高い初期費用やデータ通信量による速度制限など頭を悩ます課題の多い法人向けモバイルWi-Fiの導入。
ここでは、月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信が利用できるWiMAX2+をおすすめする6つの理由と注意点、おすすめのプロバイダを紹介しています。
Contents
WiMAX2+とは?
WiMAX2+は高速なモバイル通信を月間データ通信量無制限で使えるサービス。
月額完全定額で、消費するデータ通信量が仮に増えたとしても追加料金が発生することはありません。
WiMAX2+回線を運用しているのはテレビCMでもお馴染みの、KDDIグループの「UQコミュニケーションズ」。
格安SIMサービス「UQ Mobile」と同じ提供元です。
20以上の事業者がUQコミュニケーションズからWiMAX2+回線を借りてそれぞれ独自のサービスを展開しています。
WiMAX2+を法人向けモバイルWi-Fiにおすすめできる6つの理由
月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信が利用可能
これは上述の通り。モバイル通信を使っていて困るのは、突然速度制限に抵触して低速な通信となり、仕事に使えなくなることですね。
特に出先での営業中や出張中に速度制限にかかってしまったら目も当てられません。
必要な通信が行なえなかったことで、大切なビジネスチャンスを失うこともありえます。
WiMAX2+なら、出先でオンラインストレージから大容量のファイルをダウンロードしたり、Skypeなどでビデオ会議をしたりが、データ通信量を気にせずいくらでも行うことができるのです。
初期費用が安い
モバイルWi-Fiを導入する際にネックとなるのが、モバイルWi-Fiルーターを購入する際の高い初期費用。
端末1台につき数万円程度かかることがあるため、導入を見送ったり台数を減らしたりして利用する会社も多いのではないでしょうか。
WiMAX2+なら多くのプロバイダがキャンペーンなどでWi-Fiルーター代を0円に設定しており、その結果初期費用が1契約につき事務手数料3,000円だけになることが多いです。
モバイル通信サービスなので、もちろん回線工事は不要でそのための費用もかかりません。
これだけ安ければ、手軽に導入できるのではないでしょうか。
月額費用も安い
WiMAX2+は月額費用も安いのが特長。
月額費用は提供するプロバイダによって異なり、3,500円~4,500円程度です。
大手携帯キャリアのデータプランでは、消費するデータ通信量によっては月額1万円以上になることも珍しくありませんが、WiMAX2+ならどんなにデータ通信量が増えたとしても、月額料金は3,500円~4,500円程度ですみます。
これなら予算をたてやすく、台数も増やしやすいですね。
最短で申し込み翌日から利用可能
インターネット回線を契約する際に気になるのが「どのくらいの期間で開通できるか」ですね。
インターネット回線の種類によっては1~2週間かかることもあり、スケジューリングに失敗すると、インターネットを使えず仕事にならないことも。
その点、工事不要のモバイル通信サービスは全般的に固定回線より開通にかかる期間が少ないですが、特にWiMAX2+なら最短で申し込み翌日にはWi-Fiルーターを配送。
Wi-Fiルーターが手元に届けば、簡単な設定をしてすぐに利用開始できます。
初期費用が安く開通までも早いフットワークの軽さは法人向けモバイルWi-FiにWiMAX2+を推奨する最も大きなポイントの1つです。
全国実人口カバー1億人達成の広い提供エリア
便利なモバイル通信サービスも提供エリア外であれば使うことができません。
提供エリアが広いか否かがモバイル通信の品質を決める重要な要素となりますが、WiMAX2+なら全国実人口カバー1億人の広い提供エリアを実現している上に基地局が着実に増え続けています。
契約数についても2,000万を突破する実績を誇っています。
その他モバイルWi-Fiが備える一般的なメリットを網羅
WiMAX2+はその他にも以下に挙げるような一般的なモバイルWi-Fiのメリットを網羅しています。
