法人向けモバイルWi-FiはデータシェアよりWiMAXがおすすめ?

通信費用を節約するために、法人向けモバイルWi-Fiでは、効率よく契約データ通信量を複数人で共有できるデータシェアプランが好まれます。しかし使い方によっては月間データ通信量無制限のWiMAXを採用した方が、はるかに安価でかつ大量のデータ通信量を利用できる可能性が。ここではモバイルWi-FiのデータシェアとWiMAXを比較し、どのような場合にWiMAXがおすすめか解説しています。

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WiMAXと法人向けデータシェアの比較【どちらがお得?】

WiMAXのギガ放題プランは、月間データ通信量無制限のモバイルWi-Fiサービス。WiMAXには個人向け以外に、法人向けプランを用意するプロバイダも複数あります。2018年2月時点で最大下り440Mbps/上り30Mbps以上の通信に対応した端末が続々登場しています。WiMAXは、大容量のデータ送受信を頻繁に行うような企業にえらばれるケースが多いです。

たいして法人向けモバイルWi-Fiの中には、データ通信量を複数人でシェアするプランもあり、通信費用を節約したい企業に注目されています。しかし使い方によってはWiMAXのモバイルWi-Fiを使った方がはるかにお得になることも。以下、仮に5人の営業担当がWiMAXの2台のモバイルWi-Fiルーターをシェアする想定で、料金を比較してみましょう。
※WiMAXは法人向けプランを用意するBroad WiMAXの月額料金にて計算

項目 内容 月額料金
法人向けWiMAX

※Broad WiMAX

月間データ通信量無制限のモバイルWi-Fiルーターを5人で2台共有 3,411円×2(台)

合計:6,822円

OCNモバイルONE for Business 月間データ通信量7GB×5のプランを5人で共有 5,500(プラン料金)×5(人)

※容量シェアオプションは無料

合計:27,500円

OCNモバイルONE

※個人向け

月間データ通信量30GBのプランをデータ通信専用SIM5枚で共有 6,050円(データSIM30GB)×1(枚)

400円(SIM追加代)×4(枚)

合計:7,650円

IIJパケットシェアプランL データ通信量50GBのプランを5人で共有 1,800円(パック料金)×5(人)

合計:9,000円

参考までに、OCNモバイルONEの個人向けプランも含みました。それぞれ使い方や料金体系が異なるので一概に比較することはできないものの、月間データ通信量無制限な上で、容量制限のある他プランより安価なのは注目です。

WiMAXをえらぶその他のメリット

WiMAXをえらぶ最も大きなメリットは、月間データ通信量無制限であるにも関わらず、安価な月額定額料金で利用できることです。しかしWiMAXの魅力はそれだけではありません。主なメリットとして以下もあげられます。

■端末代が無料であるケースが多く初期費用がやすい
LTE回線によるモバイル通信サービスでよく採用されるAtermシリーズのWi-Fiルーターは、価格が1台あたり約2万円~2.5万円ほどになります。たいしてWiMAXは、ほとんどのプロバイダで端末代が0円。これだけで通信費用に大きな差が生じることになります。

■提供エリアがひろい
WiMAXの提供エリアは全国政令指定都市では、人口カバー率99%以上を誇ります。特にビジネスでよく訪れるような市街地であればほぼ提供エリア圏内といってよいでしょう。

■通信速度が高速
WiMAXの通信速度は高速。電波状況に問題がなければ数十Mbps~100Mbps超の通信速度が期待できます。以下、回線提供元が公開している全国の実測マップが参考になります。

こんなに速い!実測マップ|UQ WiMAX

WiMAXをえらぶデメリットは?

WiMAXは、上記で比較した他モバイル通信サービスのように、提供されたSIMカードをスマホやタブレット、Wi-Fiルーターなど任意の端末に挿入して利用するといったサービスではありません。プロバイダからSIMカードは提供されますが、そのカードを挿入して利用するのは、一緒に提供されたモバイルWi-Fiルーターに対してです。

そのため他社のように「このSIMカードはタブレットに挿して、こっちはWi-Fiルーターに挿して」といったことはできません。

また上記表では「5人で2台のモバイルWi-Fiルーターを共有する」という想定で比較していますが、「1人に1台ずつモバイルWi-Fiルーターが必要」というケースもあるでしょう。

いずれにしろ1台1台が月間データ通信量無制限で利用できるため一概には言えませんが、そういったケースではデータシェアプランの方が、コストパフォーマンスは高い場合もあります。

データシェアよりWiMAXをおすすめする場合

以上をふまえて、データシェアよりWiMAXをおすすめするのは、以下の条件のいずれか(もしくは両方)にあてはまる場合です。

  • とにかく大量のデータ通信量が必要
  • モバイルWi-Fiルーターを複数人で共有してもかまわない
  • できるだけ安価に大量のデータ通信量を利用したい

法人向けWiMAXが利用できるプロバイダは?

WiMAXを扱うプロバイダは個人向けが多いですが、一部は法人向けプランも用意しています。以下、主な法人向けWiMAXプロバイダの料金や特色を表にしてまとめます。

プロバイダ名 初期費用 月額費用

※ギガ放題プラン

備考
UQ WiMAX 3,000円※ 4,380円

※最大3ヵ月は3,696円

WiMAXの元祖プロバイダ。KDDIグループ。
Broad WiMAX 3,000円※ 3,411円

※最大2ヵ月は2,726円

月額料金は個人・法人向けともに業界最安級。最短で申込即日で端末配送。
アサヒネット WiMAX 3,000円※ 4,290円※初月無料 WiMAXプロバイダで唯一固定IPアドレス(800円/月)の提供が可能

※上記プロバイダは全て端末代が無料です。

まとめ

WiMAXは月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信を利用することができるため、モバイルWi-Fiルーターを共有するというかたちをとれば、データシェアプランと比較して大きく通信費用を節約できる可能性があります。大容量のファイルを外出先で送受信するケースが多い企業、モバイル通信を利用したウェブ会議を頻繁に行う企業などは、WiMAXの利用を検討する価値があるでしょう。