働き方改革/モバイルワーク用にWiMAXをおすすめする理由

働き方改革/モバイルワークの課題の1つが、社員にどのようなインターネット接続回線を利用させるかです。速度制限や料金など、選択するにあたってチェックすべき点は多いです。公衆無線LANは、安価で手軽ですが、セキュリティ上おすすめできません。

ここでは働き方改革/モバイルワーク用にWiMAXがおすすめである理由を紹介。あわせて法人向けWiMAXサービスを提供するWiMAXプロバイダの紹介もしています。

Contents

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公衆無線LANでのモバイルワークは危険

働き方改革でモバイルワークが推奨される際に、そのためのネットワークとして利用されやすいのが公衆無線LANです。今や街のそこかしこに無線LANのスポットが溢れていますし、その多くが無料もしくは月額数百円程度の安価な価格で利用できます。くわえて、たいていの業務に支障のないほどの通信速度を実現できているのも魅力と言えるでしょう。

しかし公衆無線LANにはセキュリティ的な問題があります。プライベートにちょっと利用する分には便利ですが、業務での利用はおすすめできません。

公衆無線LANで発生した情報漏洩の事例

ある会社の営業部長は、ノートPCを持ち歩き、外出先でも仕事をしていました。その日も営業の帰りでオフィスの外にいたところ、社長から直接「先日の経営戦略会議の際に提案してくれた件を検討したいから今すぐ資料を送ってくれ」と言われました。

営業部長は昇進のチャンスと意気込み、手元のPCから資料を送ろうとしますがネット環境がありません。そこで近くにあった公共の施設に飛び込み、公衆無線LANに接続し該当の資料を送りました。

しかしこのとき通信の盗聴が発生しており、社内的に機密性の高い資料が悪意ある第三者に奪われてしまっていたのです。結果、その情報をもとにライバル会社に先を越されるという最悪の事態をまねきました…。

あとから調べたところ、その公衆無線LANは暗号化すらされておらず、セキュリティ的には特に問題がありました。つまり労力をかけずとも、簡単に盗聴が可能だったわけです。今回の盗聴を行った第三者は、重要な情報を盗聴し、相応の報酬を受け取っていたかもしれません。

「暗号化されているから安心」ではない

公衆無線LANのスポットで暗号化が実施されていないのは問題外です。ただし、簡単なネット検索をするためだけのようなライトな使い方をされる公衆無線LANは、そもそも暗号化されていないスポットが数多く存在しています。暗号化していない方が、ユーザーが手軽に使える上に、提供側にとっても管理が楽だからです。

とはいえ、「暗号化されているから安心」とも言えないのが公衆無線LANのこわいところ、というのはあまり語られることがないのではないでしょうか。暗号化されていてもセキュリティ的な危険性がある理由は簡単。暗号化に必要なパスワードが、共有で利用するという関係で、スポットごとに共通で公開されているためです。

つまり悪意のある第三者にパスワードが知られてしまう以上、暗号化されているからといって安全ではありません。その暗号化は、公開されたパスワードによって簡単に複合化されてしまうわけです。

WiMAXが働き方改革/モバイルワーク用に適している理由

働き方改革やモバイルワークで、外出先で仕事をするならWiMAXのようなモバイルWi-Fiルーターの利用が推奨されます。モバイルWi-Fiルーターであれば、暗号化のためのパスワードは機器ごとにユニークだからです。

そしてモバイルWi-Fiルーターの中でも、当サイトでは働き方改革やモバイルワーク用途には、WiMAXの利用をおすすめしています。その理由は以下に述べる6つです。

月間データ通信量が無制限で利用可

WiMAXの最も大きな魅力は月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信が利用できることです。モバイルワークでは大容量のファイルを頻繁に送受信したり、WEB会議に参加したりで膨大なデータ通信量が発生することもあります。

その際、業務中に速度制限に抵触してしまっては仕事になりません。上記で紹介したケースのように、今すぐに重要な資料を送付する必要があるような際、インターネットに接続できないことが機会損失につながってしまう可能性もあるでしょう。その点、月間データ通信量無制限のWiMAXなら高速なモバイル通信をたっぷり利用できるので安心です。

高速なインターネット接続

WiMAXは、電波状況に問題なければ数十Mbpsクラスの通信速度を実現できる回線です。環境によっては、100Mbpsを超えることも稀ではありません。

WiMAX回線を運営するKDDI系のUQ WiMAXでは、全国各地でのWiMAXの実測値を公開しています。このマップをみると、100Mbps近い通信速度を記録している地点が多いことがわかります。気になる方は、リンク先で確認してみて下さい。

こんなに速い!実測マップ|UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+

市街地を中心として提供エリアが広い

WiMAXは2,000万契約を超えており、全国政令指定都市での実人口カバー率は99%以上。全国実人口カバー率も1億人を超えています。モバイル通信としては先行するLTEには及びませんが(LTEは実人口カバー率がほぼ100%)、ビジネスで利用することが多い市街地を中心として提供エリアがひろいのもWiMAXの魅力の1つです。

3年契約ならWiMAXの契約でLTE通信も可能

WiMAXでは3年契約をすることにより、同じ端末でLTEによるモバイル通信が月間7GBまで無料で利用可能です。ふだんはWiMAXを利用し、郊外などWiMAXの電波が届かない場所に限ってLTE回線を利用するといった使い分けができます。これなら、インターネット接続ができないことによる機会損失を発生させずにすみますね。

