世間では、さまざまなポケットWi-Fiサービスがあり、どれが本当に安いのかわからないという方が多いのではないでしょうか。この記事では、特に話題性の高い人気のポケットWi-Fiサービスをピックアップし、どれが本当に安いか比較しています。
Contents
話題のポケットWi-Fi 2年間の総額費用徹底比較表
一口にポケットWi-Fiといってもさまざまな会社がいろいろなサービスを提供していますが、ここでは特に話題性の高いものをピックアップして紹介します。
サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 2年間総額 |
GMOとくとくBB
(WiMAX) |
3,000円 | 1~2ヵ月目:2,170円
3ヵ月目~:3,480円 |
83,900円 |
ワイモバイル
(Pocket WiFi 801HW) |
3,000円 | 5,269円 | 129,456円 |
ネクストモバイル
(50GBプラン) |
3,000円 | 1~12ヵ月目:3,490円
13~ヵ月目~:4,880円 |
118,730円 |
au Wi-Fi | 3,000円 | 4,380円 | 108,120円 |
イオンモバイル
(格安SIM/20GBプラン Aterm HT100LN/) |
3,000円 | 4,691円 | 115,584円 |
【結論】もっとも安いのはGMOとくとくBB(WiMAX)
GMOとくとくBB及びワイモバイル・au Wi-Fiは、月間データ通信利用無制限のプランを紹介しています。一方、ネクストモバイルは最も通信量が多い月間50GBのプラン、イオンモバイル(格安SIM)では20GBプランを比較対象としています。
こうして比較してみると、ポケットWi-Fiによって料金が大きく異なることがわかるのではないでしょうか。同じ月間データ通信量無制限のプランでも、GMOとくとくBBとワイモバイルには、2年間で4万円以上の価格差があります。
GMOとくとくBBを、そのほかのサービスと比較しても料金の安さは歴然。しかもネクストモバイルとイオンモバイルは、月間データ通信量に制限があるプランですから、その点を考慮すると、GMOとくとくBBの安さは際立っていますね。
なぜGMOとくとくBBのWiMAXは、こんなに安いのか
それでは、どうしてGMOとくとくBBのWiMAXはこんなに安いのでしょうか?
ほかのポケットWi-Fiと比較した場合の特に大きな違いとして、以下4つの理由があげられます。
- KDDIから回線と設備を借りて運用できているから
- WiMAXは多くのプロバイダが価格競争をしているから
- GMOとくとくBB自体が資金力豊富な業界大手だから
- 端末価格が無料だから
以下、1つ1つ解説しますね。
KDDIから回線と設備を借りて運用できているから
GMOとくとくBBが利用しているWiMAX回線や通信設備は、その全てをKDDIから借りてサービス運営しています。そのためGMOとくとくBB自体は運営費がかかっておらず、サービスの価格をおさえることができるのです。
ちなみに比較したなかで、ワイモバイルは回線および通信設備を自社で(正確には同じソフトバンクグループで)、イオンモバイルをはじめとした格安SIMやネクストモパイルは回線こそドコモなどから借りているもの通信設備は自社で運営しています。
このあたりが、価格差を生む大きな理由となっています。
なお、これはGMOとくとくBBに限らず、WiMAXを提供しているプロバイダ全てにあてはまる共通点です。
WiMAXは多くのプロバイダが価格競争をしているから
WiMAX自体は数十にわたるプロバイダがひしめき合って、互いに価格競争を繰り広げています。前述したように、WiMAXは回線・通信設備両方ともKDDIから借りているので多種多様なプロバイダが参入しやすく、そのために価格競争がおこりやすくなっているのです。これもまた、GMOとくとくBBの価格が安い理由の1つです。
GMOとくとくBB自体が資金力豊富な業界大手だから
GMOとくとくBBは数あるWiMAXプロバイダのなかでも最安でサービス提供しており、そのために高い人気を獲得しています。
WiMAXプロバイダのなかでもGMOとくとくBBが安い価格を実現しているのは、GMOとくとくBBがさまざまなITサービスを提供している業界大手であり、その資金力が豊富なことがあげられます。WiMAX以外にも光回線やレンタルサーバー、各種クラウドサービスなどを運営しています。
たとえばGMOとくとくBBを運営するGMOインターネット株式会社の資本金が50億円(2019年3月末時点)、同じく低価格でWiMAXを提供していることで知られるリンクライフの資本金が1,000万円、といえばその差がわかるでしょうか?