- Wi-Fi機能により1台で複数の機器を接続可能
- 屋内でも屋外でも高速な通信が可能
- Wi-Fiルーターはコンパクト・軽量で持ち運びしやすく場所をとらない
- 引っ越しなどの際も工事不要でWi-Fiルーターを持ち込むだけで利用可能
WiMAX2+をえらぶ際の3つの注意点
法人向けモバイルWi-FiにWiMAX2+をえらぶ際は、メリットだけでなく注意点の確認も必要ですね。
ここではWiMAX2+の3つの注意点をまとめています。
つながりやすさや提供エリアの広さはLTEが上
モバイル通信の電波はより高い周波数の方が通信速度が早くなりやすい反面、直進性が強くなり障害物をすり抜けにくいと言われています。
そして、モバイルWi-Fiの回線として採用されることの多いLTEでは、「プラチナバンド」と呼ばれる700Mzから900MHzの低い周波数帯を使っているためつながりやすく提供エリアも広いのが特長。
たいしてWiMAX2+では2.5GHzという高周波帯を利用しているため、LTEと比較すると残念ながら、LTEの方が提供エリアが広く屋内などでつながりやすくなっています
とはいえ、WiMAX2+が郊外や屋内で全くつながらないわけではないので安心して下さい。
「比較すると」LTEの方がつながりやすいという程度です。
えらぶWi-FiルーターによってはLTEオプションが使える
Wi-FiルーターによってはWiMAX2+だけでなくLTEによる通信も対応しています。
これらの機種では、ルーター本体のタッチパネルによる簡単な操作によりWiMAX2+のつながらないエリアでLTEによるインターネット接続を利用可能。
ただしLTEオプションの利用にあたっては、以下2つの注意点があります。
- LTEが使える通信モード「ハイスピードプラスエリアモード」で月間7GBのデータ通信量を消費すると月末までWiMAX2+・LTE両方の通信が最大128Kbpsに制限される
- 1度でも利用すると1,005円/月のオプション料金が発生 ※3年契約のプランに切り替えることでこのオプション料金を無料とすることもできます。
3日間10GBの速度制限がある
WiMAX2+は月間データ通信量無制限で利用できるモバイル通信サービスですが、回線の混雑を回避するための速度制限のルールが設けられています。
具体的な内容は以下の通りです。
ただしこの制限は他モバイル通信と比較すると非常にゆるいです。
大手携帯キャリアや格安SIMなどで月間20GB・30GBの大容量プランが登場する中、WiMAX2+ではその半分か1/3のデータ通信量をたった3日間で使い切ってはじめて制限に抵触するわけです。
たいていのユーザーはこの速度制限に抵触することはありません。
また制限後の通信速度もポイント。
大手携帯キャリアでは速度制限時に最大128Kbpsという全く仕事にならない低速な通信になってしまいますが、概ね1Mbpsなら表に記載の通りYouTube標準画質なら動画も鑑賞できるレベルであり、インターネットで調べものをしたりメールの送受信をしたりする程度であれば困ることはないでしょう。
最後に制限が発生する時間についてもビジネス利用の際は重要です。
この速度制限が実施されるのは、一般ユーザーが自宅で固定回線の代替としてWiMAX2+を利用するような夜の時間帯。
裏を返せば朝~夕方のビジネスタイムは速度制限の対象外であり、この時間帯は実質的に「高速なモバイル通信が使い放題」ということもできます。
2年間の契約期間が設定され更新月以外の解約は違約金が発生
WiMAX2+は他の多くのインターネット回線契約と同様に長期契約を前提としたサービスです。
具体的には2年間の契約期間が設定されており、契約更新月以外に解約すると以下違約金(契約解除料)の支払いを求められることになります。
※適用するキャンペーンによって違約金の額が増えることがあります。
格安SIMのデータ専用プランであれば最低利用期間や契約期間がないこともありますが、残念ながら契約期間が設定されたWiMAX2+は短期での利用には向いていません。
WiMAX2+はこんな使い方も
WiMAX2+はさまざまなシーンでビジネスを加速させることができるハイクオリティなモバイル通信サービス。
