WiMAXと格安SIM併用の実際のユーザーによる使用感

WiMAXと格安SIMを実際に併用している著者が、その使い勝手や懸念点を紹介しています。大手携帯キャリアや格安SIM・WiMAXへの乗り換えは、不安な点もあるかもしれませんが、1つ1つ確認してみるとそれほど心配する必要がないことがわかるでしょう。

Contents

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わたしがWiMAXと格安SIMそれぞれでどのような契約をしているか

わたしが契約している格安SIM・WiMAX各プランはそれぞれ以下の通りです。

WiMAX Broad WiMAX ギガ放題プラン

※月額3,411円

格安SIM OCNモバイルONE 音声SIMプラン(3GB/月)

※月額1,800円

より正確には、夫婦でシェアプランに加入しているのですが、くわしい情報は後述します。ざっくり言って月額5,211円で、月間データ通信無制限で高速なモバイル通信が使えています。

基本的には快適

WiMAXと格安SIMの併用で、基本的には快適なモバイル環境が構築できています。わたしの場合、WiMAXの通信速度は通常数十Mbps程度でており、HD画質クラスの高画質な動画鑑賞も問題ありません。重たいファイルの送受信もスムーズです。

データ通信量も気にしていないので、まるで自宅のインターネット環境をそのまま持ち歩いて使っている感じ、といえば分かりやすいでしょうか。WiMAXと格安SIMの併用について、特に不満はありません。

実際にどのくらい節約できているか

ドコモ・au・ソフトバンクと言った大手携帯キャリアでなく、格安SIMを使うのは通信費用の節約が目的でしょう。ここでは、わたしがどのくらい節約に成功しているかを紹介します。

わたしは夫婦でOCNモバイルONE(3GB/月)をシェアしています。妻は外出先でほとんどインターネットはせず、わたしは外出先でWiMAXを使っているので、3GB/月で十分間に合っています。結果わたしと妻あわせて、月額6,311円でスマートフォン+WiMAX2+を利用できており、ドコモのシンプルプランを利用した場合と比較して月額ベースで約13,000円は節約できている計算です。この計算の詳細は、以下コンテンツで説明しているため、こちらの記事では省きます。

WiMAXと格安SIMシェアプランを夫婦で使い年間最大15万円以上節約!
ドコモのシンプルプランを比較対象に、WiMAXと格安SIMシェアプラン併用で大幅な節約が可能になる例を紹介。特に家族全員がスマホを使っていて、毎月の通信費用の高さに困っている方は必見です。

固定回線が極端に遅くなったときの予備としても使用

WiMAXを導入したことのメリットは、外出先で思いっきり高速なモバイル通信が使えていることにとどまりません。頻繁ではありませんが、ときどき自宅の固定回線が極端に遅くなる(数百Kbps)ことがあります。

わたしは自宅の回線を使って仕事をしていますし、妻も自宅ではインターネットをよく使っているので、それだけ遅くなるといろいろと支障をきたします。そんなときに登場するのがWiMAXのモバイルWi-Fiルーター。スイッチを入れればすぐに高速なインターネット通信が回復します。我が家では、自宅の固定回線のバックアップとしてもWiMAXが活躍中です。WiMAXを導入することで、インターネットの通信速度が遅くて妻が不満をもらすことも俄然減りました。

WiMAX+格安SIM併用の使い勝手で気になる点は?

スマホ本体の購入はどうなる?

大手携帯キャリアから格安SIMに乗り換える際に、もっとも心配されるのがこの点ではないでしょうか。わたし達夫婦の場合、まずわたしはちょうど大手携帯キャリアで使っていたスマホが古くなっていたので、格安SIM切替のタイミンクで新しいスマートフォンを家電量販店で購入(約3万円)することに。次に妻は、それまでガラケーをつかっていたため、やはり家電量販店で約2万円の端末を購入。分割も可能でしたが、すぐに元を取れる計算があったので一括払いをしました。

この時点で乗り換え時に5万円の出費になっているわけですが、その他、MNPで電話番号の移行にかかる料金などを加えても計算通り、数ヶ月で元をとれています。その後は、上記の通り安い月額料金でスマホを使えているので、通信費用の大幅な節約となり助かっています。

わたしのように大手携帯キャリアのスマホが古くなっていなければ、格安SIM以降の際にSIMロック解除をしてそのまま使ってもよいでしょう。またわたしが契約しているOCNモバイルONEをはじめとして、格安スマホ端末のお手軽な分割購入プランも展開されているため、そういったサービスの利用もおすすめです。その分を考慮しても、大手携帯キャリアと比較して、月額料金を大幅に節約できる筈です。

