速度が期待できます。この帯域を大人数で共有するのは厳しいかもしれませんが、残業でオフィスに残った数人の社員が利用する分であれば、ホームページの表示速度もほぼ変わりませんし、大きな問題にならないのではないでしょうか。
比較するとLTEの方がつながりやすさは上
WiMAXは2.5GHzという高い周波数の帯域の電波を使用しています。周波数は高くなればなるほど、高速な通信を期待しやすい一方で、直進性が強くなり障害物をさける力が弱くなる傾向があります。
その点LTEは700~900MHzという低周波数帯を利用しているので、残念ながらつながりやすさはLTEの方が上です。そのためスマホの電波が届く場所で、必ずしもWiMAXが使えるとは限りません。ただLANケーブルを伸ばすなどして、WiMAXのルーターを電波状況が比較的よい窓際などに設置すると改善することが多いです。
Try WiMAXで検証するのがおすすめ
つながりやすさや通信速度は、ご利用の環境によって差が生じます。これまで述べたように、通信速度は電波状況が悪くなければ数十Mbps超も期待できますが、バックアップ回線が必要な場所でその速度が必ず記録できるとは限りません。(電波状況が悪いと数Mbps未満になることも)
ビジネスにとってバックアップ回線は重要ですから、導入の前に検証しておくのがおすすめです。幸い、WiMAXではTry WiMAXという2週間の無料体験プログラムが用意されており、オンラインで申し込めます。モバイル通信サービスの中で、WiMAXのように手軽に体験できるサービスは他にないのではないでしょうか。Try WiMAXの申込方法や注意点は以下コンテンツを参照ください。
WiMAXに法人向けの契約はある?
WiMAXというと個人向けサービスという印象をもつ方もいらっしゃるようですが、KDDI系のUQ WiMAX含め、法人向けのサービスプランを用意するプロバイダもあります。そういったプロバイダではクレジットカード以外での支払い方法も可能。以下コンテンツで、法人向けのWiMAXサービスプランを用意するプロバイダを比較していますので、興味があればあわせてご参照ください。
まとめ
数十Mbps超の通信速度が期待でき、月間データ通信量無制限で利用できるWiMAXは、企業のモバイルバックアップ回線としても適しています。お使いの環境によって期待する通信品質にならないこともありますが、それを確認するためにもTry WiMAXによる事前の検証がおすすめです。