IIJモバイルとUQ WiMAXの比較 – 選択を分ける5つのポイントとは?

ビジネス向けに多彩なプランとオプションを備えるIIJモバイルと、高速なモバイル通信が月間データ通信量無制限で使えるKDDI系UQコミュニケーションズが提供するUQ WiMAX。

ここでは、料金や通信速度、つながりやすさといった面から、両者の選択をわける5つのポイントについてくわしく紹介しています。

Contents

スポンサーリンク
google_adsense_336_280

比較ポイント1:データ通信量を気にせずたっぷり使えるのは UQ WiMAX

モバイル環境で大容量のファイルを頻繁にダウンロードしたり、ビデオ通話を行ったりしているとデータ通信量がいくらあっても足りなくなるもの。

契約で決められたデータ通信量を消費しきって速度制限に抵触すると、低速な通信速度でホームページが表示されるのにさえ時間がかかるようになってしまい、モバイル環境での業務に支障をきたすことでしょう。

モバイル通信の契約では、高速な通信が使える月間のデータ通信量が決められていることがほとんどで、たとえばIIJモバイルの定額プランでは10GBまでの契約の場合は月額5,500円。

たいしてUQ WiMAXは、月間データ通信量無制限のギガ放題プランを月額4,380円で利用できます。

両者を比較すれば、より低価格でデータ通信量に縛られず快適にモバイル通信が利用できるのは UQ WiMAX。

膨大なデータ通信量が必要であれば、UQ WiMAXをえらぶとよいでしょう。

UQ WiMAXなら通信速度も速い

電波状況にもよりますが、IIJモバイルを含む格安SIMと呼ばれるサービスと比較するとUQ WiMAXの方が通信速度も速い傾向にあります。

格安SIMサービスだと平均数Mbps、ランチタイムのような混雑する時間だと1Mbpsを下ることも珍しくありませんが、UQ WiMAXなら数十Mbpsの通信も期待できます。

比較ポイント2:初期費用が安いのはWiMAX

モバイル通信サービスを導入する際に、管理者の頭を痛めるポイントとなるのが数万円程度するモバイルWi-Fiルーターですね。

契約数が増えれば増えるほど、必要なルーター数も多くなって予算オーバーとなってしまうため、契約数を減らすなどの選択を強いられることもあるでしょう。

IIJモバイルではモバイルWi-Fiルーターをレンタルすることができますが、たとえばさまざまなモバイル通信サービスで採用されているNEC製MR05LNをIIJモバイルで利用しようとすると初期費用として22,000円を支払うか、月々の料金に950円を上乗せするかえらぶことになります。

その点、UQ WiMAXの法人向けプランでは最新の機種を含め無料で提供してもらえるのがメリット。

結果1契約当たりにかかる初期費用は事務手数料の3,000円だけですむ上に、IIJモバイルのように機器のレンタル料金が上乗せされることもありません。

UQ WiMAXなら多くのモバイル通信契約も導入しやすいですね。

比較ポイント3:プランの柔軟性が高く低容量に適したのはIIJモバイル

iij_mobile_uqwimax比較

iij_mobile_uqwimax比較

上記、IIJモバイルの三段階定額プランLとUQ WiMAXのプラン比較です。

UQ WiMAXは、月間データ通信量無制限のUQ Flatツープラス ギガ放題(通称・ギガ放題プラン)と月間7GBまでのUQ Flatツープラス(通称・通常プラン)の2つのみなので分かりやすいのがメリット、ともいえます。

その一方でIIJモバイルは表に示した三段階定額プランだけでも料金が細かく設定されている上、他にもデータ通信量を複数の回線でシェアできるプランなどもあり、通信費用の節約が可能。

ホームページの参照やメールチェック、それと時々Officeファイルをサーバーからチェックするぐらいならそれほどデータ通信量を消費しないので、低容量で料金が安いIIJモバイルの三段階定額プランLの方がよいかもしれませんね。

比較ポイント4:オプションが充実しているのはIIJモバイル

IIJモバイルはビジネス用に役立つオプションが多彩なのも特長。

固定のグローバルIPアドレスを割り振るオプションや国際ローミング、モバイル環境から簡単に社内LANへVPN接続できるオプション、モバイルの接続先を限定するオプションなどがあります。

こういった「痒い所に手が届く」オプションの豊富さは、さすがにインターネットサービスプロバイダの老舗ならではの強さがありますね。

比較ポイント5:提供エリアの広くつながりやすいのはIIJモバイル

高周波で通信速度が速いのが特長のWiMAX2+と比較すると、比較的低周波で障害に強く郊外や地下などの屋内で接続しやすいのはIIJモバイルが使うLTE。

WiMAX2+も急速に提供理エアを拡大し全国人口カバー1億人を突破しているとはいえ、つながりやすさでは残念ながら多くのユーザーをかかえるLTEに劣ります。

とはいえ市街地では、室内の奥まった場所など以外ならWiMAX2+・LTEのつながりやすさに取り立てでいう程の差はありません。

UQ WiMAX でも「いざ」という時はau 4G LTEの通信が利用できる

UQ WiMAXの機器の中でもW04やW03などの一部端末は、au 4G LTEの通信に対応しており、WiMAX2+の電波が届かない場所では通信方式を切り替えて利用できて便利。

ただしau 4G LTE・WiMAX2+を電波状況によって切り替えるハイスピードプラスエリアモードによる通信は月間7GBまでとなる上、このモードを1度でもつかうと月額1,005円の追加料金が発生するので注意しましょう。

WiMAX2+の電波がとどかない郊外へ出張したときや、地下にある会議室でクライアントとミーティングをおこなうときなど、本当に必要な時だけハイスピードプラスエリアモードを使うとよいですね。

こんな場合はUQ WIMAXがおすすめ

UQ WiMAX2+の最も大きな魅力は、繰り返すように高速なモバイル通信が月間データ通信量にしばられず使い放題であること。

大容量のデータを大量に送受信する必要がある際や、膨大なデータ通信量を短時間で消費するビデオ通話を頻繁に行う際など、データ通信量がどれだけあっても足りないといった場合にUQ WiMAXを使うとよいでしょう。

また月間データ通信量に縛りがないので、小さな営業所向けの固定回線の代替えや固定回線が敷設するまでのリリーフとしてUQ WiMAXを使うのも有効です。

まとめ

データ通信量を気にせず、大容量のモバイルデータ通信を頻繁に行う可能性があるのであれば、UQ WiMAXがおすすめ。

UQ WiMAXなら小さな規模の営業所の固定回線の代替として使うこともできます。

また端末代が無料で初期費が安いのも法人向けUQ WiMAXの魅力。

一方でモバイル通信を使うのがウェブ検索やメールチェック、軽量なオフィスファイルの送受信程度に限られ、消費するデータ通信量が少ないのであれば、低容量から大容量までプランが豊富なIIJモバイルがおすすめです。

固定IPアドレスなどのビジネス向けに役立つオプションが豊富なのもIIJモバイルのメリットです。

それぞれメリット・デメリットがあるので、両者を併用し部署などで使い分けるのもよいでしょう。