Triprouter(U01)とその他のWiMAXルーター(W05・WX04)との比較

Triprouter(U01)は、USB接続のWiMAX端末をWi-Fiルーター化するユニークな端末。ここではこの端末と、競合となるWiMAX用Wi-Fiルーター「W05」「WX04」を比較し、この機種をどういうときにえらぶべきか、またおすすめの端末はどれか解説しています。

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Triprouter(U01)とは?

Triprouterとは、USBタイプのWiMAXルーター「U01」を挿入することでWi-Fiルーター化する機器のことです。モバイルチャージャー機能を搭載しており、Triprouterからスマートフォンやタブレットに充電を行うことができます。

なお当サイトで確認する限り、現在Triprouterに対応しているプロバイダとして3WiMAXとカシモWiMAXがあげられます。
※以前はラクーポンWiMAXも対応していましたが、サービス提供終了しています。

たとえば3WiMAXでは、auスマホ加入者であれば3万円のキャッシュバックがもらえる上に、月間データ通信量無制限のギガ放題プラン(スタンダードプラン)が月額3,615円と比較的安価なのが特徴です。※他の多くのプロバイダはギガ放題プランが月額4,000円超

KDDIのWiMAX【3WiMAX】

Triprouter(U01)と競合となるW05・WX04の比較

さて、それではTriprouter(U01)と、その競合となるモバイルWi-Fiルーター「W05」「WX03」の違いはどこにあるでしょうか。以下、比較表で違いをまとめます。

Triprouter(U01) W05 WX04
発売日 2017年2月19日 2018年1月 2017年11月1日
メーカー ネットワークコンサルティング HUAWEI NEC
最大通信速度

(下り)

※ハイスピードモード時

220Mbps 558Mbps

※一部エリアのみ

他は440Mbps

440Mbps
最大通信速度

(上り)

※ハイスピードモード時

10Mbps 30Mbps 30Mbps
最大通信速度

(下り)

※ハイスピードプラスエリアモード時

220Mbps 708Mbps

※一部エリアのみ

他は440Mbps

440Mbps
最大通信速度

(上り)

※ハイスピードプラスエリアモード時

25Mbps 75Mbps

50Mbps

※一部エリアのみ

WiMAX2+
au 4G LTE
無線LAN規格 IEEE802.11b/g/n IEEE802.11b/g/n/ac IEEE802.11b/g/n/ac
バッテリー容量 2,500mAh 2,750mAh 3,200mAh
サイズ(mm) 約108×62×24.5 約130×55×12.6 約111×62×13.3
重量 約138g

※U01とあわせて

約131g 約128g
他機種にない特長 モバイルチャージャー機能 Wi-Fi設定の簡単引っ越し機能 一時的に4G LTEを利用する「ワンタイム」機能搭載、専用クレードル併用によるWiMAX受信・Wi-Fi受信強度アップ

Triprouter(U01)はW05・WX04と比較して通信速度が遅い

この比較表でまず際立っているのが、Triprouter(U01)が他機種と比較して、通信速度が遅いことです。標準的に利用するハイスピードプラスモードに関してはW05・WX03が下り最大440Mbpsなのに対して、Triprouter(U01)はその半分の220Mbps、上りの通信速度に至っては他が最大30Mbpsなのにたいして、Triprouter(U01)のみ最大10Mbpsとその1/3です。たとえば文字情報メインのホームページを参照する場合など、それほど容量の大きくない通信を行う際は特に差は感じないかもしれませんが、大容量のアプリをダウンロードする際などは、これほどの差があると体感的に大きな差が生じる可能性があります。

Triprouter(U01)は最新のWi-Fi規格「11ac」に未対応

最新のWi-Fi規格「11ac」は、Triprouter(U01)も対応する11nというWi-Fiの規格と比べて、通信速度が最大約11倍速い上に安定性も高いです。そしてTriprouter(U01)が11acに対応していないのは大きなデメリットといえます。

モバイルバッテリーとして使える点は若干便利

Triprouter(U01)があれば、スマートフォンなどの充電が可能。Triprouter自体のバッテリー容量が2,500mAhと少ないので、一般的なモバイルバッテリーとまではいかないかもしれませんが、モバイルバッテリーをわすれたときの間に合わせぐらいにはなるでしょう。

USB接続は他の端末でも出来る

Triprouter(U01)は、U01だけ取り出しパソコンにUSB接続してインターネット接続することが可能です。一般的にWi-FiよりUSBでの接続の方が、接続が安定する上に通信速度も高速になりやすいと言われています。

ただしW05やWX04といったWi-Fiルーターも、専用のUSBケーブルさえ持っていればUSB接続が可能。この点は、Triprouter(U01)のメリットとは言えません。

そもそも取り扱いプロバイダが少ない

これは最も大きなデメリットと言えるでしょう。WiMAXには月額料金が安いプロバイダやサポート品質がよいプロバイダ、安心して契約できる大手プロバイダなどからお好みの事業者をえらぶことができます。ただしTriprouter(U01)を取り扱うのは、先に書いた通り一部プロバイダだけなので、この機種を使う時点でプロバイダの選択肢が狭まってしまうわけです。

【まとめ】 – ズバリTriprouter(U01)はW05・WX04と比較して買いか?

W05・WX03と比較した場合のTriprouter(U01)のメリットを見てきました。モバイルルーターがモバイルバッテリーにもなる、というフットワークの軽さが、他にないTriprouter(U01)の良さなので、そこに強い魅力を感じる方はこの機種をえらんでもよいでしょう。この機種を扱っている3WiMAXで、3万円のキャッシュバックをもらうこともできます。

KDDIのWiMAX【3WiMAX】

ただしTriprouter(U01)は、W05・WX04と比較すると通信速度が遅かったり、最新のWi-Fi規格「11ac」に未対応だったりとこれをえらぶデメリットの方が多いです。必要に応じてUSB接続に切り替えることもできるのはW05・WX04も同じなので、Triprouter(U01)のメリットとはいえません。そのため当サイトではW05・WX04、なかでもユーザーの評判のよいW05をえらぶことをおすすめします。