WiMAX2+の提供エリアはLTEと比較してどう狭いか、広いかを徹底解説しています。
LTEの方が提供エリアが広いと言われますが、実際にはどのような傾向があるのか知っておくことで、WiMAX2+をえらぶべきかより適切に判断できます。
またあわせて提供エリアの確認方法や、WiMAX2+の契約で使えるLTE回線による通信に関しても解説しています。
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WiMAX2+の提供エリアは狭い?広い?
WiMAX2+の提供エリアは、大手携帯キャリアや格安SIMが採用するLTE回線と比較すると狭い、とはよく言われることです。
確かに事実ではあるのですが、実際のところはどの程度の違いがあるのでしょうか。ここではどのような違いがあるか考察してみます。
市街地では提供エリアの広さはほぼ同程度
WiMAX2+は全国実人口カバー率が1億人以上、なおかつ政令指定都市(人口50万人以上の市)では実人口カバー率99%を誇っています。
この数字が表す通り、特に市街地ではWiMAX2+の提供エリアは広く、LTEとほぼ変わらないようです。
以下、参考までに2017年6月時点での、WiMAX2+・LTEそれぞれの東京周辺の提供エリアマップを比較してみましょう。
※どちらも色の染まった部分が提供エリアの範囲内です。
・東京周辺のWiMAX2+の提供エリア
・東京周辺のLTE(au 4G LTE)の提供エリア
いかがですか? ご覧のとおり東京周辺に関しては、WiMAX2+側でほんの一部色の染まっていない箇所があるものの、どちらも提供エリアの広さはほぼ同程度にみえます。
WiMAX2+はこのように市街地やそれに近い地域に関しては対応が特に進んでおり、それが「政令指定都市での実人口カバー率99%」「全国実人口カバー率が1億人以上」という数値にもあらわれているのでしょう。
いずれにしろ契約前に必ずチェックすべきですが、市街地であればLTE同様にWiMAX2+も提供エリア内だろうと期待してよさそうですね。
郊外ではWiMAX2+よりLTEの方が提供エリアが広い…
たいして大きな都市から離れた場所では、残念ながら両者の提供エリアの広さに大きな差が生じてしまいます。
特に大きな差がある北海道の提供エリアを比較してみます。
・札幌周辺のWiMAX2+の提供エリア
・札幌周辺のLTE(au 4G LTE)の提供エリア
WiMAX2+・LTE両者を比較すると、札幌や苫小牧、千歳のように人口が多いエリアについてはどちらも提供エリア内で差はありません。
しかしそれらの地区から外れると、LTEの方が明らかに提供エリアが広いと言わざるを得ませんね。
人口が少ない地域では、仮にLTEが使えたとしても、WiMAX2+は使えないといったことがありそうです。
WiMAX2+の提供エリアは拡充されている?
WiMAX2+の提供エリアは拡充を続けており、その情報は以下公式ブログで掲載されています。
郊外に住んでいるユーザーの中でも「つながるようになった」という声を見かけますし、もし今提供エリア外であったとしても将来に期待しましょう。
http://www.uqwimax.jp/area/area_blog/
WiMAX2+の提供エリアはえらぶプロバイダによって違う?
WiMAX2+は数多くのプロバイダによって提供されているため、プロバイダ毎に提供エリアに差があるようにイメージしているユーザーもいるようです。
結論から言うと、全てのWiMAX2+プロバイダが同じ回線を利用しているため、提供エリアや通信品質に差はありません。どこをえらんでも同じように使うことができます。
提供エリアの確認方法
繰り返すように、WiMAX2+はプロバイダ毎に提供エリアの差はありません。
そのためどのプロバイダを契約する場合でも、同じやり方で提供エリアを確認すればよいです。以下WiMAX2+の提供エリアの確認方法を紹介します。
UQ WiMAXのホームページで確認が可能
WiMAX2+回線の提供元であるUQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」の以下公式URLにて、WiMAX2+の提供エリアが確認可能です。
他の多くのプロバイダの公式サイトでも、このページと全く同じ情報を使って提供エリア確認するよう指示しています。
サービスエリア | UQ mobile / UQ WiMAX
判定が難しい場所はピンポイント検索がおすすめ
地域によっては色が付いているかついていないか、ぎりぎり見分け辛いことも。
その際は、住所や具体的なスポット名を入れて提供エリア検索ができる「ピンポイント検索」を行いましょう。
「○」「△」「×」で提供エリア内か否か判定してくれます。
なおこれで「△」だった場合には、プロバイダに相談してみるか後述するTry WiMAX2+で無料お試しの体験をしてみるのもよいでしょう。
提供エリア内でもつながらないことも?
WiMAX2+に限りませんが、大きな建物に囲まれた場所や地下などでは電波状況が悪くなり、提供エリア内でもつながらないことがあります。
またWiMAX2+は高層ビルなどの高層階では、たとえ見晴らしのよい場所であっても電波が届かないことがあるので注意しましょう。
Try WiMAXによる無料お試しが便利
WiMAX2+には、Try WiMAXと呼ばれる15日間の無料のお試し体験のシステムがあります。20歳以上でなおかつ本人名義のクレジットカードがあれば誰でも申し込むことが可能(クレジットカードの情報を登録するのは、レンタル機器が破損・紛失してしまった場合の弁償用で、問題なく返却すれば課金されることはありません。)
Try WiMAXは以下URLで申し込みます。
Try WiMAXレンタル|UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+
WiMAX2+を使う場所が不安であれば、このシステムを使って試してみてもよいでしょう。
WiMAX2+用Wi-FiルーターでもLTEが使えるとは?
WiMAX2+用のWi-Fiルーターの機種によっては、WiMAX2+の電波が届かない場所で自動的にLTEによる通信に切り替えるハイスピートプラスエリアモードに対応しています。
このモードを使えば、WiMAX2+の提供エリア外でもLTEの提供エリア内であればインターネット接続を継続でき便利です。
ただこのモードには以下2つの注意点があり、思う存分利用するというわけにはいきません。
- ハイスピートプラスエリアモードで月間7GBのデータ通信量を消費すると、月末までLTE・WiMAX2+両方の通信が最大128Kbpsに制限される
- ハイスピートプラスエリアモードを使った月は、1,005円/月の追加料金が発生※3年縛りのプランに加入していれば無料
特に、最初の月間7GBの速度制限のルールに注意が必要。
ふだんからモバイル通信を使う場所がWiMAX2+の提供エリア外で、常にLTE回線を使う必要があるといったケースでは、いくらハイスピートプラスエリアモードがあるとはいえ、WiMAX2+はむきません。
逆に、時々出張に行く場所や旅行先など、一時的にWiMAX2+の提供エリア外でインターネット接続する必要があるといったケースであれば、その間に限りハイスピートプラスエリアモードを使うのはおすすめ。
数日程度の利用であれば、余程ヘヴィな使い方をしない限り、7GBもデータ通信量があれば十分でしょう。
まとめ
WiMAX2+よりLTEの方が、提供エリアが広いのは否定できませんが、都市部や人口の多い地域ではWiMAX2+も対応していることがほとんど。
まずはUQコミュニケーションズの公式サイトから、提供エリアの確認をしてみるとよいでしょう。
また数日程度の出張や旅行でWiMAX2+の電波が届かない郊外へ行くなら、WiMAX2+用のルーターで使えるLTE回線による通信を一時的に使うこともできます。