WiMAX2+で有線LAN接続をおすすめする「ほんとのところ」

WiMAX2+を有線LAN接続すると何がいいのか「ほんとのところ」をまとめています。

必ずしも有線LANにすることで通信速度が早くなるとも限らないので、その点も含めメリットや注意点を網羅。

この記事を読めばWiMAXを使う際に、有線LANを適切に活用できるようになるでしょう。

Contents

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WiMAX2+で有線LAN接続するメリットとは

WiMAX2+は、Wi-Fiでケーブルを使わずに利用するケースが多いことでしょう。

何よりスマートフォンやタブレットは有線LAN接続できませんし、ケーブルを使うわずらわしさもありません。

でも使う場所を移動させることの少ないPCなら、有線LAN接続することで以下4つのメリットがあります。

メリット1:通信速度や安定性が劇的に改善する「可能性」がある

家電や他のWi-Fi機器による電波干渉の可能性があるWi-Fiと比較すると、ケーブルを指して確実に通信を行う有線LANの方が通信速度や安定性の面では圧倒的に有利。

特に通信速度や安定性の品質にきびしいオンラインゲームを楽しむ際や4Kなどの高画質な動画を鑑賞する際は、有線LANの方が快適に楽しめる可能性があります。

電波干渉による速度や安定性の低下は時に致命的なレベルになることもあるので、利用の環境によっては驚くほどの改善が見込めるでしょう。

かえって無線LANの方が高速なことも?

ただここで注意が必要なのは、必ずしも有線LANの方が「高速で安定する」とは言えないこと。

電波干渉が少ない環境ではかえって無線LANの方が、通信速度が速くなるケースも多いのです。

その理由はいくつかありますが、最も大きな要因としてあげられるのは有線LANの規格です。

有線LANには10BASE-T/100BASE-T/1000BASE-Tという3つの規格があり、それぞれ通信速度は最大10Mbps・100Mbps・1Gbps。

2017年現在、新しくPCを購入するとこの中で最も高速な1000BASE-Tに対応した機種が多いですが、低価格帯のPCやコンパクトなPCの中にはまだまだ100BASE-Tまでしか対応していない機種も多くあります。

たいしてWi-Fiの規格は以下の通りです。

WiFi規格一覧表

WiFi規格一覧表

※下にいくほど新しい規格
※周波数帯について5GHz帯の方が電波干渉に強く、2.4GHz帯の方が距離に強い

ご覧の通り11nより新しい規格であると、最大通信速度は100BASE-Tより高速です。

最近のPCは有線LANよりWi-Fiで使うことをメインに想定していることもあるようで、仮に100BASE-Tしか対応していない機種でも、Wi-Fi側は11nや11acに対応していることもあります。

そのため特に電波干渉に強い5GHz帯のWi-Fiの規格を使ってると、「有線LANより高速」という逆転現象が起こることもあるのです。

どちらが早いかは、必ず自分の環境で試して確認して下さいね。

メリット2:セキュリティがアップする

Wi-Fiでは電波を暗号化して通信を行いますが、仮にこの暗号化をし忘れていると通信の盗聴は容易。

場合によってはその電波を無断で使われた上に犯罪などに悪用されてしまうこともあります。

たいしてWPA2と呼ばれる強力な暗号化を施していれば、解読されてしまうことはまずありませんが、仮に暗号化に必要なパスワードがバレてしまうと暗号化していないのと同様にセキュリティ的に危険な状態になります。

そういったことまで考えると、有線LANの方がよりセキュアです。

個人レベルでは、暗号化の際にバレにくいパスワードさえ設定しておけばそれで十分でしょうが、ビジネスで利用する場合はセキュリティのために有線LANをえらぶという選択肢もありますね。

メリット3:他の機器(Wi-Fiルーターやハブ)を接続できる

WiMAX2+機器を有線LAN化することにより、LANケーブルで他のより高機能なWi-Fiルーターを接続したりハブを接続したりすることもできます。

Wi-Fiルーターの中には、WiMAX2+機器よりWi-Fi性能の高い製品もあり、電波の通しにくい鉄筋コンクリートの建物内で距離が離れていても快適に使えるものもあります。

またハブをつなげて複数のPCを接続することによって、有線LANによる高速なネットワークを構築することも可能です。

特にWiMAX2+機器を設置する場所とPCの設置場所が遠い場合で、なおかつWi-Fiの電波がうまくつかめないようであれば、別途Wi-Fiルーターを家電量販店などで購入してみるのもおすすめです。

時にびっくりするほど改善することもあります。

メリット4:トラブルシューティングがしやすくなる

たとえばWiMAX2+による通信速度が遅かったり、ぶつぶつ接続が切れたりしている場合、有線LAN接続することでトラブルシューティングが簡単に。

仮に有線LANでも問題が改善しなければ、Wi-Fiの電波干渉や電波が弱くしか届かないといったことが原因でないと切り分けができるわけです。

仮にその後にサポートセンターへ問い合わせる場合でも、この切り分けがすんでいるのとそうでないのとでは、対応のスムーズさや時間に大きな差が生じる可能性があります。

WiMAX2+で有線LAN接続する方法は?

WiMAX2+は基本Wi-Fiで使うことがメインですよね。

それゆえ、「有線LAN接続する」といっても方法が想像つかないといったユーザーも多いのではないでしょうか。

自宅で利用するタイプのホームルーターならともかく、外出先での利用を前提としたモバイルWi-Fiルーターだと、そもそもLANケーブルをさすべきLANポートがありません。

モバイルWi-Fiルーターを有線LAN化するためには、Wi-Fiルーターを設置して利用する「クレードル」という別機器が必要になります。

クレードル

クレードルの価格は3,000円程度。

契約時に購入したり、後からUQアクセサリーショップやAmazonなどで購入したりすることもできます。

なお、クレードルを購入することにより、モバイルWi-Fiルーターを設置するだけで簡単に充電ができるといったメリットもあり。

またホテルや旅館などに有線LANによるインターネット環境しか用意されていない際にクレードルとモバイルWi-Fiルーターを接続することで即席のWi-Fi環境を用意することも可能です。

買っておいて損はない機器です。

まとめ

WiMAX2+でPCを有線LAN接続することで、通信速度が速くなったり接続が安定したりすることがあります。

自宅でWiMAXを使ってPCをインターネット接続するのであれば、有線LANの利用を検討してみるとよいでしょう。

ただしPCが1000BASE-Tに対応しておらず、Wi-Fiがより高速な11n・11acに対応していると、かえってWi-Fiの方が通信速度が速いこともあるので注意しましょう。