その資金力をもって、大幅な割引=>多くのユーザーの集客に成功しているわけです。
端末価格が無料だから
WiMAXはほかのポケットWi-Fiと異なり、GMOとくとくBB含め、ほとんどのプロバイダで端末代金が無料です。他のポケットWi-Fiでは契約時に数万円の費用をだして端末を購入するか、毎月1,000円前後の分割払いで端末を購入します。それが理由で、ほかのポケットWi-Fiより安い価格を実現できているのです。
WiMAXをえらぶそれ以外のメリット
ポケットWi-Fiのなかでも、WiMAXがえらばれるのはその価格の安さだけが理由ではありません。多くのヘヴィユーザーにも支持される、機能性の高さ、使いやすさも注目したいところです。特にチェックすべきは以下4つのポイントです。
- 月間データ通信量が無制限
- 通信速度が高速
- WiMAXだけでなく必要に応じてauのLTE回線も使える
- 多くのプロバイダが安価な価格で機種変更が可能
1つずつ解説しますね。
月間データ通信量が無制限
格安SIMをはじめとして多くのポケットWi-Fiでは、月間○GBなどのデータ通信量制限があります。その点、WiMAXはその制限がなく、データ通信量を気にせずたっぷりとインターネット接続が楽しめるのが特徴です。
速度制限のルールが全くないわけではないですが、速度制限に抵触するまでのデータ通信量は「3日間で10GB」と非常にゆるやか。10GBといえば、スマホの画面でよく再生されるようなYouTube標準画質の動画なら、約47時間(1日あたり約12時間)も視聴できる容量。
PCのような大きな画面で再生されることの多い、ハイビジョン画質の動画でも約13時間(1日あたり約4.3時間)も視聴できる計算です。もちろんホームページ閲覧、音楽視聴のように動画ほど容量のくわない使い方なら、その何倍・何十倍も利用できます。
つまり、飛び抜けてヘヴィな使い方をしない限り、この速度制限は気にしないでよいということです。
通信速度が高速
通信速度はポケットWi-Fiごとに差があり、なかには最大通信速度が数百Mbpsなのに、実際には数Mbps程度しか出ないサービスも多いです。
一方、WiMAXは非常に高速で光回線などにはさすがにかなわないものの、電波状況がよほど悪くない限り数十Mbpsクラスで使えるとのユーザーの声が多いです。ちなみにわたし自身もWiMAXユーザーですが、遅くても十数Mbps、だいたいは数十Mbpsで利用できていますね。そのため通信速度に不満を感じたことはありません。
WiMAX回線だけでなく必要に応じてauのLTE回線も使える
現在WiMAXの多くのプロバイダでは、月間7GBまでではあるもののauのLTE回線が無料で使えるようになっています。つまりWiMAXの電波状況がわるいときにちょっとだけLTE回線を利用する、といったことが追加料金なしで、端末の簡単な操作のみで可能なのです。
万が一いずれかの回線が障害などで使えなかったとしても、もう一方が使えますし、両方とも使えなくなる、ということは滅多にありません。(よほど電波状況のよくない屋内か、よっぽどの山の奥くらい)
多くのプロバイダが安価な価格で機種変更が可能
ポケットWi-Fiは定期的に新機種が登場するので、2~3年もすれば今使っている端末よりさらに高速な通信速度に対応した、より高性能な機種が登場します。そんなときでも、WiMAXであれば、安価な価格で機種変更できるプロバイダが多いです。
たとえば、とくとくBBでは契約から20ヵ月経過すると、手数料3,000円のみで新しい機種との交換ができます。古い機種を使い続けなくてよいのは、助かりますね。
まとめ
数あるポケットWi-Fiのなかでも特に安くておすすめなのが、GMOとくとくBBのWiMAXサービスです。
2年間の総額で比べると、他のポケットWi-Fiと比べて数万円程度安くなるほか、月間データ通信量が無制限だったり、通信速度が高速だったりと、非常にメリットの多いサービスです。これからポケットWi-Fiを利用するなら、またいまのポケットWi-Fiが不満なら、WiMAXの利用をおすすめします。