ちなみにWiMAX側のモバイルWi-Fiルーターは、プロバイダがキャンペーンで無料にているケースがほとんどなので負担がありません。わたしが使っているBroad WiMAXも同様で、そのためにWiMAXについては特に大きな負担なく導入できました。

スマホとモバイルWi-Fiルーターの2台持ち

WiMAXのようなモバイルWi-Fiルーターを使うときに避けられないのが、スマホ本体とモバイルWi-Fiルーターの2台持ち。これを「面倒くさいな…」と感じる人もいるでしょうか。

わたし自身も、WiMAXを導入するときは、この点をちょっと心配していました。しかし実際に使い始めてみると、わたしが入手したモバイルWi-Fiルーターは名刺サイズで約100gと非常にコンパクト軽量なので、すぐに慣れてしまいました。

また近所のコンビニやスーパーに買い物へ出かけるときなどは、スマホ1台だけ持って出かけるようにしています。LINEで妻と通話をしたりネットで軽い情報検索したりするぐらいなら、格安SIMの月間3GBでも十分で、毎月繰り越しを続けているぐらいです。

大手携帯キャリアのメールアドレスが使えない

大手携帯キャリアから格安SIMへ移行の際に、正直一番手間を感じたのがこの点でした。乗り換えにあたって、わたしも妻もgmailのメールアドレスを新規取得し使いはじめ、メーラーの設定などはすぐに終わりました。

そこまではよいのですが、困ったのは送信先の設定次第では、gmailからのメールが迷惑メール判定されてしまったことです。相手には迷惑メールの設定をかえてもらって、その後は滞りなく相手にメールが届くようになりました。格安SIMも普及してgmailを使うユーザーも多くなっているため、大手携帯キャリアにはこのあたりの対処をどうにか工夫してもらいたいものです。とはいえ問題があったのはごく一部の送信先なので、特にこの問題が発生しない、というユーザーも多いと想定されます。

通話料金はかえって安くなっている

格安SIM乗り換えの際に、通話料金が高くならないか心配するユーザーも多いようです。ただ、実際に080・090の電話番号をどのくらい使っているか考えてみると、その心配が特にないユーザーがほとんどではないでしょうか。

ある調査によると、080・090番号による通話時間の平均は、約7割のユーザーが1日平均1分未満だったとのこと。

https://news.nifty.com/article/item/neta/12225-161027008219/

ほとんどのユーザーがLINEやSkypeのような無料の通話アプリを使っているからですね。さらに今は、1回5分・1回10分の通話し放題のサービスも格安SIM各社で提供しているため、080・090番号をよく利用するユーザーは、そういったオプションを利用するとよいでしょう。

ちなみにわたしが使っているOCNモバイルONEでは、1回10分の通話がし放題のオプションが月額850円。大手携帯キャリアでは1回5分の通話し放題のプランを月額1,700円で提供しているのと比較すると、半額で通話できる時間が2倍になる計算です。

ちなみにわたし達夫婦は、OCNモバイルONEで基本料金無料となる050plusというIP電話サービスを使っています。固定電話向けの通話料金が日本全国一律8円/3分という格安ですむ上、固定回線向けの通話をする機会もほとんどないので、わたしたち夫婦の場合は、通話し放題のプランを使う方がかえって月額料金が高くなってしまう計算です。くわえて080・090番号がどうしても必要な際は、OCNモバイルONEが展開している「OCNでんわ」を使えば、通話料金が半額(20円/30秒→10円/30秒)ですみます。

このように、今ではLINEやスカイプが使うユーザーが多い上に、格安SIM各社が安価な通話し放題プランなどを展開しているので「格安SIMは通話料金が高い」という固定概念は過去のものになりつつあります。

まとめ

わたしの場合は、大手携帯キャリアから格安SIM・WiMAXに乗り換えることで、通信費用の大幅な節約を実現しつつ、月間データ通信量無制限で高速なモバイル通信が使える快適な環境が手に入りました。新しいスマホ端末を購入したため最初にお金がかかりましたが、数ヶ月でその分の料金を回収できています。またスマホ本体とモバイルWi-Fiルーターを2台持ちするようになるなど、最初に心配した点もありましたがすぐに慣れ、今では特に問題はありません。