ここではWiMAX2+の利用用途の例をいくつか紹介します。
営業担当に持たせる
これはモバイルWi-Fiの基本的な使い方ですね。
外回りをする営業担当がWiMAX2+を利用すれば、営業先で重いプレゼン資料や資料動画などをオンラインストレージ上からデータ通信量を気にせずダウンロードできます。
データ通信量を膨大に消費するウェブ会議・ビデオ会議を出先から時間を気にせず行うことも可能です。
小規模な営業所や事務所用の固定回線の代替えとして利用
WiMAX2+なら月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信として利用できるので、固定回線の代替えとして利用されるケースも多いです。
さすがにスタッフが数十人を超える規模の営業所や事務所での利用は難しいですが、数名から10人程度のスタッフが滞在する営業所・事務所などでは安価なインターネット接続手段として利用することもできるでしょう。
遠隔監視カメラ用の回線として利用
監視カメラでクラウドやオンラインストレージ上に録画した動画を転送し続けるような用途では、膨大なデータ通信量を必要とします。
そんな際も、月間データ通信量無制限のWiMAX2+は有効です。
デジタルサイネージ用の回線として利用
店頭や駅の構内などで、映像によるインパクトの強い広告を可能とするデジタルサイネージ。
映像の配信にも大量のデータ通信量を必要としますが、その際にWiMAX2+を使えば安価にそのための回線を確保することができます。
法人向けの利用におすすめのWiMAX2+プロバイダ2選
ここでは法人向けモバイルWi-Fiの用途に適したWiMAX2+プロバイダを2つ紹介します。
なおここで紹介する2つのプロバイダは以下の点では共通しています。
- 最新のWi-Fiルーターの取り扱いが早くえらべる機種が多い
- クレジットカード以外に口座振替も可能
- 最短で申し込み即日でのWi-Fiルーター配送が可能
これら3つの点を満たすWiMAX2+プロバイダはほとんどありません。
サポート品質を重視するならUQ WiMAXがおすすめ
WiMAX2+はプロバイダ毎に通信回線の品質に差はでないものの、一方でサポート品質はさまざま。
価格が安くても、電話がつながらない(電話でのサポートすらない)、メールの回答がなかなか返信されないといったプロバイダもあります。
そんな中、UQ WiMAXをえらべばサポートの品質にストレスを感じることはないでしょう。
UQ WiMAXは、WiMAX2+回線の提供元でもあるKDDIグループのUQコミュニケーションズが運営しています。
たとえばコールセンターの対応時間について、UQ WIMAXは他社と比較して以下のように長いです。
これなら社内の管理者が通常業務の後にゆっくり問い合わせることもできますね。
またメールの返答に関しても通常は24時間以内を目標としており、数時間以内で返信されることもしばしば。
さらに対応の品質についても上々でユーザーの評価も高いです。
わたし自身も複数のプロバイダのサポートセンターへ問い合わせたことがありますが、UQ WiMAXは中でもサポート対応が丁寧でした。
月額料金最安級のBroad WiMAX
Broad WiMAXは月額料金最安級でよく知られるWiMAX2+サービス。
WiMAX2+で月間データ通信量無制限となるギガ放題プランの月額料金は4,500円程度になることもありますが、Broad WiMAXでは月額3,411円(1~2ヶ月目は2,726円)。
他社と比較して月額1,000円近く安くなることもあるわけです。価格を重視するならおすすめのサービスです。
まとめ
月間データ通信量無制限で利用できる上に、初期費用が安く開通も早いWiMAX2+は法人向けモバイルWi-Fiとしてぜひ検討いただきたいサービスです。
さらに月額料金は安ければ3,500円程度から利用でき、多くの台数を導入しやすいメリットもあります。
外回りの営業に持たせるモバイル通信としての用途だけでなく、営業所・事務所用の固定回線の代替として、また監視カメラやデジタルサイネージ用の回線としても期待できます。