WiMAX用のWi-Fiルーターを使い、どの程度の台数が同時接続できるか、また同時接続する際の注意点を記載しています。WiMAXは同時に複数台の機器をインターネット接続できる便利なサービスですが、台数が多すぎると快適に使えない可能性があります。
Contents
WiMAX2+用のWi-Fiルーターでは複数台での同時接続が可能
WiMAX2+用のモバイルWi-Fiルーターでは以下の通り多くの機種で最大10台まで、ホームルータータイプのL01では最大42台(有線×2、無線×40)の同時利用が可能。
機種名 | 最大同時接続可能台数 |
W04 | 10台(Wi-Fi接続) |
WX03 | 10台(Wi-Fi接続) |
W03 | 10台(Wi-Fi接続) |
L01 | 42台(有線×2、無線×40) |
スマートフォンだけでなく、PCやタブレットなどを同時接続したり、家族で同時に使ったりもできて便利です。そのため家族分の契約を用意する必要はありません。特にホームルータータイプのWi-Fiルーターでは、プリンタなどの周辺機器を接続する機会も多いことでしょう。
必ずしも最大数の同時接続が可能なわけではない
とはいえWiMAXのWi-Fiルーターが、必ずしもカタログ通りの台数が同時接続できるわけではないので注意して下さい。カタログにあるのはあくまで「最大での」同時接続数。状況によっては、より少ない数で使った方がよいこともあります。
たとえば、最大42台の同時接続が可能なL01で、10Mbpsの通信速度が出ていたとしましょう。仮にこの帯域を42台で割ると、1台あたり約0.24Mbpsずつ使える計算になります。
実際に42台が同時にインターネット接続することは少ないでしょうから、この計算通りにならないかとは思います。しかし同時接続する台数によって、1人当たりがこのように使える帯域が減ることは覚えておいた方がよいですね。
またルーター自身の負荷も、接続する台数が増えるごとに大きくなることにも注意しなければなりません。Wi-Fiの暗号化などで、ルーターは大きな負荷がかかっています。上記で通信速度を単純に台数で割る計算をしましたが、場合によってはこれよりも遅くなる可能性もあるわけです。
大人数で共有する場合は固定回線の利用がおすすめ
WiMAX用のWi-Fiルーターを使い数人の家族で同時接続したり、小規模なオフィスで十人程度のスタッフで同時接続したりするくらいなら特に問題はないでしょう。繰り返すようにカタログのスペックはあくまでも「最大数」であり、どんな場合でも快適に使える同時接続数を示したものではありませんから、余裕をもってとらえた方がよいです。あまり人数が多いようなら、フレッツ光などの固定回線の利用をおすすめします。
もし不安であれば、事前にTryWiMAXによる無料体験を利用して、自身の環境で問題ないか確認するとよいでしょう。TryWiMAXでは、最大14日間(ルーターの配送日数を含む)の無料体験が可能です。
市販のルーターを併用する方法も
これはホームルーターより最大同時接続数が少ないモバイルWi-Fiルーターを使う際に特におすすめする方法。同時接続する台数を増やしたい場合は、市販のルーターを組み合わせることを検討するのもよいでしょう。
モバイルWi-Fiルーターはコンパクトな分、搭載するアンテナなどがホームルータータイプより小型。その分性能も落ちます。そこで性能の高い市販のルーターを組み合わせることにより、接続可能な台数を増やすことができるのです。市販ルーターを使ったからといって、そもそものWiMAX回線の通信速度が増すわけではありませんが、モバイルWi-Fiルーターの負荷を減らしたり、より出力の高いWi-Fi(無線LAN)の電波が利用できたりします。
特にモバイルWi-Fiルーターを使い、WiMAXを固定回線代わりに使っているユーザーには、市販ルーターとの組み合わせはおすすめ。家族で共有したり、プリンタやデジカメなど他の機器を接続したりする際もできるだけ最大同時接続数が増えた方が便利です。最大接続数を増やすだけでなく、Wi-Fiの電波を届く距離を増やすことも可能です。
なおモバイルWi-Fiルーターに市販ルーターを組み合わせる場合は、クレードルという別の機器も用意する必要があります。クレードルとは携帯電話の充電器のような装置で、モバイルWi-Fiルーターと組み合わせることで、LANケーブルでの接続もできるようなります。
まとめ
WiMAX2+を使えば、同時に複数台の機器をインターネット接続可能。PCとスマートフォン、タブレットを同時にインターネット接続したり、家族で同時に利用したりしてもよいでしょう。小規模な会社なら、オフィスでの固定回線の代替えでの利用も可能です。
ただしカタログのスペックはあくまで「最大での」同時接続数。実際には、1つのWiMAX回線の帯域を複数人で共有することにもなり、カタログ通りの台数で快適につかることを約束したものてばありません。
数人程度の同時接続なら特に問題ありませんが、あまり多い人数でインターネット接続を共有するなら、固定回線の利用を検討したり、市販のルーターを組み合わせたりすることも検討しましょう。不安であれば、TryWiMAXの無料体験を活用するのもおすすめです。