WiMAXと月間50GBの大容量データプラン・ソフトバンク ウルトラギガモンスターを徹底比較。どのくらいの価格差があるかを具体的な例を使って説明しています。高速なモバイル通信が使えるサービスとして、WiMAXがいかにコストパフォーマンスの高いサービスかがわかります。
Contents
WiMAXとは?
高速なモバイル通信が月間データ通信量無制限で利用できるモバイル通信サービス。料金は月額完全固定制(約3,400円~約4,400円)。もとより複数台接続が可能なモバイルWi-Fiルーターの利用を前提としており、テザリング料が別途発生するといったこともありません。
ソフトバンク ウルトラギガモンスタープランとは?
ソフトバンクが提供する月間データ通信量50GBの超大容量スマートフォン向けデータプラン。従来の月間20GBのプランから月額1,000円追加するだけで月間30GBも多く利用できるのでお得。なお、スマートフォンのテザリング機能を使ってPCやタブレットをインターネット接続したい場合は、オプション料金として月額500円の追加となります。
WiMAXとウルトラギガモンスターの比較
それでは、WiMAXとウルトラギガモンスタープランの比較をしてみましょう。主な違いは以下比較表の通りです。
ソフトバンク
ウルトラギガモンスター |
WiMAX | |
通信速度 | ◎ | ◎ |
月間データ通信量 | 50GB | 無制限 |
080/090通話機能の
付与可否 |
○ | × |
月額料金 | 7,000円
※ テザリングを利用するなら500円追加 |
約3,400円~約4,400円
※ プロバイダにより異なる |
通信速度について
通信速度は、いずれのサービスでも高速。格安SIMのように通信速度が期待できなかったり時間帯によって極端に遅くなってしまったりすることは少ないでしょう。通信速度の面で「どちらの方が悪い」とか差をつけるのはむずかしいです。ちなみに著者はWiMAXを利用していますが、電波状態が特に悪くなければ数十Mbps(30~50Mbps程度)、遅いときでも10Mbpsを下回ることはほとんどありません。
月間データ通信量
ここが大きな違いになるでしょうか。ウルトラギガモンスターは月間50GB、WiMAXは月間データ通信量無制限です。ちなみにホームページの閲覧やLINE、YouTube標準画質程度の動画をみるくらいであれば、月間50GBも月間データ通信量無制限もあまりかわらないでしょう。
ただし、たとえばYouTube HD画質(1080P)を視聴するなら1日あたり1時間程度、Jリーグサッカー全試合生中継などで知られるDAZNをノートPCやテレビのような大画面でみるなら月間6~8試合程度(合計12~16時間程度)、(スマートフォンなら1日約2時間)程度鑑賞すれば、それだけで使い切れる計算です。月間50GBというのは大容量であることは間違いありませんが、使い方によっては月間で簡単に使い切れてしまう容量ともいえます。その点、月間データ通信量無制限のWiMAXの方が安心です。
080・090通話機能の付与可否
当然ながらソフトバンクでは、080・090番号による通話プランを付与することが可能(そちらの方が普通)。一方でモバイルWi-Fiルーター用のサービスであるWiMAXは、080・090番号による通話機能は追加できません。つまり080・090番号を使うならソフトバンク・au・ドコモのような大手携帯キャリアの契約を別途行うか、格安SIMを別途契約する必要があります。
月額料金
これがもっとも大きな違いです。ソフトバンクのウルトラギガモンスタープランは月額7,000円。ノートPCやタブレットをテザリングでインターネット接続するためには月額500円の追加となり、月額合計7,500円。仮に月間50GBで足りない場合は、1,000円/GBでデータ通信量を追加購入することになり、もっと高くなります。
たいしてWiMAXは、20以上あるプロバイダによって月額料金が異なり約3,400円~約4,400円。著者も使っていて当サイトでもおすすめしているBroad WiMAXなら、月間データ通信量無制限で使えるギガ放題プランが月額3,411円。ウルトラギガモンスタープランの半額以下です。
WiMAXがどれだけコストパフォーマンスに優れたサービスなのかが分かりますね。月間データ通信量を気にすることなく、たっぷり存分に高速なモバイル通信を使いたいなら、WiMAXがおすすめです。
WiMAXとソフトバンク小容量プラン併用でこんなに安くなる!
上述した通りWiMAXには080・090番号による通話をする機能はありません。そのため他社のプランを組み合わせて使うのが一般的です。
たとえばソフトバンクなら、月間データ通信量無制限のWiMAXを使うことを前提に、ソフトバンク側のプランは小容量の低価格なプランをえらび、WiMAXと組み合わせるという方法があります。その場合の月額料金は以下の通りとなります。
※WiMAXは月額最安級のBroad WiMAXを使います。
種別 | 詳細 | 合計月額料金 |
Broad WiMAX+
ソフトバンクモバイル |
Broad WiMAX:3,411円
ソフトバンク データ定額ミニ(1GB/月) :2,900円 ウェブ使用料:300円 スマ放題ライト(1回5分の通話かけ放題) :1,700円 |
8,311円 |
ソフトバンクモバイル
only |
ソフトバンク ウルトラギガモンスター
(月間50GB):7,000円 ウェブ使用料:300円 スマ放題ライト(1回5分の通話かけ放題) :1,700円 テザリング:500円 |
9,500円 |
上記表のケースであると、月額にして1,000円以上Broad WiMAXを組み合わせた方が安くなります。その上、月間データ通信量は無制限です。
WiMAXと格安SIM併用であればさらにこんなに安くなる!
安価で知られる格安SIMとWiMAXを組み合わせれば、ウルトラギガモンスターと比較してさらに月額料金を安くすることができます。たとえば格安SIMの中では人気の高いOCNモバイルONEと、Broad WiMAXを組み合わせた場合の比較例が以下の通りです。
種別 | 詳細 | 合計月額料金 |
Broad WiMAX+
OCNモバイルONE |
Broad WiMAX:3,411円
OCNモバイルONE(3GB月/音声) :1,800円 OCN電話(1回10分の通話かけ放題) :850円 |
6,061円 |
Broad WiMAX+
ソフトバンクモバイル |
Broad WiMAX:3,411円
ソフトバンク データ定額ミニ(1GB/月) :2,900円 ウェブ使用料:300円 スマ放題ライト(1回5分の通話かけ放題) :1,700円 |
8,311円 |
ソフトバンクモバイル
only |
ソフトバンク ウルトラギガモンスター
(月間50GB):7,000円 ウェブ使用料:300円 スマ放題ライト(1回5分の通話かけ放題) :1,700円 テザリング:500円 |
9,500円 |
OCNモバイルONEでは1回10分の電話かけ放題がかけ放題となるオプションもつけており、通話料金についてもウルトラギガモンスタープラン単体より安価な状態。そしてこのケースでは、なんと月額約3,500円も格安SIM+WiMAXの組み合わせの方が安くなります。外出先でのモバイル通信を思いっきり楽しみつつ、月額費用も節約したいならこの組み合わせがおすすめです。
まとめ
月間データ通信量50GBのウルトラギガモンスタープランは、従来のソフトバンクのデータプランと比較するとお得ですが、コストパフォーマンスで比較するとWiMAXの方が断然優れています。月額料金でみると、ウルトラギガモンスタープランと比較してWiMAXは半額近く。080・090の通話をするためにソフトバンクの小容量プランや格安SIMと組み合わせても、当サイトで紹介した例で月額約2,000円~約3,500円も節約できます。