初期費用が1台につき3,000円

モバイルWi-Fiルーターを導入する際に、1番の障壁となるのは高い初期費用ではないでしょうか。多くのモバイルWi-Fiルーターサービスでは、端末代として1台あたり2~3万円前後かかり、導入できないとか台数を節約するといった事態になりやすいのが実情です。たとえば、NTTコムが提供する法人向けモバイルWi-Fiルーターサービス「OCNモバイルONE for Business」では端末が1台につき24,600円。その他事務手数料として3,000円かかりますから、結果として初期費用は1台あたり27,600円となります。

一方のWiMAXでは、多くのプロバイダがキャンペーンを展開しておりモバイルWi-Fiルーターが0円で提供されています。結果として、初期費用として必要になるのは事務手数料3,000円だけです。この導入しやすさもWiMAXの大きな魅力と言えます。

月額費用も安い

月間データ通信量無制限であるにも関わらず、WiMAXは月額費用が安い点も注目です。これはWiMAXが数多くのプロバイダによって提供されており、プロバイダ間で価格競争が繰り広げられているためです。以下、他のモバイル通信サービスと月額料金を比較して表にまとめます。

WiMAX ワイモバイル OCNモバイルONE for Business
月間データ通信量 無制限 無制限 7GB
利用回線 WiMAX(無制限)

LTE(月間7GB)

AXGP(無制限)

LTE(月間7GB)

LTE
月額料金 約3,400円~約4,400円 約4,400円 5,500円

WiMAXの月額料金に幅があるのは、プロバイダによって料金が異なるためです。WiMAXは月間データ通信量無制限であるにも関わらず、ご覧の通り他社と比較して月額料金が約1,000円~2,000円以上安くなっています。

ワイモバイルは、WiMAXとよく比較されるモバイル通信サービスですが、WiMAXと異なりプロバイダが複数あるわけでなく月額料金は約4,400円。WiMAXと比較しても最大で1,000円程度の差が生じます。加えてワイモバイルで利用するAXGPという回線は、都市部以外での提供エリアがWiMAXより狭いため、当サイトではWiMAXの利用をおすすめしています。

納期が短い

モバイル通信のサービスによっては、申し込んでから使えるまでに1~2週間かかることがあります。その点WiMAXでは、最短で申し込み当日に端末を配送してくれるプロバイダも。新人の入社や引っ越しなど忙しい際にも、納期が短くてすむのは助かりますね。

法人向けにWiMAXを提供しているプロバイダ

WiMAXのプロバイダはその多くが個人向けにサービス提供していますが、中には法人向けにサービス設計しているプロバイダもあります。そのようなプロバイダでは、クレジットカード払い以外の支払い方法に対応するなど、法人が利用しやすいようになっています。

ここでは特に法人向けにおすすめのWiMAXプロバイダを紹介。それぞれ特徴が異なるので、より自社にあう方をえらんでください。

Broad WiMAX – 月額業界最安級で通信費用の節約に最適

Broad WiMAXは数あるWiMAXプロバイダの中でも、月額料金が安いことで知られるプロバイダです。月間データ通信量無制限となるギガ放題プランが、他社では月額4,000円超となるところ、Broad WiMAXでは3,411円。その上、端末代は0円なので、通信費用を節約したい企業には特におすすめです。最短で申込当日での端末配送に対応しているだけでなく、東京都内のみですが申込当日の店舗での端末受け渡しやバイク便配送も行っています。

Broad WiMAX公式サイト(法人向け)

UQ WiMAX – KDDI系のプロバイダが運用する元祖WiMAXプロバイダ

UQ WiMAXを運営するUQコミュニケーションズは、KDDIの子会社。CMでもおなじみの格安SIM「UQモバイル」の運営元プロバイダでもあります。

月額料金こそギガ放題プランが4,380円とBroad WiMAXより高いですが、サポート品質は随一。9時~21時(年中無休)でつながるサポートセンターは、他のプロバイダと比較してもつながりやすく対応も丁寧です。またメールでのサポートでは、24時間以内の回答を目標としており、数時間で回答がかえってくることもしばしばです。その他、端末が故障した際に電話1本でリフレッシュ品を送ってくれるオプションがあるなど、サービスの充実度は他社の追随を許しません。大手KDDI系の会社という安心感もあります。

たとえば月額料金が安いBroad WiMAXを中心に契約して、管理者の目が届きにくい(問い合わせを受けづらい)支社・支店用には、UQ WiMAXを契約して、なにがしかの問題が発生した際には支社・支店から直接問い合わせさせるなど使い分けてもよいですね。

UQ WiMAX公式サイト(法人向け)

まとめ

公衆無線LANよりセキュアに利用できるモバイルWi-Fiルーターの中でも、月間データ通信量無制限で価格が安いWiMAXは働き方改革/モバイルワーク用におすすめです。特に初期費用は、端末代が0円のプロバイダが多いため1台につき事務手数料3,000円ですみ、他のモバイルWi-Fiルーターと大きな差があります。通信速度や提供エリアの広さも十分で、社員が快適に仕事できることでしょう。