ソフトバンクの学割先生と格安SIM+WiMAX併用の比較

ソフトバンク光の学割先生の割引が注目を浴びています。月間50GBで月額3,980円というのは、確かに安価ではあります。しかしこの割引を適用するには複数の条件を満たす必要があり、実際にこの恩恵を受けられるユーザーは少ないです。

たいして格安SIM+WiMAX併用であれば、そのような条件がない上に、学割先生より通信費用を実現することができます。

Contents

スポンサーリンク
google_adsense_336_280

ソフトバンクの学割先生とは?

スマホで動画をたくさん視聴していると、いつのまにか膨大なデータ通信量が消費されてしまうもの。iPhoneなどのスマホも大画面化がすすみ、より高画質な動画が楽しめるようになったことも、データ通信量の消費量を加速度的に増量する理由になっています。

ソフトバンクの学割先生とは、そんなユーザーの悩みに答えたソフトバンクの料金プラン。家庭に学生(25歳以下の子供)や学校の教師がいれば、学割先生の割引適用で、50GB/月という超大容量が利用できるスマホプランが月額3,980円で利用できます。50GBもの容量がついたスマホプランは、他なら月額10,000円はくだらないでしょう。

月額3,980円になる条件は限られている…

CMでも頻繁に宣伝されている月額3,980円という価格ですが、実際にこの月額料金にするためにはいくつかの条件が必要となります。月額3,980円にするための料金の詳細をみていきましょう。

スマ放題ライト

(1回5分の通話がし放題)

2,000円/月
ウルトラギガモンスター(50GB) 7,000円/月
学割先生

(通信料/値引特典)

-1,020円/月

※1年間

家族追加特典 -1.000円/月

※1年間

みんな家族割

(4名利用)

-2,000円
おうち割 光セット -1,000円/月
合計 1年目:3,980円~

2年目~:5,980円~

上記のようにいろんな割引が適用できてはじめて、月額3,980円という料金が実現するわけです。裏を返せば、全ての割引が適用できなければ、月額料金は1年目から9,000円となります。

それぞれの割引の主な条件について、具体的にみてみましょう。

学割先生 割引額は-1,020円/月(1年間)

・使用者の年齢が25歳以下もしくは職業が教師であること

・新規契約、もしくは機種変更すること

つまり機種変更しない限り、この割引を適用できないということです。

家族追加特典 割引額は-1.000円/月(1年間)

・家族やシェアハウスの友達を紹介し学割先生に申し込むこと

つまり家族などが既にソフトバンク加入済だったり、ソフトバンクへの加入を断ったりした場合は適用されないということです。

みんな家族割 割引額は最大-2,000円/月

・家族など4人が全員学割先生を申し込むこと

1人だけの利用なら割引なし、2人なら1,500円/月、3人なら1,800円/月の割引になります。

つまり家族4人全てが月間50GBのプランを利用しない限り、この割引は適用されないということです。

おうち割 光セット 割引額は-1,000円/月

・自宅でソフトバンク光を利用していること

つまり、自宅のインターネットがそれ以外の回線だった場合は、この割引が適用されないということです。

いかがでしょうか? 確かに全ての条件が適用できて月額3,980円を実現できるなら魅力的、といえるかもしれませんが、これらの条件を全て満たせるユーザーはあまりいそうにありませんね。

WiMAXとは?

モバイルWi-Fiルーターという機器を持ち歩くことで、高速なモバイル通信が月間データ通信量無制限で利用できるサービスです。モバイルWi-Fiルーターのサイズは、スマホ本体と同じくらいかそれ以上にコンパクトで、慣れれば持ち歩くのが苦になりません。

たとえば子供にWiMAXの端末を持ち歩かせれば、動画をみるなどたっぷりとインターネット接続させられます。月間のデータ通信量の上限に悩まされたり、データ通信量の追加量を心配したりする必要はありません。

くわしくは後述しますが、格安SIMとWiMAXを組み合わせると通信費用を大幅に節約することができます。家族1人が格安SIM+WiMAXにする場合も、家族全員がこのパターンにする場合でも、びっくりする程に月額費用を安くできる可能性があります。

比較すると学割先生よりWiMAX+格安SIMの方が安価な件

それでは、WiMAXと格安SIMの併用で学割先生と比較してどのくらい安くなるか、シミュレーションしてみましょう。以下、学生1人で学割先生を適用する場合、家族4人で「学割先生」を適用する場合の両方で比較してみます。

【比較1】学生1人で「学割先生」を適用する場合

「学割先生」を適用する場合、学生1人だけなら最も安くても6,980円/月(2年目以降は8,000円/月~)です。たいして、格安SIM(OCNモバイルONE)とWiMAX(Broad WiMAX)を併用するバターンをみてみましょう。

項目 月額料金
OCNモバイルONE

・10分かけ放題プラン:850円/月

・3GB/月コース:1,800円/月

2,650円
WiMAX

※Broad WiMAXギガ放題プラン

3,411円

(1~2ヵ月目:2,726円、25ヵ月目以降:4,011円)

合計 6,061円

※3年目以降は6,611円

いかがですか。1年目でも月額約1,000円、2年目以降では月額約1,400円は安くなる計算です。さらに言うと、テザリングを使ってタブレットなどをつなげれば、ソフトバンク側は500円/月ずつ高くなります。

【比較2】家族4人で「学割先生」を適用する場合

ここでは格安SIM(OCNモバイルONE)で、20GB/月の容量を4人でシェアしつつ、子供1人にWiMAXを使わせるというパターンを想定してみます。(実際に家族全員がみんな50GB/月も必要なケースはあまりないでしょう。)

まず家族4人がうまいこと全員学割先生を適用できれば、全員の月額料金は合計15,920円(2年目以降は23,920円)です。たいして、格安SIMとWiMAXを併用するパターンの料金は以下の通りです。

項目 月額料金
OCNモバイルONE

・10分かけ放題プラン:850円/月×4

・20GB/月コース:4,850円/月

・音声SIM3枚追加:1,100円/月×3

11,550円
WiMAX

※Broad WiMAXギガ放題プラン

3,411円

(1~2ヵ月目:2,726円、25ヵ月目以降:4,011円)

合計 14,961円

※3年目以降は15,511円

1年目から月額約1,000円、2年目以降は月額約8,500円も安くなる計算です。上述の通りテザリング料やソフトバンク光の割引があるか否かまで含めて考えると、この差はもっと広がることになります。

学割先生は1人あたり50GB/月ずつ割り振られるので一概に比較するとはできませんが、格安SIMとWiMAXを組み合わせることで「こんなに安くできるんだ」ということはおわかりいただけたのではないでしょうか。

まとめ

ソフトバンク光の学割先生は全ての割引が適用できれば確かに安価でよいプランですが、条件が厳しいため月額3,980円~で実際に利用できるユーザーはほとんどいないと想定されます。一方で、格安SIM+WiMAXの併用をすれば、ソフトバンクの学割先生以上の通信費用の節約が実現可能。乗り換えの手続きはしなければなりませんが、学割先生のように複雑な適用条件はありません。